マンティス1と2の違いは容量と仕分けのしやすさに出やすい
アークテリクスの「マンティス」シリーズは、アウトドアからタウンユースまで絶大な人気を誇るウエストパックです。特に「1」と「2」のどちらを選ぶべきかは多くの人が悩むポイント。この2つの決定的な違いは、1.5Lと2.5Lという「容量」の差、そしてそれに伴う「仕分け能力」にあります。自分の持ち物の量や体格、使用シーンを具体的にイメージすることで、後悔しない選択ができるようになります。
マンティス2は荷物が少し多い人に向きやすい
マンティス2の容量は2.5L。この「1Lの差」は、実際に荷物を入れてみると数値以上の違いを感じさせます。マンティス2の最大の特徴は、500mlのペットボトルや長財布、モバイルバッテリー、さらには薄手のウィンドシェルまでがひとまとめに収まる絶妙なサイズ感にあります。1.5Lのマンティス1では、これらのアイテムをすべて入れることは難しく、何かを諦める必要があります。
特に、カヌーのツアーやキャンプでの散策など、少し多めの小物を持ち歩きたい場面では、この余裕が大きな安心感に繋がります。メインコンパートメントに奥行きがあるため、荷物を重ねて収納してもジッパーが閉まりやすく、出し入れもスムーズです。また、少し大きめのハンドタオルや、日焼け止め、サングラスケースといった、かさばるアイテムを常用する方にとっても、マンティス2のキャパシティは非常に心強い味方となります。
さらに、バッグ自体の面積が広いため、荷物をパンパンに詰めてもフォルムが崩れにくいというメリットもあります。ウエストバッグとしてだけでなく、ショルダーバッグのように斜め掛けした際も、背中や胸元にしっかりとした存在感があり、コーディネートのアクセントとしても機能します。荷物が「スマホと鍵だけ」では収まらない、現代のアクティブなライフスタイルには、マンティス2の汎用性が高く評価されています。
内ポケットの使い勝手で好みが分かれる
マンティス1と2は、どちらも内部にジッパー付きのセキュリティポケットや、オープンタイプのスリーブポケットを備えています。しかし、バッグ全体のサイズが異なるため、これらの「ポケットへのアクセスのしやすさ」に違いが現れます。マンティス2は内寸に余裕があるため、メインスペースに荷物が入っている状態でも、内ポケットから小銭入れやパスポートをサッと取り出すことが容易です。
一方、マンティス1は非常にコンパクトな設計ゆえに、荷物を詰め込むと内部がタイトになり、ポケット内の物を取り出す際に他の荷物が干渉しやすくなります。しかし、この「密着感」こそがマンティス1の良さでもあります。バッグの中で荷物が暴れないため、ジョギングや軽いトレイルランニング、あるいはカヌーのパドリング中など、激しい動きを伴うシーンではマンティス1の方が安定感を感じられるでしょう。
また、共通の機能であるバックパネルの「隠しポケット(スマートフォン用ポケット)」も、本体の大きさによって使い心地が変わります。マンティス2の方が背面の面積が広いため、大型のスマートフォンを収納してもバッグが歪まず、背中への当たりがソフトです。マンティス1は小型ゆえにスマホの存在感をダイレクトに感じやすく、より「身に纏う」ような感覚に近いのが特徴です。ポケットをどう使いこなしたいかという直感的な好みが、選択の分かれ目となります。
ストラップ調整でフィット感が変わる
アークテリクスのストラップシステムは非常に滑らかで、マンティス1と2のどちらも優れた調整機能を備えています。しかし、バッグ本体の重量バランスが異なるため、装着した際のフィット感には明確な差があります。マンティス2はバッグ本体に幅があるため、ストラップを斜め掛けにした際に荷重が肩の広い範囲に分散されやすく、荷物が重くなっても疲れにくい設計になっています。
マンティス1は本体が小さく軽いため、細身のストラップとの一体感が強く、まるで服のポケットが拡張されたかのような軽快な使い心地を提供します。特に夏場のTシャツスタイルなど、軽装の時にはマンティス1のミニマムなフィット感が際立ちます。また、マンティスシリーズはバックパネルにスペーサーメッシュを採用しており、通気性が確保されていますが、マンティス1の方が接地面積が小さいため、真夏の蒸れを最小限に抑えたいという方にはこちらが選ばれることが多いです。
腰に巻くウエストパックスタイルで使用する場合、マンティス2は腰回りを大きく覆うため安定感がありますが、人によっては「少し大きすぎる」と感じることもあります。マンティス1は腰に装着しても邪魔にならず、アクティブな動作を妨げません。自分の体型や、メインとする装着方法(斜め掛けかウエストか)を考慮し、ストラップを締めた際の一体感をイメージすることが、最適なフィット感を手に入れる鍵となります。
普段使いか旅行かで選び方が変わる
日常の買い物や散歩といった「普段使い」であれば、マンティス1のコンパクトさが非常にスマートに映ります。スマホ、ミニ財布、鍵、イヤホンといった最小限の必需品を収めるのに、1.5Lという容量はまさに最適解です。バッグ自体が非常に軽量なため、長時間歩いてもストレスがなく、都市部での軽快な移動をサポートしてくれます。
一方で、海外旅行や泊まりがけのキャンプ、カヌー遠征などの「旅」のシーンでは、マンティス2がその真価を発揮します。旅行中はパスポート、航空券、予備の現金、ガイドブック(小冊子)、さらには街歩き用のモバイルバッテリーやエコバッグなど、普段よりも持ち物が増えがちです。これらの「旅の必需品」をすべて飲み込み、かつ整理して持ち運べる2.5Lの容量は、旅先での安心感に直結します。
また、マンティス2は飛行機の機内持ち込みバッグとしても優秀です。座席ポケットに入れておくには多いけれど、足元に置いておきたい身の回り品をまとめるのにちょうど良いサイズだからです。一方、マンティス1は大きなバックパックの中に入れて「バッグインバッグ」として活用し、現地に到着してから貴重品だけを持って出かける、という使い方も可能です。自分のライフスタイルにおける「移動の距離」や「目的地の環境」を想像してみると、自ずと必要なサイズが見えてくるはずです。
迷ったときに比較しやすいアークテリクスおすすめ7選
アークテリクスにはマンティスシリーズ以外にも、優れたキャリングソリューションが豊富に揃っています。マンティス1と2で迷っているなら、さらに視野を広げて他のモデルと比較することで、自分の理想に最も近い「正解」が見つかるかもしれません。ここでは、比較対象として外せない主要な7つのモデルをピックアップしました。
マンティス1
究極のミニマリズムを体現する、1.5Lのウエストパックです。必要最小限のアイテムを、アークテリクスらしい洗練されたデザインで持ち運びたい方に最適です。バッグ自体の主張が控えめなため、どのような服装にも馴染みやすく、女性からの支持も非常に高いモデルです。スマホと鍵、カードケースさえあれば良いという、現代のデジタルミニマリストに最も適した選択肢です。
マンティス2
アークテリクスのバッグラインナップの中で、最も売れていると言っても過言ではない「黄金サイズ」の2.5Lモデルです。収納力、仕分け、サイズ感のバランスが完璧で、迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。性別を問わず使いやすく、アウトドアのサブバッグから都市生活のメインバッグまで、あらゆるニーズを高いレベルで満たしてくれる、まさに「傑作」と呼ぶにふさわしい一品です。
マンティス26
デイパックとして不動の人気を誇る、マンティスシリーズのリュックサック版です。ウエストパックのマンティス1や2と同じデザインエッセンスを持ちながら、26Lという日常使いに最適な容量を備えています。ノートPCスリーブや整理しやすいポケット配置は、通勤・通学から日帰り登山まで幅広く対応します。マンティス1や2を「子バッグ」として組み合わせることで、旅行時のパッキングシステムを統一できるのも魅力です。
マンティス20
マンティス26をよりコンパクトにした、20Lサイズのデイパックです。小柄な方や、より荷物を絞って軽快に移動したい方に選ばれています。ウエストパックでは足りないけれど、26Lは大きすぎるという要望に応えるモデルで、都市部でのスマートな移動に特化しています。マンティス1や2と同じ素材感で統一されているため、シリーズでのセット使いも非常にスタイリッシュに決まります。
グランヴィル クロスボディ バッグ
防水性に優れたAC2素材を採用した、より都会的でモダンな印象のショルダーバッグです。容量はマンティス2に近いですが、雨天時の安心感は群を抜いています。ジッパーからの浸水を防ぐ設計になっており、カヌーのツアー中や雨の日の通勤など、大切なガジェットを濡らしたくない場面で強みを発揮します。マンティスよりもソリッドなデザインを好む方におすすめの、ハイエンドな選択肢です。
アロー ウエストパック
アークテリクスの象徴である「アロー」シリーズのデザインを継承した、タフなウエストパックです。容量は2.5L。マンティスよりも生地が硬く、型崩れしにくいのが特徴です。センターに配置された止水ジッパーなど、アロー特有の機能美が凝縮されています。マンティスよりも少しエッジの効いた、より「ギア感」の強いスタイルを求めるユーザーに支持されている、もう一つの定番モデルです。
ヒリアド 6 クロスボディ バッグ
6Lという、マンティス2よりも大幅に大きな容量を持つクロスボディバッグです。非常に軽量なナイロン素材を使用しており、薄手のジャケットやお弁当、大きなカメラなども収まるサイズ感。マンティスシリーズでは容量が足りないけれど、リュックを背負うほどではない、という絶妙なニーズを満たします。シンプルながらも収納力が高い、アクティブな一日のための頼もしい相棒です。
自分に合うのはどっち?違いを選びに変えるポイント
スペック上の違いを理解した上で、最後に「自分の体に、生活に、どちらがフィットするか」を判断するための具体的なチェックポイントを整理しました。これらを一つずつ確認していくことで、マンティス1と2のどちらがあなたにとっての正解かが明確になります。
収納したい物を具体的に決めて容量を選ぶ
まずは、今持っているバッグの中身を机の上に並べてみてください。マンティス1か2かを決める最も確実な方法は、その持ち物の「サイズ」を確認することです。特に注意したいのが「財布」の形状です。マンティス1に長財布を入れると、それだけで容量の半分以上が埋まってしまい、他の物が入らなくなります。
「長財布、スマホ、モバイルバッテリー、鍵、ハンカチ」を入れたいなら、マンティス2が必須です。「スマホ、カードケース、鍵、ワイヤレスイヤホン」のみであれば、マンティス1の方がスッキリと収まります。さらに、カヌーなどのアクティビティ中に「ペットボトル」をバッグに入れたいのであれば、迷わずマンティス2を選びましょう。自分の「スタメン荷物」を具体的に定義することが、失敗しないサイズ選びの第一歩です。
財布とスマホの取り出しやすさで選ぶ
バッグの使い勝手を左右するのは、頻繁に出し入れするアイテムへのアクセスの良さです。マンティスシリーズの大きな魅力である「スマホ専用ポケット(背面の隠しポケット)」は、バッグを体に密着させている状態でもスマホをスムーズに取り出せますが、本体が小さいマンティス1では、大型のスマホを入れるとメイン収納のスペースを圧迫し、ジッパーの開閉が少し窮屈になることがあります。
一方、マンティス2はメインスペースに奥行きがあるため、スマホポケットに大きな端末を入れても、メインルームの荷物に干渉しにくいという利点があります。また、二つ折り財布やコインケースをメインコンパートメントの内ポケットに入れた際、バッグ自体に幅があるマンティス2の方が、手を入れて取り出す動作がスムーズです。「頻繁に支払いをする」「地図アプリをよく見る」など、出し入れの回数が多い人ほど、少しの余裕があるマンティス2の恩恵を感じやすくなります。
体型によってはマンティス2の方が安定する
サイズ選びにおいて、意外と重要なのが「身体との比率」です。マンティス1は非常にコンパクトなため、大柄な方や肩幅の広い方が斜め掛けすると、バッグが小さく見えすぎてしまい、バランスが悪く感じられることがあります。逆にマンティス2は適度なボリュームがあるため、体格に関わらず安定したビジュアルを提供します。
一方で、小柄な方や女性がウエストバッグとして使用する場合、マンティス2は腰回りでの存在感が強く、少し重たく見えることがあります。そのような場合は、マンティス1のミニマムなサイズ感が、全体のシルエットを崩さずにスマートに決まります。自分の姿を鏡で見たとき、どちらのボリュームがしっくり来るか。「荷物を運ぶ道具」としてだけでなく、自分の体型に馴染む「アクセサリー」としての視点を持つことも、納得のいく選び方には欠かせません。
服の厚みでベルトの快適さが変わる
最後に考慮したいのが、着用する「季節と服装」です。マンティスシリーズのベルトは、冬の厚手のダウンジャケットから夏の薄手Tシャツまで幅広く対応できますが、ベルトの「余り」の扱いが変わります。マンティス1はベルトが細く設定されていることが多く(モデルによります)、厚着をした上からタイトに締めると、少し食い込むような感覚を持つ場合があります。
マンティス2は、重い荷物を想定してベルトの設計や接続部分に余裕を持たせているため、厚手のアウターの上からでも安定した装着感が得られます。もし、カヌーのツアーでライフジャケット(PFD)の上から着用する、あるいは冬の雪山でハードシェルの上から締める、といった特殊な環境下での使用を考えているなら、少し大きめのマンティス2の方が、ベルトの取り回しに余裕があり快適です。一年のうち、どの季節に最も頻繁に使用するかを考え、その時の服装にベストなフィット感を提供してくれるモデルを選びましょう。
マンティス1と2の違いまとめ
アークテリクスのマンティス1と2は、どちらもウエストバッグの完成形と言える素晴らしい製品ですが、その用途は明確に分かれます。
- マンティス1(1.5L)がおすすめな人:
荷物はスマホと鍵、ミニ財布のみ。軽快さと身軽さを最優先し、バッグを「ポケットの一部」として使いたい。体型が細身の方や、ジョギングなどの激しい運動中にも使いたい方。 - マンティス2(2.5L)がおすすめな人:
長財布やモバイルバッテリー、ペットボトルを持ち歩きたい。普段使いから旅行、アウトドアまで一着でこなしたい万能派。仕分けポケットをフル活用し、スムーズに荷物を取り出したい方。
「大は小を兼ねる」と言いますが、マンティスシリーズに関しては、そのコンパクトさ自体が価値になることもあります。今回のポイントを参考に、あなたのライフスタイルに最適なマンティスを手に入れて、フィールドや街での時間をより自由で快適なものにしてください。

