冬のキャンプやちょっとした外出に欠かせないアイテムとなった「冬用サンダル」。特に高い人気を誇るのが、ダウンメーカーのナンガとサンダルブランドのSUBUがコラボレーションしたモデルです。しかし、いざ選ぼうとすると「タキビ」と「オーロラ」という二つの看板モデルがあり、どちらが自分に合っているか迷う方も多いはずです。今回は、それぞれの素材の強みや具体的な活用シーンを比較し、後悔しない選び方を詳しく紹介します。
ナンガのSUBUタキビとオーロラの違いは「素材の強み」と「使うシーン」で分かれる
ナンガのSUBUにおいて、タキビとオーロラの最大の違いはアッパー(表面)に使用されている生地の特性にあります。焚き火の火の粉から守る性能を重視するか、雨や雪などの水濡れへの強さを重視するかで、選ぶべきモデルが明確に分かれます。まずはそれぞれの生地が持つ独自の機能性と、それによってどのような使い分けができるのかを整理していきましょう。
タキビは難燃素材で焚き火まわりに強い
タキビモデルの最大の特徴は、ナンガ独自の難燃素材「タキビ生地」を採用している点です。キャンプの醍醐味である焚き火ですが、一般的なナイロン製のサンダルだと火の粉が飛んできた瞬間に生地が溶け、穴が開いてしまうことがよくあります。しかし、このタキビ生地はポリエステルにアラミド繊維を混紡しており、火の粉が付着しても燃え広がりにくく、大切なサンダルをダメージから守ってくれます。
見た目の質感も特徴的で、オーロラのような光沢感は抑えられており、マットで少し厚みのある落ち着いた風合いに仕上がっています。この武骨な質感が、キャンプサイトの自然な雰囲気や、コットン素材のアウトドアウェアと非常によく馴染みます。焚き火のそばでリラックスして過ごしたいキャンパーにとって、足元の火の粉を気にしなくて済む安心感は、何物にも代えがたいメリットになります。
また、タキビ生地は摩擦にも強く、タフな使用に耐えられる設計です。薪を運んだり、草むらを歩いたりする際にも生地が傷みにくいため、キャンプ場での作業用としても非常に優秀です。焚き火を囲む時間を最も大切にしたい、あるいは本格的なキャンプスタイルを楽しみたいという方には、間違いなくこのタキビモデルが最適な選択肢となります。
オーロラは防水透湿で雨雪でも使いやすい
オーロラモデルに使用されているのは、ナンガの代名詞とも言える防水透湿素材「オーロラテックス」です。この素材は、雨などの水滴を外から通さない防水性能を持ちながら、靴内部の蒸れを外に逃がす透湿性を兼ね備えています。冬のキャンプ場では、朝露で濡れた芝生を歩いたり、急な小雨に見舞われたりすることも多いですが、オーロラなら足元が濡れて冷えるのを最小限に抑えてくれます。
特に雪が降る地域での日常使いや、スキー場での休憩用としてもオーロラモデルは非常に重宝します。雪道でも水が浸み込みにくく、内部をドライに保てるため、冬の厳しい環境下でも高い快適性を維持できます。生地表面には適度な光沢があり、スポーティーかつ都会的な印象を与えるため、キャンプだけでなく街中でのファッションアイテムとしても違和感なく取り入れることができます。
さらに、オーロラテックスは防風性も高いため、冷たい風が吹く日でも足先の体温を逃がしにくいという特徴があります。雨や雪、風といった天候の変化が予想されるシーンや、水濡れが気になる環境での使用を前提としている場合は、このオーロラモデルが頼もしい味方になります。天候を気にせず、いつでもどこでも履ける万能さを求める方にこそ選んでほしい一足です。
内側の暖かさはライニング素材で体感が変わる
タキビとオーロラ、どちらのモデルにも共通している魅力が、内側のライニング(裏地)による圧倒的な暖かさです。SUBU特有の起毛加工されたボア素材が採用されており、足を入れた瞬間に包み込まれるような柔らかさと温もりを感じることができます。このライニングは非常に密度が高く、素足で履いても心地よい肌触りが持続するのが大きな特徴です。
しかし、アッパー素材の違いによって、わずかに暖かさの体感が変わることがあります。オーロラモデルは防水透湿素材によって外気(風)を遮断する力が強いため、冷え込みが厳しい日には熱を逃がさない密閉感を強く感じられます。一方でタキビモデルは、生地の通気性がわずかに確保されているため、長時間履いていても内部が熱くなりすぎず、適度な温度を保ちやすいという側面があります。
また、インソール部分には4層構造のクッションが採用されており、地面からの冷気をしっかりと遮断してくれます。冬の冷え切った地面の上でも、まるで厚手の絨毯の上を歩いているような感覚で過ごせるのは、ナンガ×SUBUならではの贅沢な仕様です。内側の機能性はどちらも非常に高い水準にあるため、最終的には外側の素材特性で選んで問題ありませんが、その暖かさの質にわずかな差があることを知っておくと、より自分好みの履き心地が見つかります。
手入れのしやすさは生地の性質で差が出る
長く愛用するために気になるのがお手入れの方法ですが、ここでも生地の性質による違いが現れます。オーロラモデルは表面が滑らかなナイロンベースの防水素材であるため、軽い汚れであれば濡れた布でサッと拭き取るだけで落とすことができます。泥汚れなどが付着しやすいキャンプ場でも、メンテナンスに手間がかからないのが嬉しいポイントです。
一方のタキビモデルは、生地に凹凸があり、汚れが繊維の隙間に入り込むと拭き取りだけでは落ちにくい場合があります。特に焚き火の灰や泥が付着した際は、専用のブラシで優しく汚れをかき出すなどのケアが必要です。ただし、タキビ生地はその「使い込まれた感」も味になる素材なので、多少の汚れやアタリをエイジングとして楽しむユーザーも多くいます。
どちらのモデルも基本的には丸洗いを推奨されていませんが、最近では市販のシューズ用クリーナーなどを使用してケアする方も増えています。オーロラは清潔感を保ちやすく、タキビは使い込むほどに風合いが増していくという、手入れの面でも対照的な魅力を持っています。自分のライフスタイルにおいて、メンテナンスの容易さを優先するか、素材の経年変化を楽しみたいかを考えて選ぶのも、後悔しないための重要な視点です。
タキビとオーロラで迷う人におすすめのモデル
ナンガ×SUBUのコラボモデルを中心に、それぞれの特徴を活かしたおすすめのラインナップを紹介します。用途に合わせて、どのモデルが自分のキャンプスタイルや日常生活にフィットするかを比較表とともにチェックしてみましょう。
NANGA×SUBU TAKIBI WINTER SANDAL(焚き火で使いやすい難燃タイプ)
焚き火を愛するすべてのキャンパーに推奨したいのが、このタキビモデルです。ナンガのタキビシリーズと同じ難燃素材を使用しており、火の粉を恐れずに足元を温めることができます。
| 商品名 | 素材 | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| TAKIBI WINTER SANDAL | 難燃素材(タキビ生地) | 火の粉に強く、マットな質感 | 公式商品ページ |
キャンプ場でのメイン履きとして、また薪割りなどの作業時にも安心して履ける一足です。落ち着いたカラー展開も魅力で、どんなアウトドアギアとも相性抜群です。
NANGA×SUBU AURORA TEX WINTER SANDAL(雨の日にも強い防水透湿タイプ)
天候を気にせず、幅広いシーンで活躍させたいならオーロラモデルが一番の選択肢です。防水透湿素材「オーロラテックス」が、急な雨や雪から足元を守り、内部の蒸れを逃がします。
| 商品名 | 素材 | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| AURORA TEX WINTER SANDAL | 防水透湿(オーロラテックス) | 水濡れに強く、蒸れにくい | 公式商品ページ |
冬のキャンプだけでなく、雨の日の買い物や洗車、雪道の歩行など、日常のあらゆる場面で活躍する汎用性の高さが人気の秘密です。
NANGA×SUBU HINOC WINTER SANDAL(難燃素材で普段使いもしやすい)
ナンガの別ラインである「HINOC(ヒノック)」素材を使用したモデルです。タキビ生地と同様に難燃性能を持ちつつ、よりソフトな風合いで日常のコーディネートに取り入れやすいデザインが特徴です。
| 商品名 | 素材 | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| HINOC WINTER SANDAL | 難燃素材(HINOC) | 柔らかい質感と高い難燃性 | 公式商品ページ |
「火には強くありたいけれど、もう少しカジュアルな見た目がいい」という贅沢な悩みに応えてくれるモデルで、キャンプとタウンユースをシームレスにつなぎます。
SUBU WINTER SANDAL(コスパ重視で冬サンダルを試しやすい)
ナンガとのコラボではありませんが、SUBUのオリジナルモデルも非常に優秀です。防水や難燃の特殊機能はありませんが、保温性とクッション性は同等で、コストパフォーマンスに優れています。
| 商品名 | 素材 | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| SUBU Permanent | ナイロン | 圧倒的なコスパと豊富なカラー | 公式商品ページ |
まずは冬用サンダルの履き心地を試してみたい方や、室内履き、オフィス履きとして利用したい方に最適なエントリーモデルです。
SUBU NANNEN(火の粉対策を優先したい人向け)
SUBU単体ラインからも難燃モデル「NANNEN」が登場しています。CORDURA 305Dという丈夫な生地に難燃加工を施しており、実用性の高い一足となっています。
| 商品名 | 素材 | 特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| SUBU NANNEN | 難燃CORDURA | 丈夫な生地と優れた耐火性 | 公式商品ページ |
ナンガコラボとはまた違ったカラーバリエーションやデザインが楽しめるため、機能性を確保しつつ個性を出したいキャンパーにおすすめです。
選び方は「焚き火の有無・天候・履く場所」で整理すると決めやすい
自分にとって最適なSUBUを見つけるためには、具体的な使用場面を整理することが重要です。キャンプスタイルは人それぞれ異なるため、どの機能を優先すべきかを知ることで、自ずとタキビかオーロラかの答えが出てきます。ここからは、選ぶ際の基準となる3つのチェックポイントを解説します。
キャンプの焚き火中心ならタキビが安心
キャンプでの過ごし方が「焚き火の前の特等席でじっくりお酒や料理を楽しむ」というスタイルなら、迷わずタキビモデルを選んでください。焚き火をしている際、自分では気づかないうちに小さな火の粉が足元に飛んでいることがよくあります。ナイロン製の靴では、後で気づいた時に小さな穴がいくつも開いていてショックを受けることも珍しくありません。
タキビモデルであれば、そうしたトラブルを未然に防ぎ、リラックスタイムを邪魔されることがありません。また、タキビ生地特有のマットな質感は、キャンプの夜の雰囲気をより一層引き立ててくれます。難燃素材は万が一の火災予防にも繋がるため、安全面を考慮する意味でも、焚き火を楽しむキャンパーにとっては「安心を買う」という選択になります。
雨雪や濡れやすい環境ならオーロラが便利
「キャンプには行くけれど、焚き火はあまりしない」「冬は雪遊びやスキー場での利用が多い」という方の場合は、オーロラモデルの方が圧倒的に便利です。冬のアウトドアで最も体温を奪われる原因の一つが、靴が濡れることによる「冷え」です。オーロラテックスなら雪がアッパーに積もっても水が浸入しにくいため、温かさを長時間キープできます。
また、早朝のキャンプ場で結露したテントの周りを歩く際や、炊事場で水仕事をする際など、日常生活に近い動作の中でも防水性能は大きな威力を発揮します。天候が不安定な日の外出用としても使えるため、一足持っているだけで冬の行動範囲がぐっと広がります。「濡れても大丈夫」という心の余裕は、アウトドアをより快適にするための重要な要素です。
近所使いと室内なら軽さと脱ぎ履きの楽さを優先する
キャンプ以外での利用がメイン、例えばベランダでの作業や近所のコンビニまでの外出、あるいは冬場のオフィス履きとして考えているなら、機能を絞ることで選択肢が広がります。室内履きや近所使いでは、難燃性や高度な防水性はそれほど必要ありません。その代わりに、いかに素早く脱ぎ履きができるか、そして長時間履いていても足が疲れない軽さがあるかどうかが重要になります。
こうしたケースでは、ナンガコラボモデルにこだわらず、SUBUのオリジナルモデル(Permanent)を選ぶのも賢い選択です。機能がシンプルな分、価格も抑えられており、カラーバリエーションも豊富なため、インテリアやファッションに合わせやすいというメリットがあります。用途をあえて限定することで、オーバースペックにならず自分にちょうど良いモデルを見つけることができます。
サイズは厚手ソックス前提か素足中心かで変わる
SUBUを選ぶ際に最後に悩むのがサイズ感です。基本的には「0」から「3」などの刻みになっていますが、冬場にどのような靴下を履くかによって最適なサイズが変わります。キャンプで厚手のウールソックスなどを重ね履きすることを想定しているなら、普段の靴のサイズよりもワンサイズ大きめを選ぶのがおすすめです。
逆に、近所への外出などで素足や薄手の靴下で履くことが多い場合は、ジャストサイズを選んだ方が歩行時の安定感が増します。SUBUは内側のボアにボリュームがあるため、最初は少し窮屈に感じるかもしれませんが、履き込むうちにボアが足の形に馴染んできます。自分のメインとなる「足元のスタイル」を想定して、最適なフィット感を選んでください。
タキビとオーロラの違いを押さえると冬の足元選びが快適になる
ナンガ×SUBUのタキビとオーロラは、それぞれが特定のシーンで最高のパフォーマンスを発揮するように作られています。火を愛するキャンパーならタキビ、悪天候や雪にも対応したいならオーロラという明確な基準を持つことで、もう迷うことはありません。どちらを選んでも、SUBUが提供する究極の暖かさと心地よさは共通しており、冬のアウトドアライフが劇的に快適になることは間違いありません。今回の比較を参考に、自分にぴったりの一足を見つけて、冬の寒さを楽しみに変えていきましょう。

