キャンプや家庭での鍋料理に欠かせないカセットコンロですが、ソロキャンプ用の小さなクッカーやシェラカップを載せようとすると、五徳の隙間が広すぎて不安定になることがあります。こうした悩みを解決するために、100均で手に入るミニ五徳や代用品を活用する方が増えています。安価で便利な100均アイテムをカセットコンロで安全に使いこなし、調理のストレスをなくすための具体的な方法と注意点をまとめました。
100均の五徳をカセットコンロで使うときの注意点と結論
100均で販売されている五徳や代用アイテムは、本来は固形燃料やアルコールストーブ用として設計されているものが多いため、カセットコンロで使用する際には細心の注意が必要です。結論から申し上げますと、サイズと耐熱性を正しく見極めて使用すれば、小鍋の安定感を劇的に向上させることが可能です。しかし、誤った使い方をすると事故に繋がる恐れもあるため、まずは基本的な注意点から確認していきましょう。
小鍋やシェラカップの安定感が上がりやすい
カセットコンロの標準的な五徳は、一般的な家庭用の鍋を支えるために設計されています。そのため、底の直径が10cmに満たないようなシェラカップや小さなミルクパンを載せると、五徳の爪の間にすっぽりはまってしまったり、少し動かしただけで傾いたりして非常に危険です。ここで100均のミニ五徳を補助として載せることで、コンロの広い隙間を埋め、小さな底面もしっかりと支えられるようになります。
安定感が向上すると、調理中にクッカーを片手で支え続ける必要がなくなり、他の作業に集中できるようになります。特にお湯を沸かすだけの作業でも、土台がしっかりしているだけで心理的な安心感が全く違います。100円という低コストで、手持ちのコンロがソロキャンプ仕様に早変わりする点は非常に魅力的です。ただし、あくまで「補助」であることを忘れず、載せたものがガタつかないか、使用前に必ず確認する習慣をつけましょう。
耐熱性と変形リスクは必ず意識する
100均の五徳アイテムは、スチールにクロームメッキや亜鉛メッキを施したものが一般的です。これらはカセットコンロの強い火力に長時間さらされると、メッキが剥がれたり、熱によって金属が歪んだりする可能性があります。アウトドアブランドの専用五徳が数千円するのに対し、100円で提供できるのは、それだけ素材が薄かったり耐熱温度が低かったりするためです。
特に、強火で長時間煮込み料理をするような場面では、五徳が真っ赤に焼けて強度が落ちることがあります。一度変形した五徳はバランスが悪くなり、鍋を載せたときに滑りやすくなるため、非常に危険です。使用中にパキパキという音がしたり、目に見えて形が変わったりした場合は、すぐに火を止めて使用を中止してください。100均アイテムは消耗品と割り切り、少しでも異常を感じたら新しいものに交換することが安全を保つ秘訣です。
火がはみ出す形は危険になりやすい
カセットコンロで最も警戒すべきなのは、熱がガスボンベのカバー部分に伝わる「輻射熱(ふくしゃねつ)」です。100均の五徳や網を載せる際、コンロ全体を覆うような大きなものを使ってしまうと、炎の熱が逃げ場を失い、下のボンベを異常に加熱させてしまう恐れがあります。これは最悪の場合、ボンベの爆発事故を招く極めて危険な状態です。
五徳を選ぶときは、炎が直接当たる中心部のみをカバーし、周囲に十分な空気の通り道ができるサイズを選んでください。また、大きな鉄板や鍋をミニ五徳経由で載せるのも厳禁です。炎が横に広がってしまい、本来想定されていない方向に熱が流れる原因になります。五徳はあくまで「小さなものを載せるため」に使い、熱を閉じ込めないような形のものを選ぶことが、カセットコンロを安全に使い続けるための絶対条件です。
コンロのサイズと五徳の相性で使い心地が変わる
100均の五徳には、円形のもの、三角形のもの、折りたたみ式など様々な形があります。これらが自分の持っているカセットコンロの「爪」の数や角度に合うかどうかは非常に重要です。例えば、コンロの五徳が4本爪なのに、ミニ五徳が3本脚のデザインだと、うまく噛み合わずにガタつきが発生します。逆に、脚の位置がぴったりとはまれば、調理中にズレることなく快適に使用できます。
購入前に、自宅のコンロの五徳の直径と、爪の配置をスマートフォンで写真に撮っておくことをおすすめします。店頭で製品を手に取った際、その写真と見比べるだけでも大きな失敗を防げます。また、五徳の「高さ」もポイントです。コンロの火口から離れすぎると熱効率が悪くなり、近すぎると不完全燃焼の原因になります。自分のコンロに載せたときに、適切な距離が保てるかどうかも、相性を決める大切な要素になります。
100均で揃うカセットコンロ五徳まわりおすすめ7選
100円ショップには、アウトドアコーナーだけでなくキッチンコーナーにも五徳として代用できる便利なアイテムが眠っています。ここでは、多くのユーザーが実際に活用している、カセットコンロ周りで役立つおすすめアイテム7選を紹介します。
ミニ五徳(燃料用)
折りたたみミニ五徳
ミニ五徳・代用品
もち焼き網(小さめ)
ワイヤー鍋敷き(小)
耐熱マット・遮熱シート
火ばさみ・トング
ダイソー ミニ五徳(燃料用五徳)
ダイソーのアウトドアコーナーにある「燃料用五徳」は、スチール製で厚みがあり、100均アイテムの中ではトップクラスの頑丈さを誇ります。本来は固形燃料を囲んで使うものですが、カセットコンロの上に置くと、中央の広い隙間をうまく埋めてくれます。耐荷重もしっかりしているため、少し重めのスキレットなどを載せたいときにも重宝する定番アイテムです。
セリア 折りたたみミニ五徳
セリアで販売されている折りたたみ式の五徳は、ステンレス製で錆びに強いのが特徴です。3枚のパネルを組み合わせて使うタイプが多く、使わないときはカードのように薄くなるため、荷物を増やしたくないキャンプに最適です。角度を調整することで、様々なサイズのクッカーに対応できる汎用性の高さが魅力ですが、軽量ゆえに設置時の安定感には注意が必要です。
キャンドゥ ミニ五徳・五徳代用品
キャンドゥには、アルコールストーブ専用の五徳や、ミニ鉄板と一緒に使えるような五徳代用品が揃っています。他店よりもデザイン性が高いものが多く、見た目にこだわりたいキャンパーに支持されています。特に円形のシンプルなミニ五徳は、コンロの爪に干渉しにくい形状のものが多く、初心者でも扱いやすい製品が見つかりやすいです。
ダイソー もち焼き網(小さめ)
キッチンコーナーにある「もち焼き網」の小さいサイズは、五徳の上に載せることで「バーナーパッド」のような役割を果たします。直火の強い熱を一箇所に集中させず、網を通して分散させるため、アルミクッカーなどでの炊飯時に焦げ付きを抑える効果があります。100円なので汚れたら気軽に買い替えられるのも、網ならではのメリットです。
セリア ワイヤー鍋敷き(小)
「本来の使い方ではない」ものの、セリアのステンレス製ワイヤー鍋敷きは五徳の代用品として非常に優秀です。網目が非常に細かいため、底が極端に小さいデミタスカップや、薄いシェラカップを置いても全くガタつきません。耐熱温度が明記されていないことが多いため、強火を避け、短時間の湯沸かしなどに限定して使用するのが安全な使い方です。
100均 耐熱マット・遮熱シート
安全性を高めるために、五徳とセットで揃えたいのが耐熱マットやアルミの遮熱シートです。カセットコンロを置くテーブルの保護はもちろん、ボンベカバーの上に少し被せるように配置することで、五徳から伝わる輻射熱を反射し、安全性を向上させることができます。100均のアルミシートをコンロの形に合わせてカットして自作するのも一つの手です。
100均 火ばさみ・トング(安全用)
調理が終わった直後の五徳は、想像を絶する熱さになっています。これを素手や薄い軍手で触るのは非常に危険です。100均の火ばさみやトングを一本用意しておけば、熱い状態のまま五徳を移動させたり、位置を微調整したりすることが安全に行えます。小さなミニ五徳は滑りやすいため、しっかりと掴める滑り止め付きのトングを選ぶのがおすすめです。
失敗しにくい五徳の選び方と安全な使い方
100均で五徳を選ぶ際は、単に「載れば良い」という考えではなく、使用中の安全性を第一に考える必要があります。せっかく安定感を求めて導入したのに、その五徳自体が原因で鍋が転倒しては本末転倒です。ここでは、購入時にチェックすべきポイントと、現場で火を点ける前に必ず行うべき安全確認のコツを詳しくお伝えします。
鍋底サイズより少し大きい直径を選ぶ
ミニ五徳を選ぶ際、載せたいクッカーの底の直径よりも一回り大きなサイズを選ぶのが鉄則です。鍋底と同じか、それより小さい五徳を選んでしまうと、少し手が当たっただけで鍋が五徳の端から外れてしまい、中身をぶちまけることになりかねません。理想は、クッカーの底面をしっかりと覆い、さらに左右に1〜2cmほどの余裕があるサイズ感です。
また、五徳自体の面積が広すぎると、前述した通り「熱がこもりすぎる」というリスクが発生します。自分のよく使うソロクッカーの底径をあらかじめ把握し、それに対して「広すぎず、狭すぎない」絶妙なサイズを選ぶことが、安定と安全を両立させるための第一歩です。100均には複数のサイズがあることが多いため、面倒でもサイズを測ってから買いに行くことが失敗を防ぐコツになります。
ガタつきは脚の当たり方でチェックする
店頭で五徳を選ぶときは、製品を平らな場所に置いて、上から軽く指で押してみてください。この時点でカタカタと揺れるものは、成形時に歪みが生じている可能性があります。100均製品は個体差が大きいため、在庫の中からできるだけ精度の良いものを選び出すのが賢い買い方です。
さらに、その五徳をカセットコンロに載せたときの「脚」の収まりをイメージしましょう。コンロの爪をまたぐように固定できるタイプや、爪の溝にカチッとはまるタイプであれば、調理中に五徳が横滑りする心配がなくなります。脚が3本のもの、4本のもの、円形のものなど、自分のコンロの構造に対して最も「引っ掛かりが良い」形状を選ぶことが、使用中の致命的なガタつきをなくすことに繋がります。
炎の位置と空気穴を塞がないようにする
カセットコンロの火口(バーナーヘッド)は、酸素を取り込んで正常に燃焼するための空間が必要です。ミニ五徳の中には、空気の通り道を遮るような板状のデザインのものもありますが、これは不完全燃焼の原因となり、一酸化炭素中毒を招く恐れがあるため危険です。できるだけ火の通りを邪魔しない、ワイヤー状や肉抜きされたデザインのものを選びましょう。
火を点けたときは、炎が正常に青い状態で燃えているかを確認してください。もし炎がオレンジ色になり、五徳に当たって不自然に広がっている場合は、酸素不足や熱のこもりすぎが疑われます。五徳の位置をずらすか、使用を中止して別のアイテムに変更しましょう。また、火力が五徳の中央に集中しすぎないよう、炎のサイズを調整して使うことも、五徳を長持ちさせ、安全を確保するために重要です。
使用後は変形と焦げを点検して交換する
100均の五徳は、一度の使用で大きなダメージを受けることがあります。キャンプや家での使用が終わったら、五徳が冷めてから必ず点検を行いましょう。チェックすべきは「平らな場所に置いたときのガタつき」と「金属の腐食や焦げ」です。熱によって金属が炭化したようになっていると、次に重い鍋を載せたときに突然折れてしまう可能性があります。
メッキが剥がれて錆が出てきた場合も、不衛生なだけでなく、加熱時に異臭が発生したり、クッカーの底を汚したりする原因になります。100円という安さは、こうした「定期的な買い替え」を前提にしているからこそ成立する価格です。「まだ使える」と粘るよりも、「シーズンごとに新調する」というスタンスで使うのが、100均ギアを賢く、そして安全に楽しむためのマインドセットになります。
100均五徳は安全条件を守ればカセットコンロが使いやすくなる
100均の五徳アイテムは、カセットコンロの不満を解消してくれる素晴らしい補助道具です。小さなクッカーでの炊飯やシェラカップでの湯沸かしが劇的に安定し、ソロキャンプや自宅での一人鍋の時間がもっと快適なものになります。本来の用途とは異なる活用法だからこそ、素材の限界や輻射熱のリスクを正しく理解し、無理のない範囲で使用することが大切です。
適切なサイズの五徳を選び、設置時のガタつきを確認し、使用後の点検を怠らない。このシンプルなルールを守るだけで、100円のアイテムが頼もしい相棒に変わります。まずは近所のダイソーやセリアを覗いて、自分のコンロにぴったりの一品を探してみることから始めてみませんか。工夫次第で、あなたのアウトドア料理はもっと手軽で、楽しいものになるはずです。

