モンベルは日本が誇る最高峰のアウトドアブランドであり、その圧倒的なコストパフォーマンスと機能性は多くの冒険家から支持されています。しかし、街中で着るとなると「機能に特化しすぎておしゃれに着こなすのが難しい」と感じる方もいるようです。この記事では、モンベルを街着として取り入れる際に、なぜ印象が分かれるのかを紐解き、スマートに着こなすための具体的なコツとおすすめアイテムを詳しく紹介します。
モンベルの街着はダサいのか 印象が分かれる理由と結論
モンベルの服が「ダサい」と言われてしまうことがあるのは、その服が「ファッション」ではなく「生命を守る道具」として設計されているからです。山岳地帯での視認性を高める鮮やかな色彩や、動きやすさを最優先したゆとりのあるシルエットは、都会の洗練された街並みの中では少し浮いてしまうことがあります。しかし、それは裏を返せば、選び方さえ間違えなければ最高に合理的で清潔感のあるスタイルを作れるということでもあります。ここでは、印象を左右する要因を整理していきます。
ダサく見えやすいのは色とサイズ選びの影響が大きい
モンベルの製品ラインナップには、過酷な山道で遭難した際に見つけやすくするための、赤や黄色、明るいオレンジといった高彩度な色が豊富です。こうした色は自然の中では美しく映えますが、街中で全身に取り入れてしまうと、どうしても「登山帰り」のような雰囲気が出てしまいます。都会のコンクリートや落ち着いた照明の下では、こうした色が主張しすぎてしまい、全体のコーディネートから浮いて見えるのが大きな理由の一つです。
また、サイズ選びも重要です。アウトドアウェアは、中に何層も重ね着をすることを想定した「レイヤリング」が基本のため、全体的に少し大きめに作られているモデルが多いです。これを普段の服と同じ感覚でゆったり着てしまうと、だらしなく見えたり、シルエットが野暮ったくなったりすることがあります。街着として活用する場合は、いつものサイズよりも一回り小さめを選ぶか、体のラインがきれいに見えるモデルを厳選することが、洗練された印象への近道となります。
機能服は街の服と比べてディテールが目立ちやすい
アウトドアウェアには、厳しい環境に耐えるための独特なディテールが多く備わっています。例えば、雨の侵入を防ぐための止水ファスナー、風をシャットアウトする大きめのフラップ、補強のための別布での切り替えなどが挙げられます。これらは山では頼もしい機能ですが、街着としては「視覚的な情報量」が多すぎて、少し騒がしい印象を与えてしまう場合があります。
街向けの服は、できるだけ継ぎ目やパーツを減らしてシンプルに見せることで「上品さ」を演出します。対してモンベルの機能服は、実用性のためにパーツが複雑に組み合わされているため、そのギャップが違和感につながることがあります。このディテールを「ギア感」として楽しむのか、それともできるだけ目立たないモデルを選ぶのかによって、街着としての完成度は大きく変わってきます。
ロゴの位置と光沢感で印象が変わりやすい
モンベルのロゴは、多くの製品で胸元や襟元に刺繍されています。このロゴの主張が強いと感じる人がいる一方で、最近ではそのクラシックな雰囲気が「一周回っておしゃれ」と捉えられることも増えてきました。しかし、ロゴの色が本体と大きく異なるコントラストの強いデザインだと、どうしても視線がそこに集中し、カジュアルさが際立ちすぎてしまいます。
さらに、生地の「光沢感」も印象を左右します。軽量化を極めたナイロン素材は、独特のテカリがあるものが多いです。この光沢が強いと、スポーティな印象が強くなりすぎてしまい、ウールやコットンといった街着の定番素材と合わせにくくなります。できるだけマットな質感のもの、あるいはロゴが目立たない配置のモデルを選ぶことで、街の風景に馴染みやすくなります。
うまく選ぶと清潔感と実用性が両立しやすい
ここまで「ダサく見えやすいポイント」を挙げましたが、実はこれらを逆手に取ると、非常にスマートなスタイルが完成します。モンベルの服は、機能美を追求した結果として非常に無駄のない形をしています。これを適切な色とサイズで着こなせば、「過剰な装飾に頼らない、自分自身のスタイルを大切にする大人」というポジティブな印象を与えることができます。
特に、近年の「ゴープコア(アウトドア要素を取り入れたファッション)」の流行により、アウトドアブランドを街で着ることはもはやスタンダードになりました。モンベルの持つ「誠実なモノづくり」のイメージは、着る人の清潔感を底上げしてくれます。雨の日も快適で、寒さにも強く、しかも丈夫。こうした実用性を備えながら、見た目をすっきりと整えることができれば、これほど心強い街着は他にありません。
街で使いやすいモンベルおすすめアイテムと代替候補
モンベルの中でも、特に「街着」としての適性が高く、ファッション好きからも支持されている名作を紹介します。これらのアイテムは、機能性と見た目のバランスが非常に優れています。
スペリオダウン ラウンドネック ジャケット すっきり見えやすい
モンベルの街着における「絶対王者」とも言えるのが、このラウンドネックジャケットです。襟元が丸首になっているため、シャツやパーカーの上に着ても襟元が渋滞せず、すっきりと見えます。
| 商品名 | スペリオダウン ラウンドネック ジャケット |
|---|---|
| 特徴 | 超軽量で保温性が高く、襟がないためインナーとしても優秀 |
| メリット | マットな質感のモデルが多く、コートの下に着ても着太りしない |
| 公式サイト | モンベル公式サイト – スペリオダウンRN |
インナーダウン系ジャケット 重ね着で調整しやすい
前述のラウンドネック以外にも、Vネックタイプやベストタイプなど、モンベルのインナーダウンは非常に豊富です。これらは、秋口にはアウターとして、真冬にはジャケットやコートの「仕込み」として活躍します。
| 商品名 | スペリオダウン Vネックベスト |
|---|---|
| 特徴 | Vネックなのでネクタイをするビジネススタイルにも馴染む |
| メリット | 非常にコンパクトに畳めるため、室内で脱いだ際も邪魔にならない |
| 公式サイト | モンベル公式サイト – スペリオダウンVネック |
ソフトシェル系ジャケット 光沢が少なく街に寄せやすい
ハードなレインウェアよりも、ストレッチ性が高く光沢の少ない「ソフトシェル」は街着に最適です。ノマドジャケットなどは、適度な防風性と通気性があり、春や秋の羽織りものとして重宝します。
| 商品名 | ノマドジャケット |
|---|---|
| 特徴 | 撥水・防風機能を備えつつ、柔らかいジャージのような着心地 |
| メリット | 表面のテカリが抑えられており、カジュアルなチノパンとも合う |
| 公式サイト | モンベル公式サイト – ノマドジャケット |
ストレッチパンツ系 きれいめに合わせやすい
モンベルのパンツは、驚くほど動きやすいのが特徴です。特に「ガイドパンツ」や「マルチトラウザーズ」などは、シルエットが細身で美しいものが多く、遠目にはスラックスのように見えます。
| 商品名 | O.D.パンツ ライト |
|---|---|
| 特徴 | 縦横に伸びるストレッチ素材で、長時間の歩行も疲れにくい |
| メリット | シワになりにくく、旅行や出張の移動着としても極めて優秀 |
| 公式サイト | モンベル公式サイト – O.D.パンツ |
レインシェル系は黒やネイビーで主張を抑えやすい
雨の日の通勤に欠かせないレインウェアも、色選び一つで街着に昇華します。ストームクルーザーなどは、黒を選べば機能的なマウンテンパーカーとして、都会的なスタイルに馴染みます。
| 商品名 | ストームクルーザー ジャケット |
|---|---|
| 特徴 | ゴアテックスを使用した最高峰の防水透湿性 |
| メリット | 雨の日の無敵感があり、黒ならモードな雰囲気も出せる |
| 公式サイト | モンベル公式サイト – ストームクルーザー |
他社の街寄りアウトドアウェア 代替として比較しやすい
モンベル以外にも街で使いやすいブランドはあります。例えば「パタゴニア」はファッション性が高く、「アークテリクス」はよりミニマルで洗練されたデザインが特徴です。
| ブランド名 | 特徴 |
|---|---|
| パタゴニア | 色使いがおしゃれで、カジュアルな雰囲気を作りやすい |
| アークテリクス | ロゴが始祖鳥で格好良く、シルエットが非常に都会的 |
| ノースフェイス | 街着としての知名度が最も高く、トレンド感が強い |
街でおしゃれに見せる選び方と着こなしのコツ
モンベルを「あえて選んでいるおしゃれな人」に見せるためには、いくつかの鉄則があります。機能性を追求するあまり、見た目のバランスを崩さないための具体的なアドバイスをまとめました。
色は黒 紺 グレーでまとめると馴染みやすい
街着として失敗しないための最大のポイントは、カラーパレットを「無彩色」か「ダークトーン」に絞ることです。ブラック、ネイビー、チャコールグレーの3色を中心に選べば、モンベル特有の機能的なディテールが背景に溶け込み、落ち着いた大人の雰囲気になります。
明るい色を取り入れたい場合でも、ベージュやカーキといったアースカラーに留めておくと、普段着のジーンズやチノパンと相性が良くなります。反対に、蛍光色や原色は避けるのが無難です。色が落ち着いているだけで、アウトドアウェア特有の「山感」が消え、洗練された印象へと変わります。
サイズはジャストより少し余裕でラインを整える
サイズ選びに関しては、ダボつきすぎず、かといってパツパツにならない絶妙な「ゆとり」が重要です。モンベルのウェアは腕周りなどが太めに作られていることがあるため、試着の際は肩の位置が合っているか、袖が余りすぎていないかを必ず確認してください。
最近のトレンドであるオーバーサイズ気味に着こなすのも一つの手ですが、その場合はボトムスを細身にして、全体のシルエットに「強弱」をつけるのがコツです。上下ともゆったりさせてしまうと、ただのサイズの合っていない服に見えてしまうため、どこかに引き締まった部分を作るように意識しましょう。
足元はスニーカーより革靴寄りで締まりやすい
モンベルのジャケットやパンツを履いた時、足元まで本格的なトレッキングシューズにしてしまうと、完全に登山の装いになります。ここをあえて、クリーンな白スニーカーや、少しボリュームのある革靴(パラブーツやドクターマーチンなど)に替えるだけで、一気に街着としての完成度が高まります。
「上半身はアウトドア、下半身はきれいめ」というミックススタイルは、今のファッションにおける王道です。特に革靴を合わせると、モンベルの機能性が「仕事ができる大人のこだわり」のように見えてくるから不思議です。足元で全体のトーンをコントロールすることを意識してみてください。
小物はバッグと帽子を控えめにするとまとまる
ウェアがモンベルであれば、小物はあえてブランドロゴが目立たないシンプルなものを選ぶと、全体のバランスが良くなります。例えば、バックパックも登山用の多機能なものではなく、レザー素材やシンプルなキャンバス地のものを選ぶことで、アウトドア感を中和できます。
帽子についても、耳当て付きのキャップやあご紐付きのハットは避け、シンプルなニット帽やキャップを合わせるのがおすすめです。小物の情報量を引き算することで、主役であるモンベルのウェアが持つ「機能美」がより際立ち、おしゃれで実用的なコーディネートが完成します。
モンベルの街着まとめ
モンベルの街着が「ダサい」というのは、過去の思い込みや、単なる選び方のミスマッチに過ぎません。落ち着いた色選び、適切なサイズ感、そして他アイテムとのバランスさえ意識すれば、これほど高い満足感を得られるブランドは他にありません。
日本が誇る高い技術力を、日常の生活の中でも享受できる贅沢をぜひ味わってみてください。雨の日も風の日も、あなたの体を快適に守ってくれるモンベルは、一度自分なりの着こなし方を見つければ、手放せない一着になるはずです。まずは黒やネイビーのスペリオダウンから、日常のワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。

