スノーピークのテーブルは、その高い拡張性と美しいデザインで多くのキャンパーを魅了しています。しかし、ラインナップが豊富なだけに「どれとどれを組み合わせればいいの?」と悩んでしまうことも少なくありません。自分にぴったりの快適なリビングを作るコツは、まず中心となる1台を決め、そこに用途に合わせたパーツを足していくことです。理想のキャンプサイトを実現する組み合わせの基本を詳しく見ていきましょう。
スノーピークのテーブルの組み合わせは「中心の1台+足すパーツ」で決まる
スノーピークのテーブルシステムを構築する際、まず考えるべきは「メインとなる場所」をどこにするかです。調理をメインにするのか、それとも家族での食事を重視するのかによって、選ぶべき中心の1台が変わります。一度中心が決まれば、そこから左右や奥へと天板を広げたり、収納力を高めたりといった拡張が自由自在に行えます。まずは、システムの中核となる考え方から整理していきましょう。
IGTを中心にすると拡張しやすい
「アイアングリルテーブル(IGT)」は、スノーピークが誇る究極のモジュールシステムです。アルミ製のフレームに、バーナーや天板、水切りカゴなどのユニットを自分の好きなように組み込むことができます。最大の特徴は、フレームの端にある接続穴を使って、さらに別のテーブルを連結できる点です。
例えば、最初はフレーム1つから始めて、人数が増えたら「マルチファンクションテーブル」を接続してL字型やロングスタイルに広げることができます。このように、状況に応じて形を変えられる柔軟性があるため、長く使い続けたい方にはIGTを中心にした組み合わせが最もおすすめです。自分のキャンプスタイルが固まっていない初心者の方でも、後からパーツを買い足すことで理想の形に近づけることができます。
ワンアクション系は設営の手軽さが強み
IGTが「組み立てる楽しさ」を持つ一方で、「ワンアクションテーブル」シリーズは圧倒的な設営の速さが魅力です。天板を開くだけで脚が飛び出す独自の構造を採用しており、到着してすぐにくつろぎのスペースを作ることができます。
このワンアクションテーブルをメインに据える場合は、拡張性よりも「独立した快適さ」を重視するスタイルに向いています。IGTのようにバーナーを埋め込むことはできませんが、その分天板が広く、食事の際にも安定感があります。設営の手間を極限まで減らしたいファミリーキャンプや、短時間のデイキャンプでは、ワンアクション系を中心に据えることで、より豊かな時間を過ごすことができます。
サブテーブルを足すと作業が分離できる
メインテーブル1台ですべてをこなそうとすると、どうしても天板の上が散らかってしまいます。そこで、焚き火の横に置く「Myテーブル」や、クーラーボックス置き場にもなる「Take!バンブーテーブル」などのサブテーブルを足してみましょう。
調理スペースと食事スペースを少し分けるだけで、動線がスムーズになり、快適さが劇的に向上します。例えば、メインテーブルは食事に専念させ、すぐ横にサブテーブルを置いて飲み物や調味料をまとめておけば、テーブルの上が広く使えて開放感が生まれます。スノーピークのテーブルは素材感が統一されているため、異なるシリーズを混ぜて使ってもサイト全体に一体感が出るのが嬉しいポイントです。
高さと幅を揃えると使い心地が安定する
スノーピークのテーブルシステムには、基本的に「300mm」「400mm」「660mm」「830mm」という4つの高さ設定があります。組み合わせる際は、この高さを揃えることが非常に重要です。高さがバラバラだと、皿を置く際に段差ができたり、椅子とのバランスが悪くなったりしてストレスを感じることがあります。
現在、キャンプシーンで最も人気があるのは「400mm」のロースタイルです。IGTの脚の長さと、ワンアクションテーブルロング(LV-015TR)などの高さを揃えることで、広大なフラットスペースを作り出すことができます。また、天板の素材を「竹」で統一すると、視覚的にもスッキリとして落ち着いた空間になります。
スノーピークのテーブル組み合わせに向くおすすめアイテム
組み合わせの核となるアイテムから、拡張を支える便利なパーツまでをピックアップしました。
| アイテム名 | 特徴 | 公式URL |
|---|---|---|
| エントリーIGT | 3ユニット分が一体。初心者に最適な入門機 | 公式はこちら |
| IGTフレーム | 自由にユニットを組めるアルミフレーム | 公式はこちら |
| マルチファンクションテーブル竹 | 連結して天板を広げるための必須パーツ | 公式はこちら |
| スライドトップハーフ竹 | フレームの外側にはみ出して天板を拡張 | 公式はこちら |
| ワンアクションテーブル竹 | 設営1秒。安定感抜群のフォールディング仕様 | 公式はこちら |
| Myテーブル竹 | 焚き火サイドやサブに最適な小型テーブル | 公式はこちら |
エントリーIGT
これからスノーピークのシステムを組みたい方に一押しのモデルです。IGTフレームと脚が一体化しており、天板もセットになっているため、これ1台でテーブルとして成立します。3ユニット分のスペースがあるため、半分を天板に、半分をバーナーにするなど、手軽にIGTの利便性を体感できます。
IGTフレーム(ユニット数違い)
本格的なキッチンを構築したいなら、別売りのフレームと脚を選びましょう。2ユニット(ショート)、3ユニット(ノーマル)、4ユニット(ロング)の3種類があります。自分のスタイルに合わせてフレームを選び、後から自分好みのキッチンに仕上げていく楽しみがあります。
マルチファンクションテーブル
IGTフレームに接続して、リビングスペースを飛躍的に広げるための天板です。長方形だけでなく「コーナー」タイプもあり、これを使えばL字型のキッチンやU字型のレイアウトも可能です。人数に合わせて後からいくらでも拡張できる、システムの要となるパーツです。
IGT用の延長天板・エクステンション類
フレームの幅を少しだけ広げたいときに便利な「スライドトップ」や、フレームの間に挟んで長さを足すパーツなど、スノーピークには痒い所に手が届くオプションが豊富です。これらを組み合わせることで、スペースを無駄なく使い切ることができます。
ワンアクションテーブル(竹)
IGTとは独立して使える、完成度の高いテーブルです。拡張性よりも「一つの完成された家具」としての美しさを求める方におすすめです。IGTと高さを揃えて隣に配置すれば、ゲストが来たときにもすぐに対応できる広大なダイニングが完成します。
Take!バンブーテーブル/Myテーブル
座ったまま手が届く範囲に置ける小型テーブルです。Myテーブルは「自分専用」のスペースとして、コーヒーや本を置くのに最適です。Take!バンブーテーブルは、独特の脚の形状が美しく、サイトのアクセントとしても機能する名脇役です。
スノーピークのテーブルを使いやすく組み合わせる手順
実際にテーブルを組み合わせる際、闇雲にパーツを繋いでも使いにくいことがあります。快適な「コックピット」のような空間を作るためには、適切な手順を踏むことが大切です。以下のステップで考えてみましょう。
まずユニット数と置きたい物でIGTの形を決める
IGTを使う場合、まずは「フレームの中に何を何個入れるか」を決めます。例えば、シングルバーナーを1つ、水切りカゴを1つ、まな板を1つ入れるなら、3ユニット分(ノーマルサイズ)のフレームが必要です。
調理が中心ならロングの4ユニットにする、あるいはショートの2ユニットを2つ並べるなど、最初に必要なキャパシティを見極めます。この「基本のフレーム」が、サイト全体のレイアウトの基準点になります。
調理と食事を分けて動線を作る
すべてを1つのテーブルに詰め込むと、調理中の油跳ねが食事に影響したり、座っている人の肘が調理器具に当たったりして危険です。理想は、IGTフレームで「調理ゾーン」を作り、そこにマルチファンクションテーブルを繋げて「食事ゾーン」を分離することです。
L字型に配置すれば、調理担当者は座ったまま食材を切り、すぐに火にかけ、横に座っている家族に料理を提供できるという、効率的な動線が生まれます。この「動線の分離」こそが、スノーピークのシステムを使いこなすコツです。
バーナー位置と風対策を先に決める
組み合わせる際、火を使う位置(バーナーの位置)は非常に重要です。風上側にバーナーがあると、火力が安定しないだけでなく、煙や熱が食事をしている人の方へ流れてしまいます。
できるだけ風下側にバーナーを配置し、必要であれば「アイアングリルテーブル 剛炎ジョイント」などを使って、風防が効きやすいレイアウトを考えましょう。安全と快適さのために、火の位置を固定してから、周りの天板の配置を決めていくのが正解です。
収納サイズと車載の形から逆算する
理想の組み合わせが決まっても、車に載らなければ意味がありません。IGTの脚は取り外せますが、天板やフレームはそれなりの大きさがあります。特にマルチファンクションテーブルのロングサイズなどは、意外と長さがあるため、事前に車のトランクサイズを確認しておく必要があります。
もし積載が厳しい場合は、大型の天板1枚ではなく、小型の天板を複数組み合わせるなど工夫しましょう。設営の手間だけでなく、「持ち運びやすさ」も考慮した組み合わせが、長くキャンプを続けるための秘訣です。
スノーピークのテーブル組み合わせで起きやすい悩みと対策
実際に組み合わせて使ってみると、いくつか課題が出てくることがあります。よくある悩みとその解決策を知っておけば、より完成度の高いサイト作りが楽しめます。
高さが合わずにガタつくときの揃え方
「IGTの脚を買ったら、持っていた別のテーブルと高さが合わなかった」ということがよくあります。スノーピークのIGTの脚には「アジャスター」が付いており、数センチ程度の微調整が可能です。
しかし、根本的に高さの設定(400mmと660mmなど)が違う場合は、別売りの脚を買い直す必要があります。購入前に、手持ちのチェアの座面高と、ターゲットにするテーブルの高さをメモして比較しておくことで、ガタつきのないフラットなサイトを作ることができます。
天板が足りないときの足し方
グループキャンプなどで急に天板を増やしたくなったときは、既存のフレームに「スライドトップ」を追加するのが一番手軽です。これはフレームの枠にはめ込むだけで、20cm程度の作業スペースを外側に広げることができます。
また、IGTフレームの間に「ウッドテーブル」ユニットを入れるだけで、バーナーを置いていた場所を瞬時にフラットな天板に変えることができます。パーツを入れ替えるだけで役割を変えられるのが、スノーピークのシステムの強みです。
熱や油が気になるときの置き分け
竹天板は非常に美しいですが、油汚れや熱い鍋を直接置くことにはあまり向いていません。調理ゾーンには、熱に強く掃除がしやすい「ステンレストレー」ユニットや「ウッドテーブル W竹」などを配置しましょう。
食事ゾーンには竹天板を使い、調理ゾーンにはステンレス系を配置するという「素材の使い分け」をすることで、天板の劣化を防ぎ、後片付けも楽になります。
人数が増えたときの拡張のしかた
2人から4人、あるいはそれ以上に人数が増えた場合は、マルチファンクションテーブルを「縦」ではなく「横」に繋いでみましょう。IGTフレームの長辺側にテーブルを繋ぐことで、全員がバーナーを囲むようなレイアウトが可能になります。
また、独立した「Myテーブル」などを複数用意して、各人のパーソナルスペースを確保するのも有効です。全体のメインシステムをいじるのではなく、サブアイテムを点在させることで、大人数でも窮屈さを感じないサイトになります。
スノーピークのテーブル組み合わせは「中心を決めて増やす」が長く使える
スノーピークのテーブルシステムは、一度にすべてを揃える必要はありません。まずは自分のキャンプの中心となるスタイル(調理か、リラックスか)を見極め、核となる1台を手に入れることから始めましょう。
- IGT(システム性): カスタマイズを楽しみ、将来的に拡張したい方に。
- ワンアクション(利便性): 素早い設営と、完成された美しさを求める方に。
- 高さを揃える: 400mmなど、基準の高さを決めてパーツを選ぶ。
- 素材の役割: ステンレスは調理、竹は食事と、適材適所で組み合わせる。
パーツを一つずつ足していく過程は、自分の理想の部屋を作っていくような楽しさがあります。洗練されたスノーピークのテーブルを賢く組み合わせて、世界に一つだけの快適なキャンプサイトを創り上げてください。

