ゴールゼロのライトハウスマイクロシリーズは、そのコンパクトさと明るさで不動の人気を誇ります。特に「フラッシュ」と「チャージ」のどちらを買うべきか迷う方は多いですが、結論から言うと最大の違いはモバイルバッテリーとしてスマホなどに給電できるかどうかという点に集約されます。本体の形は似ていても、用途によって使い勝手が大きく変わるため、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ゴールゼロのフラッシュとチャージの違いは「給電できるか」で決まる
ライトハウスマイクロシリーズにおいて、最も大きな分岐点となるのが外部への電力供給機能です。見た目は非常によく似ていますが、その中身には明確な役割の違いがあります。自分がキャンプでライトに対して何を求めているのか、また他にどのような電子機器を持ち歩くのかを整理することで、どちらのモデルが自分にとっての最適解なのかがはっきりと見えてきます。
スマホ充電の有無がいちばん大きな差
LIGHTHOUSE micro FLASH(フラッシュ)とLIGHTHOUSE micro CHARGE(チャージ)を比較した際、最も重要となる機能の差は「外部機器への給電機能」の有無です。フラッシュは、吊り下げライトとしての機能と懐中電灯としての機能を備えた、純粋な照明器具として設計されています。一方でチャージは、これらの照明機能に加えて、本体の内蔵バッテリーからスマートフォンなどを充電できるモバイルバッテリー機能を搭載しています。
キャンプ中にスマートフォンのバッテリーが切れてしまった際、チャージがあれば緊急用の電源として非常に頼りになります。ただし、チャージのバッテリー容量は2,600mAh程度であり、最新のスマートフォンをフル充電するには少し足りない場合が多いのが実情です。あくまで「もしもの時の予備電源」としての位置付けですが、この安心感がチャージを選ぶ最大の動機になります。照明だけに特化してシンプルに使いたいか、万が一のバックアップ電源としての機能を持たせたいかで、最初の選択が分かれます。
端子の種類と使い方が変わる
機能の差に伴い、本体に備わっているUSB端子の構成も異なります。フラッシュモデルには、本体を充電するための収納式USB-Aコネクタが底面に付いています。これにより、専用のケーブルを持ち歩かなくてもパソコンやモバイルバッテリー、ACアダプターから直接本体を充電できるのが利点です。
対してチャージモデルには、入力用のUSB-Aコネクタに加えて、外部へ出力するためのUSBポートが備わっています。ここで注目したいのが、接続するケーブルの重要性です。チャージモデルの給電ポートも基本的にはUSB-Aタイプですが、接続するケーブルを工夫することで、iPhoneやAndroid端末、その他のガジェットへ電力を送ることができます。
チャージは給電機能を備える分、フラッシュよりもわずかに本体が長くなっており、端子周りの構造も少し堅牢な作りになっています。自分が持っているデバイスの端子と、どのように接続して使うかを具体的にイメージしておくことが、購入後の満足度に繋がります。
明るさの使い分けと点灯モードを比べる
明るさのスペックについては、両モデルとも最大150ルーメンとなっており、メインの照明機能に大きな差はありません。どちらのモデルも、4つのLEDを全点灯させるモードと、2つのLEDで節電するモード、そしてトップ部分を光らせるフラッシュライト(懐中電灯)モードを備えています。ボタンの長押しによる無段階調光も共通の機能です。
キャンプサイトを優しく照らす暖色系の光は、テント内での読書や夜間の移動に最適です。点灯モードの切り替え順序もほぼ同じですが、チャージモデルは給電中にLEDのインジケーターがどのように動くかなど、内部の電子制御の部分でわずかに挙動が異なります。
フラッシュライトとしての性能も同等で、夜のキャンプ場を歩くには十分な光量を確保できます。照明としての基本スペックはほぼ同一であるため、純粋に「暗闇を照らす」という目的だけであれば、より安価で軽量なフラッシュモデルでも十分すぎるほどの性能を持っています。
重さと携帯性で選び方が変わる
携帯性を重視するソロキャンパーや登山家にとって、数グラムの差は無視できないポイントです。フラッシュモデルの重量は約68gと驚異的な軽さを誇ります。手のひらに収まるサイズ感で、バックパックの隙間やウェアのポケットに入れても全く負担になりません。
一方、給電機能を搭載したチャージモデルの重量は約87gです。フラッシュと比較すると約20g重くなっており、長さも約1.5cmほど長くなっています。数字で見るとわずかな差に感じますが、ウルトラライトな装備を追求する方や、複数のライトを持ち歩く方にとっては、この差が積み重なって大きな違いとなります。
チャージは給電用回路や端子が増えている分、物理的にボリュームが増しています。もし既に大容量のモバイルバッテリーを別に持ち歩いているのであれば、ライトは最軽量のフラッシュにしておき、装備の重複を避けるという考え方も有効です。自分の装備全体のバランスを考えて、どちらのサイズが許容範囲内かを検討しましょう。
フラッシュ/チャージと一緒に揃えるおすすめアイテム
ゴールゼロの真価は、他のアクセサリーや周辺機器と組み合わせることでさらに発揮されます。単体でも優秀なライトですが、充電環境を整えたり、設置方法を工夫したりすることで、キャンプの夜がより快適なものになります。2026年現在も推奨されている、公式サイトで手に入る主要なアイテムをまとめました。
Goal Zero LIGHTHOUSE micro FLASH
シリーズで最も軽量かつスタンダードなモデルです。照明機能に特化しており、ソロキャンプやサブライトとして最適です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 最大明るさ | 150ルーメン |
| 重量 | 約68g |
| 連続使用時間 | 最大170時間 |
| 公式サイト | LIGHTHOUSE micro FLASH |
Goal Zero LIGHTHOUSE micro CHARGE
スマホへの給電機能を備えた上位モデルです。緊急時のバックアップ電源としても活用でき、防災用途にも向いています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 最大明るさ | 150ルーメン |
| 重量 | 約87g |
| 給電能力 | スマートフォン約1回分の緊急充電 |
| 公式サイト | LIGHTHOUSE micro CHARGE |
Goal Zero NOMAD 5 Solar Panel
ゴールゼロの本体を太陽光で充電するためのコンパクトなパネルです。電源のない環境での連泊に重宝します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出力 | 最大5W |
| 特徴 | 軽量でバックパックに吊るして充電可能 |
| 公式サイト | NOMAD 5 |
Goal Zero NOMAD 10 V2 Solar Panel
より効率的に充電したい場合に適した、高出力な折り畳み式パネルです。キックスタンド付きで角度調整も容易です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出力 | 最大10W |
| 特徴 | 折り畳み可能で収納性が高い |
| 公式サイト | NOMAD 10 V2 |
Guide 12 + Nomad 5 Solar Panel Kit
単3形ニッケル水素電池の充電も可能な、災害時にも役立つポータブル充電キットです。ソーラーパネルがセットになっています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| セット内容 | Guide 12、Nomad 5、単3充電池×4 |
| 特徴 | 多彩な電池デバイスをサポート |
| 公式サイト | Guide 12 + Nomad 5 Kit |
使い方別に後悔しない選び方とチェックポイント
ゴールゼロは非常に丈夫な製品ですが、用途に合わないモデルを選んでしまうと、せっかくの機能が宝の持ち腐れになってしまいます。自分のキャンプスタイルや、どのような状況でライトを一番よく使うのかを事前に整理しておきましょう。日帰りのトレッキングから、家族での連泊キャンプ、そして災害への備えまで、シーン別の最適な選び方を解説します。
スマホ充電の有無がいちばん大きな差
荷物を極力減らしたいソロキャンプや日帰りのアウトドア活動であれば、基本的にはフラッシュモデルが向いています。ソロキャンプでは、複数のランタンを配置するよりも、一つの軽量なライトを移動させて使う場面が多くなります。68gという軽さは、テントの天井に吊るしても生地を傷めにくく、持ち運びのストレスが全くありません。
また、日帰りであればスマホのバッテリーが枯渇するリスクも低いため、重くなるチャージの機能は不要なことが多いです。浮いた予算で、ライトを固定するための小さなカラビナや専用のシェードを購入した方が、キャンプの満足度は高まります。ミニマルな装備で最大限の自由を楽しみたい方には、フラッシュが最適な相棒となります。
ファミリーや連泊は充電環境を前提にする
ファミリーキャンプや2泊以上の連泊になる場合、電子機器のバッテリー管理が大きな課題となります。このようなシーンでは、チャージモデルが真価を発揮します。子供のタブレットや自分のスマホなど、複数のデバイスがある中で「いざという時に電力を分け合える」という選択肢があるのは大きな強みです。
ただし、チャージ一台で全てのスマホを賄うのは現実的ではありません。あくまで、メインのポータブル電源が切れた際や、夜間に枕元で少しだけ充電したい時の「補助電源」として活用しましょう。連泊時はソーラーパネルなどの充電手段も併用することで、チャージ自体を常に満タンに保ち、サイト全体の電力を最適化する運用が理想的です。
車中泊は「常設しやすさ」を見る
車中泊では、ライトを車内のフックやマグネットベースに固定して使うことが多くなります。この時、チャージモデルであればスマホを充電しながらライトとして使い続けることができるため、限られた車内スペースを有効活用できます。フラッシュモデルよりも少し長さがある分、掴みやすく、スイッチの操作もしやすいという側面もあります。
車内という限られた空間では、物の置き場所が重要です。チャージをUSBポートのような感覚で使い、ライトとしての役割も兼ねさせることで、車内をすっきり整理できます。また、走行中にシガーソケットからチャージ本体を充電しておけば、夜間の照明とバッテリーの二役を完璧にこなしてくれます。
防災用途は「保管と充電のしやすさ」を重視する
防災グッズとしてゴールゼロを検討しているなら、チャージモデルが圧倒的におすすめです。停電などの非常時には、情報のライフラインであるスマートフォンの電源確保が最優先事項になります。照明としての機能はもちろん、モバイルバッテリーを一つ予備で持っているのと同じ安心感が得られるのは大きいです。
また、ゴールゼロの製品は放電が少なく、長期保管にも向いています。定期的に充電状態をチェックする際も、USB端子が内蔵されているため、特別なケーブルを探す手間がありません。避難所での移動には懐中電灯モードが役立ち、滞在時はランタンとして周囲を照らすことができます。家族一人ひとりにチャージモデルを配備しておけば、非常に心強い防災体制を構築できます。
ゴールゼロのフラッシュとチャージは「充電したいか」で選ぶと満足しやすい
ゴールゼロのライトハウスマイクロシリーズは、フラッシュもチャージも基本性能が極めて高い名品です。どちらを選んでも「暗くて困る」ということはありません。だからこそ、判断基準は「照明以外の機能であるスマホ充電に、重さと数千円の差額を払えるか」という一点に絞られます。
自分のスタイルを振り返り、既に十分な容量のモバイルバッテリーを持っているなら「フラッシュ」を、身軽な装備にバックアップ電源の安心感をプラスしたいなら「チャージ」を選びましょう。どちらを選んだとしても、その信頼性の高さはあなたのキャンプや日常を明るく照らし続けてくれます。2026年、さらに進化したアウトドアライフのパートナーとして、最適な一灯を見つけ出してください。

