キャンプサイトの主役ともいえるテーブル。なかでも「ガレージブランド」が手掛けるローテーブルは、大手メーカーにはない独創的なデザインと、使い勝手を追求したディテールで多くのキャンパーを魅了しています。少量生産ゆえの希少性や、職人のこだわりが詰まった質感は、所有する喜びを最大限に高めてくれます。この記事では、ガレージブランドのローテーブルの選び方から、今注目すべきおすすめモデルまで詳しく紹介します。
ガレージブランドのローテーブルは何が違うか 結論と選び方の軸
ガレージブランドのローテーブルが一般的な製品と一線を画すのは、「特定のキャンプスタイルへの深いこだわり」がある点です。単に物を置く台としての機能だけでなく、焚き火を囲む形、シェルコン(コンテナ)との連結、あるいは拡張性など、実際のキャンプシーンでの「こうだったらいいのに」という理想を形にしています。大量生産品では難しい、複雑な構造や高級感のある素材使いが最大の特徴です。
ロースタイルで使いやすい高さと天板サイズが鍵
ガレージブランドのローテーブルを選ぶ際、まず注目すべきは「高さ」です。現在のキャンプシーンでは、地面に近い位置で過ごすロースタイルが主流ですが、ガレージブランドの製品はこのスタイルに最適化されています。多くのモデルが地上高20cmから40cm程度に設計されており、ヘリノックスなどのローチェアに座った際に、自然に手が届く絶妙な高さに設定されています。
天板サイズについても、用途に合わせて緻密に計算されています。ソロキャンプ向けのコンパクトなものから、グループで囲める大型のものまでありますが、ガレージブランドは「デッドスペースを作らない形状」を得意としています。例えば、六角形の天板はどの角度からもアクセスしやすく、中心に焚き火台を置くことで団らんの中心を作り出します。自分のチェアの高さと、テーブルの上に何を並べたいかをイメージすることが、理想の一台を見つける第一歩です。
収納性は天板分割と脚の折りたたみで差が出る
ガレージブランドのテーブルは、その独創的な形状ゆえに「どう持ち運ぶか」という収納性も重要な評価軸となります。多くのモデルでは、天板を数枚のパーツに分割できるパネル式や、脚部を天板の裏に完全にフラットに収納できるフォールディング式が採用されています。分割式は積載時に隙間に滑り込ませることができるため、車への積み込みが非常にスムーズになります。
一方で、脚の構造が複雑なモデルほど、設営の楽しさと引き換えに手順が増える傾向にあります。ボルトを使わずにパズルのように組み立てるタイプは、工具なしで設営できるメリットがありますが、慣れるまでは少し時間がかかることもあります。収納時のサイズが自分のキャンプギアのパッキングに収まるか、そして設営・撤収のプロセスが自分にとってストレスにならないかを確認しておくことが大切です。
素材は木 天板コーティング 金属で扱いが変わる
素材の選択は、見た目だけでなくメンテナンスの頻度にも直結します。ガレージブランドで人気の高い木製テーブルは、合板に美しい塗装を施したものや、無垢材の質感を活かしたものが多く、使い込むほどに風合いが増します。しかし、木材は熱や水に弱いため、熱い鍋を直接置くことができなかったり、飲みこぼしを放置すると輪染みができたりすることがあります。
これをカバーするために、最近では天板に特殊なウレタン塗装や耐熱コーティングを施したモデルも増えています。また、アイアン(鉄)やアルミなどの金属素材を組み合わせた「異素材ミックス」のテーブルは、無骨なデザインと高い耐久性を両立しています。バーナーを直接セットしたり、熱いダッチオーブンを置いたりするワイルドな使い方をしたい場合は、金属素材を取り入れたモデルを選ぶのが賢明です。
入手性は抽選 受注 中古相場まで含めて考える
ガレージブランドの製品を手に入れるうえで避けて通れないのが、「入手困難さ」という壁です。一つひとつが職人の手作りや小規模な工房での生産であるため、常に在庫があるわけではありません。公式SNSでの期間限定の抽選販売や、特定のイベントでの先行販売、あるいは数ヶ月待ちの受注生産という形が一般的です。
そのため、欲しいと思ったタイミングですぐに手に入らないもどかしさがありますが、それこそが所有欲を満たすスパイスにもなっています。もしどうしてもすぐに手に入れたい場合は、中古市場やオークションサイトをチェックすることになりますが、人気モデルは定価を上回るプレミア価格で取引されることも珍しくありません。新品の受注タイミングを根気強く待つか、それとも価格を納得したうえで二次流通を検討するか、予算と情熱のバランスを考える必要があります。
ガレージブランドのローテーブルおすすめモデルを用途で選ぶ
今、キャンパーたちの間で絶大な支持を得ているガレージブランドの傑作モデルをピックアップしました。
TheArth ヘキサテーブル しま次郎シリーズ 焚き火を囲む定番
「ヘキ次郎」や「しま次郎」で知られるTheArth(ざぁ〜っす)のヘキサテーブルは、ガレージブランドブームの火付け役ともいえる存在です。焚き火台を囲むように六角形に組み立てるスタイルは、キャンプサイトの雰囲気を一気にプロ仕様に変えてくれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 美しい木目とパズルのような組み立て構造 |
| おすすめ用途 | グループでの焚き火、団らんの中心として |
| 公式サイト | TheArth 公式オンラインショップ |
WHAT WE WANT エクステンションテーブル 伸縮で使い分けしやすい
精密な木工技術を誇るWHAT WE WANTのテーブルは、天板がスライドして伸長するギミックが特徴です。ソロではコンパクトに、調理時は広くといった使い分けが1台で完結します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 無垢材を使用した上質な質感と伸縮機能 |
| おすすめ用途 | スペースを有効活用したいソロ・デュオキャンプ |
| 公式サイト | WHAT WE WANT 公式サイト |
H&O シェルコン連結テーブル 機能拡張でサイトを組み立てやすい
スノーピークのシェルフコンテナ(シェルコン)を愛用するキャンパーに最適なのが、H&Oなどの連結テーブルです。コンテナ自体を脚として利用し、テーブルスペースを拡張する合理的な設計です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | シェルコンの利便性を最大限に高める拡張パーツ |
| おすすめ用途 | ギアを整理しつつ調理スペースを確保したい方 |
| 公式サイト | H&O 関連取扱(参考:Bush de Bruntなど) |
Propworks アイアン&ウッド ローテーブル 無骨さと木の質感が両立
鉄と木という王道の組み合わせを、絶妙なバランスで仕上げたモデルです。インダストリアルな雰囲気が漂い、どんなサイトにも馴染みやすいのが魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 堅牢なアイアンフレームと温かみのあるウッド天板 |
| おすすめ用途 | 男前なサイト作り、耐久性を重視するキャンプ |
| 公式サイト | Propworks 公式サイト |
TOKYO CRAFTS ロタル リバーシブル ローテーブル 置き方で表情が変わる
新進気鋭のTOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト)が提案する、リバーシブル天板のテーブルです。シーンに合わせてデザインを使い分けられる汎用性の高さが受けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 軽量ながら安定感抜群。気分で変えられる天板デザイン |
| おすすめ用途 | 気分に合わせてサイトの雰囲気を変えたい方に |
| 公式サイト | TOKYO CRAFTS 公式サイト |
IGT互換の天板ユニット系 拡張しながら運用できる
スノーピークのアイアングリルテーブル(IGT)規格に合わせたガレージブランドの製品も増えています。天板を自分好みのウッドやレーザーカットされたメタルに変えることで、システムアップを楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 他ブランドとの互換性が高く、拡張性が無限大 |
| おすすめ用途 | 既存のシステムを活かしてオリジナリティを出したい方 |
| 公式サイト | BLACK DESIGN(参考) |
後悔しない比較ポイントと運用のコツ
憧れのテーブルを手に入れても、使い方が合っていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。実際に現場で運用する際に、どのような点に気をつければ良いのか、長く愛用するためのコツをまとめました。
天板の耐熱性はバーナーと鍋の置き方で決まる
木製のローテーブルをメインにする場合、最も多い失敗が「焦げ」です。調理直後のスキレットやケトルをうっかり置いてしまい、消えない跡が残ってしまうのは悲しいものです。耐熱コーティングが施されているモデルでも、過信は禁物です。
運用上のコツとしては、木製テーブルの一部を金属製のプレートに差し替えるか、常に厚手の「なべ敷き」をセットで使用することです。ガレージブランドの中には、天板の一部をアイアンメッシュに変更できるカスタムパーツを用意しているブランドもあります。自分の調理スタイルに合わせて、熱いものを置くスペースをあらかじめ決めておきましょう。
脚の安定はロック機構と接地面の形で変わる
キャンプ場の地面は、芝生、砂利、土など状況がさまざまです。特にローテーブルは重心が低いため安定しやすいですが、三本脚のタイプや、脚を差し込むだけの簡易構造のものは、傾斜地でぐらつくことがあります。
比較の際は、脚を広げた時にカチッと固定される「ロック機構」があるか、また脚の先端(接地面)が点ではなく面で支える形状になっているかを確認してください。もし不安定な場所で使うことが多いなら、脚の角度を微調整できるモデルや、安定感に定評のあるブランドを選ぶことで、飲み物をこぼすようなトラブルを防げます。
傷や汚れは仕上げとメンテ用品で差が出る
ガレージブランドのテーブルは、素材そのものの質感を活かしているため、使えば使うほど傷や汚れも「味」になります。しかし、綺麗な状態を保ちたいなら、定期的なメンテナンスが欠かせません。無塗装の木製テーブルであれば、半年に一度は蜜蝋ワックスやオイルを塗り込むことで、撥水性が戻り、乾燥によるひび割れを防げます。
逆に、アイアン素材を使用したモデルは、水分を残したまま収納すると錆びの原因になります。撤収時には必ず乾いた布で拭き取り、必要に応じて防錆スプレーでケアしましょう。こうした手間をかけることで、自分だけのヴィンテージな一台へと育てていく過程こそが、ガレージブランドを選ぶ本当の醍醐味です。
セット買いは収納ケースと拡張パーツの順で揃える
ガレージブランドのテーブルは、本体だけで完結せず、さまざまなオプションパーツが用意されていることが多いです。予算に限りがある場合、まず最初に揃えるべきは「専用の収納ケース」です。特に木製パネルのテーブルは、運搬中にパーツ同士が擦れて傷つくことが多いため、緩衝材が入った専用バッグは必須といえます。
その次に、サイドにシェラカップを吊るせるハンガーや、天板を繋ぐ連結板などの「拡張パーツ」を買い足していくのがおすすめです。一気に揃えるのは難しいですが、少しずつ自分仕様にカスタマイズしていく楽しみは、長くキャンプを続けるモチベーションにもつながります。
ガレージブランドのローテーブルまとめ
ガレージブランドのローテーブルは、単なるキャンプギアの枠を超えた、キャンプサイトを象徴するアイコンのような存在です。しま次郎のような芸術的な木工品から、アイアンを駆使した無骨なプロダクトまで、その選択肢は多岐にわたります。
大切なのは、自分のスタイルに合った素材と機能を見極め、時には抽選販売という高いハードルを楽しみながら、理想の一台を手に入れることです。丁寧にメンテナンスを続け、フィールドで使い込まれたテーブルは、どんな高価な家具よりも価値のある、あなただけの「一生モノ」になってくれるはずです。こだわりのテーブルを囲んで、次のキャンプをより特別な時間に変えてみてください。

