キャンプ飯の主役として、今や欠かせない存在となったマルチグリドル。焼く、炒める、揚げる、煮るといった多彩な調理がこれ一枚で完結する万能さが魅力ですが、いざ選ぼうとするとサイズや深さの違いに迷ってしまいます。
この記事では、失敗しない選び方のポイントから用途別のおすすめモデルまで、あなたにぴったりの一枚を見つけるお手伝いをします。
販売台数14万台を突破!ベストセラーのマルチグリドル。焼く・炒める・煮る・揚げるがこれ1台で
マルチグリドルはどれが良いか 使う人数と料理で決める結論
マルチグリドル選びで最も大切なのは、使う人数と作りたい料理を具体的にイメージすることです。どれも同じように見えますが、実はサイズや深さによって得意とする調理が異なります。
ソロキャンプで手軽におつまみを作りたいのか、ファミリーで豪華なパエリアや鍋料理を楽しみたいのかによって、選ぶべきモデルは自然と決まってきます。まずは基本的なスペックの違いが、実際の使い勝手にどう影響するかを整理していきましょう。
まず決めたいのは直径と深さのタイプ
マルチグリドルには大きく分けて、緩やかなカーブを描く「フラットタイプ」と、中央が深く設計された「ディープ(ポット)タイプ」があります。
フラットタイプは直径33cm前後が標準的で、ステーキを焼いたりパンケーキを焼いたりと、鉄板焼きのような使い方が得意です。面積が広いため、複数の食材を同時に調理しても重なりにくく、キャンプの朝食作りなどでも重宝します。
一方、深さがあるディープタイプは、すき焼きやアヒージョ、さらにはパスタを茹でるといった汁気の多い料理に最適です。直径が同じでも、中央のくぼみが深いほど入れられる水分量が増えるため、冬場の鍋キャンプなどでも活躍します。
最近では直径29cmほどのコンパクトなモデルも増えており、こちらはソロからデュオキャンプでの取り回しが非常に良く、持ち運びの負担も少なくなります。
焼きやすさはフチ形状と油の流れで変わる
マルチグリドルの「焼きやすさ」を左右するのは、フチの立ち上がり方と、中央に向かう傾斜の度合いです。多くのマルチグリドルは中央がわずかに凹んでいますが、この設計により油や肉汁が中心に集まるようになっています。
これにより、食材の旨みを逃さず、少量の油で効率よく揚げ焼きのような調理ができるのがメリットです。
しかし、傾斜が急すぎると、目玉焼きを作ろうとした際に卵がすべて中央に寄ってしまうことがあります。逆にフラットに近すぎると、今度は油が外側に逃げてしまい、火の通りにムラが出る原因になります。
自分がよく作る料理が、油を溜めて調理するものなのか、それとも広い面を均一に使いたいものなのかを考えることが、理想のフチ形状を選ぶポイントです。
こびりつきにくさはコーティングと手入れで差が出る
マルチグリドルの最大の強みは、食材がこびりつきにくい「イノーブルコーティング」などの特殊な表面処理にあります。この加工のおかげで、油を引かなくても卵料理や肉料理がスルッと剥がれ、後片付けもキッチンペーパーで拭き取るだけで済むほどの圧倒的な手軽さを実現しています。
この「こびりつきにくさ」の持続性は、ブランドによるコーティングの質や層の厚さによって差が出ます。
また、お手入れのしやすさも重要な比較ポイントです。アルミ合金製のモデルは軽量で錆びにくいため、鉄製のスキレットのような「シーズニング(油慣らし)」が必要ありません。
ただし、金属製のヘラや硬いタワシでこすると、せっかくのコーティングが剥げてしまうため注意が必要です。長く快適に使うためには、表面に優しい調理器具を使い、コーティングへのダメージを最小限に抑えられるモデルを選ぶのが賢明です。
取っ手と収納ケースの有無で持ち出しやすさが変わる
マルチグリドルは本体が平らなため、持ち運びの際に他のギアを傷つけたり、逆に傷つけられたりしやすい形状です。そのため、専用の収納ケースが付属しているか、あるいは別売りで用意されているかは非常に重要です。
ケースがあれば、バラバラになりやすいシリコン製の取っ手カバーや、油はねガードなども一緒にまとめて管理でき、忘れ物を防ぐことができます。
また、本体の両端にある持ち手の形状もチェックしましょう。調理中は非常に高温になるため、木製のハンドルやシリコンカバーが最初からセットになっているモデルは、追加購入の手間がなくお得です。
中には取っ手が取り外し可能なタイプもあり、よりコンパクトに収納したい方や、家庭での収納スペースを節約したい方に選ばれています。
【2026年最新】Amazonで買える!マルチグリドルおすすめ4選
マルチグリドルは、これ1枚で「焼く・煮る・揚げる」ができる万能な調理器具として、キャンプから日常の食卓まで幅広く愛されています。今回はAmazonで取り扱いがあり、特にレビュー評価の高いモデルを厳選してご紹介します。
JHQ 鉄板マルチグリドル 33cm 正規品
マルチグリドル人気の火付け役となった、まさに「本家」と呼べるモデルです。特殊なイノーブルコーティングにより油なしでも焦げ付きにくく、非常に軽量なため、Amazonでも不動の人気を誇っています。
| メーカー | JHQ(ジェイエイチキュー) |
|---|---|
| サイズ | 約33cm |
| 重量 | 約1kg |
| 対応熱源 | 直火、ガス、IH、炭火 |
| 特徴 | シーズニング不要で、お手入れが非常に簡単 |
Far North マルチグリドル 33.6cm(蓋付き5点セット)
Amazonで「セット内容が充実している」と話題の日本ブランドモデルです。本体だけでなく、シリコン蓋、木製グリップ、収納バッグ、さらにレシピ本までセットになっており、これ一つでマルチグリドルのフル装備が揃います。
| サイズ | 約33cm |
|---|---|
| 重量 | 約1kg |
| 対応熱源 | 直火、ガス、IH |
| セット内容 | 本体、シリコン蓋、木製ハンドル、収納袋、レシピ本 |
【日丸優品】鉄板 マルチグリドルパン 33cm
日丸優品のマルチグリドルは、Amazon内で「コスパ最強」との呼び声高い人気モデルです。特殊なコーティングにより焦げ付きを徹底的に抑えており、33cmという使いやすいサイズ感ながら非常に軽量で、IHにも対応しているため場所を選ばず活躍します。
| サイズ | 約33cm(29cm展開あり) |
|---|---|
| 重量 | 約980g |
| 対応熱源 | 直火、ガス、IH、炭火 |
| 特徴 | 高密度のフッ素樹脂コーティングで手入れが楽 |
JIKABI JAPAN マルチグリドル 専用蓋付き5点セット(33cm)
「これ一つで全てが揃う」と評判なのが、JIKABI JAPANの日本正規品セットです。マルチグリドル本体に加え、調理の幅を広げる専用の蓋、木製ハンドル、収納バッグ、シリコン指先カバーが同梱されており、初めてマルチグリドルを購入する方にも最適なフルパッケージとなっています。
| サイズ | 約33cm |
|---|---|
| 重量 | 約1kg(本体のみ) |
| 対応熱源 | 直火、ガス、IH |
| セット内容 | 本体、専用蓋、木製ハンドル、収納バッグ、指先カバー |
失敗しない比較ポイントと長く使うコツ
マルチグリドルを購入して「思っていたのと違った」となるのを防ぐためには、いくつかの重要なチェック項目があります。また、手に入れた後も少しの気遣いで、その優れたコーティング性能を何年も維持することが可能です。ここでは、購入前の確認事項とメンテナンスのコツを具体的に解説します。
直火とIHの対応は購入前に必ず確認する
多くのマルチグリドルはアルミ合金製ですが、底面に磁性体(ステンレス等)が埋め込まれているモデルであれば、家庭のIHクッキングヒーターでも使用可能です。「キャンプでも家でも使いたい」という方は、必ずIH対応の有無を確認してください。JHQ製などの高品質なモデルは多くがIH対応ですが、安価なモデルの中には直火専用(ガス火・焚き火のみ)のものも存在します。
また、直火で使用する際も、カセットコンロを使う場合は注意が必要です。マルチグリドルのサイズが大きすぎると、カセットボンベのカバー(ボンベ部)を覆ってしまい、輻射熱でボンベが過熱され爆発する危険があります。使用するコンロのサイズに対して、適切な大きさのグリドルを選ぶことも、安全なキャンプを楽しむための必須条件です。
ファミリーは33cm ソロは29cm前後が使いやすい
サイズ選びで迷ったら、「大は小を兼ねる」という考え方もアリですが、基本は人数に合わせるのがベストです。4人家族であれば33cmが標準です。33cmあれば、中央で肉を焼きながら、端の方で野菜を温めるといった「同時調理」が余裕を持って行えます。
ソロキャンプやデュオキャンプがメインであれば、29cm前後が圧倒的に使いやすいです。29cmは家庭用のフライパンに近いサイズ感で、洗い場での洗浄もスムーズに行えます。また、重さも33cmに比べて軽いため、荷物を軽量化したいソロキャンパーにとっては、この数センチの差が大きなメリットになります。
料理に合わせてフラットとディープを選び分ける
自分がキャンプで作りたいメニューを思い浮かべてみてください。「ステーキ、サムギョプサル、パンケーキ」がメインなら、フラットタイプがおすすめです。面積が広く、ヘラを滑らせやすいため、ひっくり返す動作もスムーズです。
一方で「アヒージョ、スープパスタ、麻婆豆腐、鍋料理」など、水分を多く使う料理に挑戦したいなら、ディープタイプ一択です。最近では、フラットタイプの利便性を持ちつつ、中央に1リットル程度の水分が入る「ミドルレンジ」の深さを持つモデルも登場しています。マルチグリドルをメインの調理器具にするのか、それともサブとして使うのかによって、最適な「深さ」を選び分けましょう。
洗い方は柔らかい道具で傷を作らないのが基本
マルチグリドルの寿命を決めるのは、コーティングの保護です。キャンプ場で油汚れがひどい時は、いきなりタワシでこするのではなく、まずキッチンペーパーで汚れを拭き取り、その後にぬるま湯と柔らかいスポンジで優しく洗ってください。焦げ付きがひどい場合は、無理に剥がそうとせず、お湯を張ってしばらく放置すれば、汚れが自然と浮いてきます。
また、意外と見落としがちなのが調理器具の材質です。金属製のトングやヘラは、コーティングを傷つける最大の原因になります。シリコン製や木製の道具を使用することで、表面の傷を防ぎ、こびりつきにくい性能を長く維持できます。洗った後は水気をしっかり拭き取り、乾燥させてから収納ケースに入れることで、カビや劣化を防ぐことができます。
マルチグリドル選びのまとめ
マルチグリドルは、一つ手に入れるだけでキャンプの調理スタイルを劇的に変えてくれる魔法のような道具です。サイズは「ソロなら29cm、ファミリーなら33cm」を基準にし、煮込み料理も楽しみたいなら「深型」を選ぶのが失敗しない定石です。
さらに、IH対応や収納ケースの有無といった細かいスペックを確認することで、キャンプ場だけでなく自宅の食卓でも活躍する一品になります。今回ご紹介したポイントを参考に、あなたのキャンプ飯をさらに楽しく、そして美味しくしてくれる運命の一枚を選んでみてください。

