ファミリーでインフレーターマットはどう選ぶ?おすすめ7選と失敗しない比較ポイント

ファミリーでのキャンプにおいて、最も重要といっても過言ではないのが睡眠の質です。せっかくの家族旅行も、寝不足では翌日のアクティビティを全力で楽しむことができません。そこで注目したいのが「インフレーターマット ファミリー」向けのモデルです。地面の凹凸を遮断し、自宅のベッドに近い寝心地を実現するマットの選び方を詳しく解説します。

目次

インフレーターマットをファミリーで選ぶ基準

厚みとクッション性

ファミリーキャンプでの睡眠環境を左右する最大の要因は、マットの「厚み」です。インフレーターマットには、一般的に3cmから10cm程度のバリエーションがありますが、家族全員が熟睡するためには最低でも8cm以上の厚みがあるモデルを推奨します。

厚みがあることで、キャンプサイトの地面の状態に左右されなくなります。たとえ砂利が多いサイトや、多少の傾斜がある場所であっても、8cmから10cmの厚みがあれば底冷えを感じることもなく、地面のゴツゴツ感が体に伝わる心配もありません。

また、クッション性の高さは、特にお子様の睡眠にとって重要です。体が小さく体重が軽いお子様は、硬すぎるマットでは体が沈み込まず、かえって疲れが取れないことがあります。ウレタンフォームがしっかり詰まった厚手のマットであれば、体圧を適度に分散してくれるため、朝までぐっすりと眠れる環境が整います。

厚手になればなるほど、マット内部に含まれる空気の量が増え、断熱効果も高まります。春先や秋口の冷え込む夜でも、地面からの冷気をシャットアウトしてくれるため、オールシーズンで快適に使用できるのが魅力です。家族の健康を守るためにも、クッション性には妥協せずに選ぶべきでしょう。

もちろん、厚みが増せば収納サイズは大きくなりますが、ファミリーキャンプの場合は車移動が基本となるため、積載に余裕があれば厚手のものを選んで後悔することはありません。むしろ、薄いマットで家族が眠れず、翌日の予定が台無しになるリスクを避ける方が賢明な判断と言えます。

連結機能と展開サイズ

ファミリーでインフレーターマットを使用する場合、個別のマットを並べるよりも「連結機能」があるもの、あるいは最初から「ダブルサイズ」として設計されているものを選ぶのが理想的です。これは、就寝中にマット同士が離れてしまい、隙間に体が落ち込んでしまうのを防ぐためです。

特に小さなお子様がいるご家庭では、寝返りを打つ際にお子様がマットの隙間に挟まってしまうことがよくあります。連結ボタンがついているタイプであれば、複数のマットを隙間なく固定できるため、テント内を巨大なベッドルームのように作り変えることが可能です。

展開サイズについては、使用するテントのインナーサイズを考慮する必要があります。例えば、一般的な300cm×300cmのテントであれば、ダブルサイズのマットを2枚並べることで、家族4人がゆったりと眠れるスペースを確保できます。この際、マットの横幅が合計でテントの有効幅を超えないよう注意が必要です。

また、連結ができるタイプであれば、将来的に家族構成が変わったり、お子様が成長してソロキャンプに挑戦したりする際にも、マットを切り離して使用できるため汎用性が高まります。長く愛用することを考えるなら、単体のサイズだけでなく、組み合わせの自由度もチェックポイントとなります。

さらに、展開時のフラットさも重要です。インフレーターマットの中には、縁の部分が盛り上がっているものもありますが、ファミリーで並べて使う場合は、縁までフラットな形状のものを選ぶと、隣の人との境目を気にせずに広々と使うことができます。これにより、テント内の限られたスペースを最大限に活用できるのです。

自動膨張のスピード感

キャンプ場に到着してからの設営時間は、できるだけ短縮したいものです。特に小さなお子様連れの場合、設営に時間がかかると子供たちが退屈してしまい、スムーズなキャンプのスタートを切ることが難しくなります。そこで重要になるのが、マットの「自動膨張のスピード」です。

インフレーターマットはバルブを開けるだけで内部のウレタンフォームが復元し、空気を吸い込む仕組みになっています。この復元スピードが速いモデルであれば、テントの中にマットを広げてバルブを開けておくだけで、他の準備をしている間に寝床が完成します。

最新のモデルでは、大型のバルブを採用することで空気の流入量を増やし、数分でパンパンに膨らむものも増えています。逆に、低反発素材が強すぎるものや、フォームの質が低いものは膨らむまでに時間がかかり、最終的に口やポンプで空気を追加する手間が増えてしまいます。

また、バルブの形状にも注目してください。最近では「逆止弁(ワンウェイバルブ)」機能が付いたものが人気です。空気を入れる際には逆流を防ぎ、抜く際には空気が戻らないよう設計されているため、設営だけでなく撤収の際も驚くほどスムーズに作業が進みます。

自動膨張の性能が良いマットは、それだけ中のウレタンフォームの質が高い証拠でもあります。何度も使用しているうちに復元力が落ちてくる安価な製品もありますが、信頼できるメーカーの製品は、長期間の使用でも安定した膨張スピードを維持してくれます。設営のストレスを減らすことは、キャンプ全体の満足度を高めることに直結します。

収納サイズと持ち運びやすさ

ファミリーキャンプは、人数分のシュラフ、チェア、食器など、どうしても荷物が多くなりがちです。そのため、高性能なマットであっても、収納時にあまりに巨大になりすぎるものは、車への積載時に大きな負担となります。選ぶ際には、使用時の快適さと収納時のコンパクトさのバランスを考慮しましょう。

一般的に、厚みのある快適なマットほど収納サイズは大きくなる傾向にあります。しかし、最近のインフレーターマットは、ウレタンフォームに肉抜き加工(ダイカット加工)を施すことで、快適性を維持しつつも、丸めた時のボリュームを抑えた製品が登場しています。

収納袋の設計も確認すべきポイントです。余裕のあるサイズの収納袋であれば、撤収時に多少空気が残っていても強引に入れ込むことができますが、袋が小さすぎると、完璧に空気を抜かなければ収まらず、撤収作業が苦行になってしまいます。コンプレッション機能を備えた収納ケースであれば、よりコンパクトに圧縮して持ち運ぶことが可能です。

また、重さについても無視できません。駐車場からサイトまで距離があるキャンプ場では、家族全員分の重いマットを運ぶのは一苦労です。ダブルサイズのマットであれば、1枚で2人分をカバーできるため、個別のマットを複数運ぶよりも効率的になる場合があります。

持ち運びやすさを重視するなら、肩掛けストラップがついた収納袋が付属しているモデルや、握りやすいハンドルがついたケースを選びましょう。家での保管場所も考慮し、縦置きができるものや、クローゼットの隙間に収まるサイズ感のものを選ぶと、キャンプ以外の日常でもストレスを感じにくくなります。

ファミリー向けインフレーターマットおすすめ7選

【コールマン】キャンパーインフレーターマットハイピークダブル

圧倒的な厚み10cmを誇り、キャンプ業界で「神マット」と称される定番中の定番です。まるで家のベッドで寝ているかのような沈み込みと反発力を提供してくれます。大型のバルブにより設営もスピーディーで、初心者からベテランまで満足できる逸品です。

項目【コールマン】キャンパーインフレーターマットハイピークダブル
価格帯約18,000円〜22,000円
特徴厚さ10cmの極厚仕様で抜群の寝心地を実現
公式サイト公式サイトはこちら

【WAQ】RELAXING CAMP MAT ダブルサイズ

マットの表面に伸縮性のある特殊素材を採用しており、体に吸い付くようなフィット感が特徴です。特大バルブが2つ搭載されており、自動膨張の速さもトップクラスです。コストパフォーマンスと性能のバランスが非常に高く、今最も勢いのあるブランドの一つです。

項目【WAQ】RELAXING CAMP MAT ダブルサイズ
価格帯約15,000円〜17,000円
特徴フィット感の高い伸縮素材と特大バルブを搭載
公式サイト公式サイトはこちら

【DOD】ソトネノキワミ Lサイズ(枕付き)

「キャンプでも外で寝る極みを」というコンセプトの通り、専用のシーツと枕が最初からセットになっているのが最大の特徴です。シーツは丸洗い可能なので、常に清潔な状態で使用できます。Lサイズは大人3人が並んで座れるほどの広さがあり、ファミリーに最適です。

項目【DOD】ソトネノキワミ Lサイズ(枕付き)
価格帯約22,000円〜25,000円
特徴丸洗いシーツと枕が付属する究極の快適セット
公式サイト公式サイトはこちら

【クイックキャンプ】車中泊マット 8cm極厚ダブルサイズ

車中泊だけでなくキャンプでも大活躍する、実用性の高いダブルマットです。8cmの厚みがありながら、比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。マット同士を連結するボタンが付いているため、複数枚を並べて巨大な寝室を作るのも簡単です。

項目【クイックキャンプ】車中泊マット 8cm極厚ダブルサイズ
価格帯約11,000円〜13,000円
特徴連結可能で車中泊にも対応する万能モデル
公式サイト公式サイトはこちら

【Bears Rock】車中泊でも使える 8cm厚ダブルマット

日本のメーカーらしい細かな配慮が行き届いたモデルで、耐久性に定評があります。高密度なウレタンを採用しているため、長期間使用してもへたりにくいのが特徴です。独自のバルブ構造により空気が入りやすく、女性でも扱いやすい設計になっています。

項目【Bears Rock】車中泊でも使える 8cm厚ダブルマット
価格帯約12,000円〜14,000円
特徴日本メーカーならではの高品質な高密度ウレタン
公式サイト公式サイトはこちら

【FIELDOOR】キャンプマット 10cm厚の自動膨張タイプ

10cmという圧倒的な厚みを持ちながら、驚きの低価格を実現しているコストパフォーマンス最強モデルです。とにかく予算を抑えつつ、寝心地には妥協したくないファミリーに強くおすすめします。カラーバリエーションも豊富で、テントに合わせたコーディネートが楽しめます。

項目【FIELDOOR】キャンプマット 10cm厚の自動膨張タイプ
価格帯約8,000円〜11,000円
特徴10cmの厚さを手頃な価格で実現した高コスパ品
公式サイト公式サイトはこちら

【Naturehike】自動膨張式インフレーターマット 二人用

軽量で高品質なギアを提供するブランドとして人気のNaturehike製。フォームの設計が工夫されており、しっかりとした厚みがありながら収納サイズが比較的コンパクトにまとまります。シンプルで洗練されたデザインは、おしゃれなキャンプサイトを目指す方に最適です。

項目【Naturehike】自動膨張式インフレーターマット 二人用
価格帯約13,000円〜16,000円
特徴スタイリッシュなデザインと携行性の高さが魅力
公式サイト公式サイトはこちら

インフレーターマットを比較する際の判断ポイント

表面生地の質感と肌触り

マットを直接肌に触れて使用する場合や、薄いシーツ一枚で使用する場合、表面生地の「質感」が快適さを大きく左右します。インフレーターマットの表面素材には、主にポリエステル系と伸縮性のあるスエード調、あるいはストレッチ素材の3種類があります。

ポリエステル系の生地は、滑りが良く汚れが落としやすいというメリットがありますが、寝返りを打つ時に「カサカサ」という音が気になったり、汗をかくと肌に張り付いたりすることがあります。音に敏感な方や、寝心地を最優先する方は、少しマットな質感のものを選ぶのが良いでしょう。

一方、最近トレンドとなっているスエード調やストレッチ素材を表面に採用したモデルは、非常に肌触りが良く、家のマットレスに近い感覚で眠れます。これらの素材は滑り止めの役割も果たすため、寝ている間にシュラフがマットから滑り落ちるのを防いでくれるという隠れたメリットもあります。

お子様は大人以上に肌が敏感ですので、ザラザラした質感よりも、しっとりと柔らかい素材の方がリラックスして眠りにつきやすくなります。また、夏場はベタつき、冬場はヒヤッとするのを防ぐために、あらかじめシーツを併用することを前提に選ぶのも一つの方法です。

製品によっては、表面に撥水加工が施されているものもあります。飲み物をこぼしたり、結露で濡れたりすることを考えると、ファミリーユースでは撥水性能もチェックしておきたいポイントです。生地の質感を比較する際は、単なる「見た目」だけでなく、実際の使用シーンでの「音」と「感触」をイメージしてみてください。

設営と撤収作業の難易度

インフレーターマットの最大の弱点とも言えるのが、撤収時の大変さです。特に厚手のファミリー向けマットは、空気を抜く際にかなりの力が必要になります。そこで、比較の際には「バルブの構造」と「収納のしやすさ」を徹底的に確認しましょう。

設営については、ほとんどのモデルが自動膨張を謳っていますが、その「自律的な膨らみ」の限界は製品によって異なります。優秀なモデルは、バルブを開けて放置するだけで9割方膨らみますが、そうでないモデルは何度も息を吹き込んだり、別売りのポンプを使ったりする必要があります。

撤収作業に関しては、先述の「逆止弁(ワンウェイバルブ)」の有無が決定的な差となります。逆止弁があれば、一度抜いた空気が再び吸い込まれることがないため、体重をかけて膝でマットを押しつぶしながら丸めていく作業が驚くほど楽になります。この機能がないと、丸めている最中に空気が戻り、何度もやり直す羽目になります。

また、収納袋の大きさにも注目です。ピッタリすぎる収納袋は、見た目はコンパクトですが、入れる作業がストレスになります。少し大きめの袋にコンプレッションベルトがついているタイプであれば、ラフに丸めて袋に入れ、後からベルトで締め上げて小さくできるため、忙しい撤収作業時に非常に助かります。

ファミリーキャンプでは、パパやママが一人で全員分のマットを片付ける場面も多々あります。一人でも無理なく空気が抜け、スムーズにバッグに収まる設計になっているかどうかは、キャンプを最後まで笑顔で終えるための重要な比較基準となるでしょう。

冬キャンプに影響するR値

冬場や標高の高い場所でのキャンプを検討しているなら、必ずチェックすべきなのが「R値(アール値)」です。R値とは、そのマットがどれだけ熱を遮断できるかを示す数値で、この値が高いほど地面からの冷気を防ぎ、体温を逃がさない性能が高いことを意味します。

一般的に、R値が2.0以下は夏用、3.0前後で春から秋の3シーズン用、5.0を超えると厳冬期の冬山でも使用可能と言われています。ファミリー向けの厚手インフレーターマットの多くは、ウレタンフォームがぎっしり詰まっているため、必然的にR値が高くなる傾向にあります。

地面からの冷気は、シュラフのダウンや化繊を押しつぶしてしまうため、どれほど高性能なシュラフを使っていても、マットの断熱性が低いと背中から熱が奪われてしまいます。これは「底冷え」と呼ばれ、夜中に何度も目が覚めてしまう原因となります。

特に子供は地面に近い位置で寝るため、大人よりも底冷えの影響を受けやすい傾向があります。冬キャンプも視野に入れているのであれば、R値が最低でも4.0以上のモデルを選んでおくと安心です。R値が明記されていない製品もありますが、その場合はウレタンの厚みや密度のレビューを確認して推測する必要があります。

R値が高いマットは、実は夏場でも有効です。地面からの熱気を遮断してくれるため、ムシムシした地熱に悩まされることなく快適に眠れるからです。年間を通して家族でキャンプを楽しみたいなら、この「断熱性能」という目に見えない数値を重視して比較してみてください。

補修キット等の付属品内容

インフレーターマットは空気を保持して機能する製品である以上、どうしても「パンク(穴あき)」のリスクが付きまといます。鋭利な石が落ちていたり、子供がマットの上で飛び跳ねたり、ペットの爪が当たったりすることで、小さな穴が開いてしまうことがあります。

そこで比較の際に見落としがちなのが、「補修キット」が標準で付属しているかどうかです。高品質なメーカーの製品には、万が一の穴あきに対応するためのパッチや接着剤がセットになっていることが多く、キャンプ場での不測の事態にもその場で応急処置が可能です。

また、付属の「収納ケース」が空気入れ(ポンプバッグ)の役割を果たすモデルも増えています。これは、収納袋とマットのバルブを連結し、袋の中に溜めた空気を送り込む仕組みです。口で直接息を吹き込む必要がないため、マット内部の結露やカビを防ぐことができ、衛生的に長く使うことができます。

さらに、滑り止めの有無や、連結用のストラップが付属しているかも確認しましょう。特にお子様と寝る場合、夜中にマットがテント内で移動してしまうのを防ぐ滑り止め加工は非常に役立ちます。こうした細かな付属品や仕様の差が、実際のキャンプでの使い勝手を大きく左右します。

保証期間の長さも、付属品と同じくらい大切です。初期不良だけでなく、通常使用における不具合に対して1年以上の保証がついているブランドを選ぶことで、高価な買い物であるインフレーターマットを安心して使い続けることができます。

インフレーターマット購入時の注意点と活用法

テント内寸の事前計測

インフレーターマット、特にファミリー向けのダブルサイズや大型モデルを購入する前に、絶対に避けては通れないのが「テント内寸の正確な計測」です。カタログスペック上のテントサイズと、実際にマットを敷ける有効面積は、テントの形状によって大きく異なるからです。

多くのテントは壁面が傾斜しており、床面は300cmあっても、マットの厚み(10cmなど)を考慮すると、実際に壁に干渉せずに敷ける幅はそれよりも数センチから十数センチ狭くなることがあります。特にワンポールテントやドーム型テントの場合、四隅の有効活用が難しいため注意が必要です。

例えば、幅140cmのダブルマットを2枚並べて、幅300cmのテントに敷こうとした場合、計算上は20cmの余裕があるように見えます。しかし、テント内のポールやインナーテントのたわみ、四隅の立ち上がりを考慮すると、意外とギリギリだったり、端が浮き上がってしまったりすることがあります。

事前にご自身のテントの「フロアサイズ」を確認するだけでなく、マットを並べた時の合計寸法を算出し、テント内のどこに荷物を置くスペースを残すかまでシミュレーションしておくことが大切です。特にテント入り口付近にスペースがないと、出入りが非常に困難になります。

もし、どうしても計算が合わない場合は、ダブルサイズ1枚とシングルサイズを組み合わせるなど、柔軟にサイズ構成を検討してください。せっかく購入した高級マットが、テントに収まらずに端が折れ曲がってしまっては、その性能を十分に発揮させることはできません。

湿気によるカビ対策と保管

インフレーターマットを長く愛用するために、最も気をつけなければならないのが「カビ」の発生です。キャンプでの睡眠中には、人間が思っている以上の汗をかきます。また、地面からの湿気や結露によって、マットの裏側や内部には湿気が溜まりやすい環境が整っています。

使用後は、キャンプ場から帰宅してから、できるだけ早くマットを広げて陰干しをしてください。キャンプ場で撤収する際にも、表面を乾いたタオルで拭くだけで大きな違いが出ます。特に湿ったまま長期間収納袋に入れっぱなしにしてしまうと、内部のウレタンフォームにカビが繁殖し、不快な臭いの原因となります。

保管方法についても、実は「丸めたまま」にするのはベストではありません。理想的なのは、バルブを開けた状態で、冷暗所の隙間などに広げたまま、あるいは緩やかに畳んだ状態で保管することです。こうすることで、ウレタンの復元力を維持し、内部の通気性を確保できます。

もし、スペースの関係で丸めて保管せざるを得ない場合は、乾燥剤を一緒に収納袋に入れたり、定期的に取り出して広げ、空気を入れ替える作業を行ってください。特に夏場の高温多湿な環境での保管は、生地の劣化や剥離(デラミネーション)を招く恐れがあります。

また、口で空気を吹き込んで膨らませる習慣がある方は要注意です。吐息に含まれる水分がマット内部に入り込み、カビを発生させる直接的な原因になります。できるだけ自動膨張に任せるか、付属のポンプバッグ、あるいは市販の小型電動ポンプを使用して膨らませるように心がけましょう。

初回使用時の膨らみ方

購入したばかりのインフレーターマットを初めてキャンプ場に持っていく際、一つ知っておくべき注意点があります。それは「新品の状態では、すぐには膨らまない」ということです。これは故障ではなく、工場での出荷時から長期間、強く圧縮されて保管されていたためです。

新品のウレタンフォームは圧縮の癖がついており、初めてバルブを開けても、カタログ通りの厚みになるまで数時間、あるいはそれ以上の時間がかかることが珍しくありません。キャンプ場に到着して初めて開封すると、夜になってもマットがペシャンコのまま、という悲劇が起こり得ます。

そのため、購入後は必ず一度、自宅で「慣らし作業」を行ってください。自宅でバルブを開け、1日程度放置してウレタンを完全に復元させます。もし膨らみが足りない場合は、手動で空気を少し多めに入れて数日置いておくと、ウレタンが本来の形状を記憶し、次回からの膨張スピードが劇的に改善されます。

この作業を2〜3回繰り返しておくことで、キャンプ場での設営がスムーズになるだけでなく、初期不良(空気漏れなど)のチェックも兼ねることができます。本番のキャンプでいきなり使うのではなく、事前の準備としてマットを「起こしてあげる」イメージを持ってください。

また、冬場などの気温が低い環境でも、空気の膨張力が弱まるため、膨らみが遅くなることがあります。その場合も慌てず、少し時間をかけて待つか、室内などの暖かい場所で広げることで解決します。こうした特性を理解しておけば、キャンプ当日に焦ることはありません。

穴あきパンク時の修理対応

インフレーターマットを使用する上で、避けて通れないのがパンクのリスクです。どんなに丁寧に扱っていても、小さな小石や、衣類のジッパー、ペットの爪などが原因で、目に見えないほどの小さな穴(ピンホール)が開いてしまうことがあります。穴が開くと、朝起きた時にはマットがペシャンコになってしまいます。

パンクが発生した際の第一歩は、穴の場所を特定することです。キャンプ場で穴を探すのは難しいですが、石鹸水や霧吹きをマットにかけ、気泡が出てくる場所を探すのが最も確実な方法です。また、静かな夜であれば、「シュー」という微かな音を頼りに場所を特定できることもあります。

場所が特定できたら、付属の補修キットの出番です。穴の周囲を綺麗に拭き取り、パッチを貼って接着します。この際、完全に接着するまで数時間は重石を置いて放置する必要があるため、できれば昼間に発見して処置するのが理想的です。最近のパッチは強力で、正しく修理すればその後も問題なく使い続けることができます。

大きな裂け目の場合は、パッチだけでは対応できないこともありますが、ピンホール程度であればセルフメンテナンスが可能です。キャンプ場に予備のダクトテープなどを持参しておくと、応急処置として非常に役立ちます。ただし、ダクトテープはあくまで一時的なものなので、帰宅後に適切な補修をやり直してください。

日頃から、マットの下にグランドシートや銀マットを敷くなどの対策をすることで、パンクのリスクを大幅に減らすことができます。特に地面の状態が悪いサイトでは、過信せずに保護層を作る習慣をつけましょう。万が一の時の対応方法を知っておくだけで、キャンプの不安を一つ解消できます。

家族に最適なインフレーターマットで快眠しよう

ファミリーキャンプの成功を支えるのは、華やかな料理でも豪華なテントでもなく、実は「夜をいかに快適に過ごすか」という、目立たない部分にあります。今回ご紹介したインフレーターマットは、そんなキャンプの質を根底から引き上げてくれる、魔法のようなアイテムです。

特にお子様連れのキャンプでは、大人以上に繊細な子供たちの眠りを守ることが、親としての安心感にもつながります。朝起きたときに、家族全員が「よく寝た!」と笑顔で顔を合わせる。その瞬間に、良いマットを選んで本当に良かったと実感できるはずです。8cmから10cmという厚みは、単なるスペックの差ではなく、翌日の家族の活力を生むための投資と言えるでしょう。

これまで「キャンプは体が痛くなるから苦手」「寝不足になるから疲れる」と敬遠していたご家族にこそ、最新の極厚インフレーターマットを試していただきたいです。現代のマットは、もはや家のマットレスと遜色ないレベルまで進化しています。設営や撤収のわずかな手間さえ、コツを掴めば家族の楽しい共同作業の一つに変わります。

今回ご紹介した7つの商品は、いずれも多くのキャンパーから支持を得ている信頼性の高いものばかりです。厚み、サイズ、予算、そしてブランドのこだわりなど、ご自身の家族のスタイルに最も合う一枚を選び抜いてください。多少予算がオーバーしたとしても、数年にわたって家族に快適な睡眠を提供してくれることを考えれば、十分に価値のある買い物になります。

次のキャンプでは、満天の星空の下、最高に心地よいマットに身を委ねてみませんか。心身ともにリフレッシュし、日常の喧騒を忘れて家族の絆を深める。そんな理想のキャンプライフが、一枚のマットから始まります。この記事が、あなたの家族にとって「最高の一枚」を見つける一助となれば幸いです。安全で、素敵なキャンプの夜を、心ゆくまでお楽しみください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

休日は川や湖でのんびりカヌーを楽しむのが大好きなアウトドア女子です。自然の中で過ごす時間が心地よく、その魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、記事を書き始めました。
これから「カヌーやキャンプをやってみたい!」と思った方が、一歩踏み出すきっかけになるような記事をお届けしていきます。

目次