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雨の日でも濡れを最小限にして素早く撤収する方法

雨の日のテント撤収は時間も体力も取られがちで、濡れた装備が車内や家に広がると後片付けが面倒になります。ここでは、濡れを最小限に抑えつつ、安全に素早く撤収するための知恵と手順をまとめます。準備する道具や作業の順番、持ち帰り方までを見やすく整理しているので、急な雨の中でも落ち着いて対応できるようになります。

目次

雨のテントの撤収を濡れを抑えて素早く終えるコツ

まず最優先は安全と濡れの拡大を防ぐこと

雨天時の撤収で最も大切なのは、作業中の安全と濡れが広がらないことです。足元が滑りやすくなるので、転倒に注意しながら動きやすい場所で作業を行ってください。周囲に濡れて困る荷物や車がある場合は、それらを先に遠ざけるか、ビニールで覆って保護しましょう。

雨水が流れる方向や風向きを確認して、濡れたものを移動させる際に別の物へ水が伝わらないよう考えながら動きます。電化製品や紙類は防水の袋にすぐ入れるか、高い場所に置くことを心がけてください。作業が長引きそうなら一度落ち着いて、濡れた面を最小限にする優先順位を決めると効率が上がります。

作業は乾いた場所を確保してから始める

撤収を始める前に、できるだけ乾いたスペースを確保することが重要です。タープや車の後ろ、木の下など雨を避けられる場所へ荷物を移動して作業スペースを作ってください。濡れた地面に直接置くとさらに濡れるため、防水シートや段ボールを敷くと作業が楽になります。

乾いた場所が確保できない場合は、濡れの影響が少ない順に作業を行い、濡れると困る物は先に防水袋へ入れておきます。靴底の泥を払うための小さなマットやタオルを敷いておくと車内への汚れ移りも抑えられます。短時間で動けるように必要な道具は手元にまとめておきましょう。

濡れ物は即時に分けて防水袋へ入れる

濡れた衣類や寝具は早めに分けて防水袋に入れることが濡れ拡大を防ぐ鍵です。特に寝袋やダウンジャケットなど濡れると性能が落ちるものは優先して密閉できる袋へ入れてください。防水袋が足りない場合は大きめのビニール袋やゴミ袋でも代用できます。

濡れたもの同士で濡れを広げないように、できるだけ個別にまとめると帰宅後の乾燥作業が楽になります。濡れ物は車内の通気が悪い場所に置かないようにして、できるだけ車の荷室中央や開口部近くに置いておくと湿気がこもりにくくなります。

二人以上で手分けすると撤収が速くなる

複数人いる場合は役割を決めて手分けすると作業時間が大幅に短縮します。たとえば一人がテント本体を畳み、もう一人が濡れ物の分別と防水袋詰めを担当すると効率的です。車の積み込みを担当する人を決めておくと動線も整理できます。

コミュニケーションが大切なので、作業開始前に優先順位と担当を簡単に確認しておきましょう。風が強い場合や暗くなっている場合は、安全確保の役を一人に任せて無理をしないようにします。短い指示で動けるように準備しておくと、濡れを抑えつつ素早く撤収できます。

撤収前に準備しておきたい道具と携行品

大きめのドライバッグと予備の袋を用意する

雨天撤収では、大きめの防水バッグが非常に役立ちます。寝袋や濡れた衣類を丸ごと入れられるサイズがあると、濡れたまま車に積む際の被害を減らせます。複数人分をまとめる場合はサイズ違いを用意すると便利です。

合わせて予備のビニール袋やゴミ袋も用意しておくと、即席の防水袋として活用できます。濡れた小物の分別や汚れ物の仮置きにも使えるため、撤収時に重宝します。防水バッグは防水性だけでなく、持ち運びやすさも確認しておくと荷物移動が楽になります。

車載用の防水シートとタオルを準備する

車の積載エリアを守るために防水シートは必須です。濡れたテントやギアを積む前に敷いておくことで車内の濡れや汚れを防げます。シートは折りたたみやすく、すぐに広げられるものを選ぶと便利です。

吸水性の高い大判タオルも複数枚用意しましょう。泥や水滴を拭き取るほか、濡れた物を一時的に包む用途でも使えます。濡れを車内に持ち込みたくない場合は、タオルで軽く水気を落としてから袋に入れると負担が減ります。

レインウェアと作業用手袋で体を守る

自分自身が濡れて冷えると作業効率が落ちます。透湿性のあるレインウェアを用意して、風を防ぎながら動きやすい服装で撤収してください。濡れた状態が長時間続くと体調を崩すことがあるため、着替えも用意しておくと安心です。

作業用手袋は滑り止め付きや防水タイプがあると便利です。手が濡れたまま道具を扱うと危険なので、手袋で保護しつつ確実に作業できるようにしましょう。予備の手袋や使い捨て手袋を持っていると交換が楽になります。

ライトと予備バッテリーは手元に置く

雨天は暗くなりやすく、特に日没後は視界が悪くなります。ヘッドライトや懐中電灯を手元に用意して、両手が使えるようにしておくと安全です。予備バッテリーや充電器も忘れずに持っていき、電源切れで作業が止まらないようにしてください。

ライトの配置を工夫して、作業スペース全体を照らせるようにすると効率が上がります。複数人で撤収する場合は予備ライトを分けておくと安心です。

紐やクリップで濡れ物をまとめられるようにする

紐や大きめのクリップは濡れたテントやタープを仮止めする際に便利です。濡れて重くなった布をまとめたり、一時的に風で飛ばないように固定したりする場面で役立ちます。できれば強度のあるものを数本用意しておくと安心です。

マジックテープベルトやカラビナもあるとまとめ作業が速くなります。濡れ物同士をまとめて袋に入れる際に、紐で圧縮しておくとスペース節約になります。

現場での撤収手順と作業の順番

到着直後に排水経路と風向きを確認する

現場に到着したらまず周囲の排水経路と風向きを確認してください。水が溜まりやすい場所や風で雨が吹き込む方向を把握することで、安全で効率的な作業場所を選べます。排水が悪い低い場所は避け、車やタープを置く位置を決めます。

風が強い場合はペグやロープの固定を見直し、飛ばされやすい物を押さえてから作業を始めると事故を防げます。短時間の判断で仮設の作業スペースを確保することが重要です。

タープで作業スペースを作って雨をしのぐ

タープがあればその下を作業スペースにして雨をしのぎます。タープがない場合は車の後部や簡易のシートで覆うだけでもかなり違います。濡れの拡大を防ぐため、まずは濡れやすい物をタープ下に運び入れてください。

タープ下では動線を意識して、濡れ物を分別する場所と収納する場所を分けておくと混乱しません。風がある場合はタープの固定を強化して、安全に作業できる環境を保ちます。

寝袋や衣類は真っ先にドライバッグへ入れる

寝袋やダウンなど濡れると性能に影響が出る物は最優先で防水バッグへ入れます。これにより帰宅後の乾燥作業が楽になり、濡れによるダメージを減らせます。ドライバッグが不足する場合は大きなビニール袋を代用してください。

衣類は濡れたものと比較的乾いているものに分けて収納し、湿気がこもらないように配置を工夫します。袋に入れたら口を確実に閉じて車内への水分移動を抑えましょう。

テント内の小物は外に出して分別する

テント内にある小物類は全て外に出してから分別します。調理器具や食器、電子機器などは濡れると問題があるため、個別に防水対策をしておきます。ゴミや汚れ物は一箇所にまとめてから処理します。

小物をまとめる際は種類別に袋や箱を用意すると後の整理がしやすくなります。濡れても問題ない物と濡れて困る物を分けることで、積み込み時の手間も減ります。

フライとポールの撤去は手順を決めて行う

フライシートとポールの撤去は決まった順で行うと混乱が少ないです。まずはフライを緩めて水を逃がし、次にポールを外して折りたたむと安全に撤去できます。水がたまっている部分は振って落としてから作業するのが効果的です。

ポールは濡れて滑りやすくなるため、手袋を着用して丁寧に扱ってください。撤去後はポール同士をまとめて紐やクリップで固定しておくと、積み込みがスムーズになります。

車への積み込みは濡れに弱い物を最後にする

車への積み込みでは、濡れに強い物を先に入れて濡れに弱い物を最後に積むようにします。そうすることで濡れた物が乾きにくい物に触れる機会を減らせます。積み込み順を決めておくと慌てずに済みます。

車内には防水シートを敷き、濡れた物は個別に袋に入れてから積むと車を汚さずに済みます。積載時に重心を考えて配置すると走行中の荷崩れも防げます。

濡れたテントのたたみ方と持ち帰りのポイント

泥や大きな水滴はできるだけ落としてからたたむ

濡れたテントをたたむ前に、泥や大きな水滴をできるだけ取り除きましょう。地面を軽く叩いたり、傾けて水を流すだけで持ち帰る汚れが大幅に減ります。固まった泥は柔らかくしてから落とすとテント生地を傷めにくいです。

水滴を含んだまま畳むと重くなり、乾燥に時間がかかります。大きな水分を落とすだけでも帰宅後の手間が減るので、手早くでも丁寧に処理してください。

濡れた面を内側にせず外側にしてまとめる

テントを折りたたむ際は、濡れた面を外側にしてまとめると全体が湿った状態になるのを防げます。乾いている面を内側にすると、帰宅後に早く乾かせる部分が作れます。濡れた面同士を合わせて畳むと内部まで湿るため避けましょう。

この方法は袋詰めする際にも有効で、濡れた面が外側になるようにして入れると車内への影響を抑えられます。外側にした濡れ面は帰宅後に重点的に陰干ししてください。

擦れを減らすゆったりした畳み方を選ぶ

濡れている生地は摩擦で表面が痛みやすいので、きつく折りたたまずゆったり目に畳むことをおすすめします。生地同士が擦れ合うと撥水加工が剥がれることがあるため、できるだけ優しく扱ってください。

畳む際は大きな折り目を避け、丸めるようにまとめると負担が少なくなります。ゆったりとした畳み方は後の乾燥作業でも風通しが良くなるメリットがあります。

帰宅後はすぐに陰干しで完全に乾かす

帰宅したらなるべく早くテントを広げて陰干ししてください。直射日光は素材を痛める恐れがあるため、風通しの良い日陰でじっくり乾かすのが望ましいです。完全に乾くまでたたまずに、縫い目やシーム付近も確認しながら乾かします。

湿気が残るとカビや臭いの原因になるため、完全に乾かすことを優先してください。乾燥が不十分な場合は数回に分けて広げるなどして確実に乾かします。

シーム補修や撥水処理は乾いた状態で行う

縫い目の補修や撥水スプレーなどのメンテナンスは、テントが完全に乾いた後に行いましょう。湿った状態での補修は接着剤やシーラントの性能を落とすため、効果が薄くなります。取扱説明書に従って適切な製品を使ってください。

撥水処理は必要に応じて行い、処理後はしっかりと乾燥させてから収納します。きちんと手入れをすることで次回の雨撤収が楽になります。

段取りと道具で雨の撤収はずっと楽になる

段取りと道具がそろっていれば、雨の日の撤収は格段に楽になります。大きな防水袋や車載用シート、ライト類などを事前に準備しておけば、焦らずに効率的に片付けられます。人数がいる場合は役割分担を決めておくことでスムーズに進みます。

短時間で済ませたい場面でも、安全と装備保護を優先して作業してください。帰宅後の手入れまで見据えた準備をしておくと、次回のキャンプがより快適になります。

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この記事を書いた人

休日は川や湖でのんびりカヌーを楽しむのが大好きなアウトドア女子です。自然の中で過ごす時間が心地よく、その魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、記事を書き始めました。
これから「カヌーやキャンプをやってみたい!」と思った方が、一歩踏み出すきっかけになるような記事をお届けしていきます。

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