寒い季節のアウトドアや非常時の備えに、アルパカの石油ストーブは人気があります。コンパクトで暖かく、燃料の持ちが気になるところですが、実際の使用ではどれくらい灯油を消費するのか、火力や環境によってどう変わるのかを知っておくと安心です。ここでは実使用に基づく燃費の特徴と、長持ちさせる工夫、他機種との比較をわかりやすくまとめます。
アルパカ プラス ストーブ (TS-77NC) 公式スペック表
| 項目 | データ |
|---|---|
| 製品名 | アルパカ プラス ストーブ(ALPACA PLUS STOVE) |
| 型式名 | TS-77NC |
| 燃料消費量 | 3.0kW(0.293L/h) |
| 油タンク容量 | 3.7L |
| 燃焼継続時間 | 約10時間 |
| 暖房の目安 | 13~17㎡(約7~10畳相当) |
| 外形寸法 | 高さ420mm × 幅350mm × 奥行350mm |
| 重量 | 約6.6kg |
| 使用燃料 | JIS1号灯油 |
| 安全装置 | 対震自動消火装置(しん降下式) |
アルパカストーブの燃費は実使用で満足できるか
アルパカストーブは、コンパクトな見た目以上に「燃費と暖かさのバランス」に優れたストーブです。 結論から言うと、ソロキャンプや2〜3人のテント泊、6〜8畳程度の室内であれば十分に満足できる燃費性能を持っています。
【結論:アルパカストーブの満足ポイント】
- コンパクトなのに高出力 → 場所を取らずにしっかり暖かい。
- 1泊キャンプに丁度いい → 満タンで夕方〜朝までギリギリ持つか持たないかのライン。
- 調整次第で節約可能 → 工夫次第で燃費は2割ほど変わります。
1時間あたりの灯油消費量
| 火力設定 | 消費量(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 強運転 | 約 0.25〜0.30 L | 点火直後や極寒時。一気に暖めるモード。 |
| 中〜弱運転 | 約 0.15〜0.20 L | 安定時の通常運転。もっとも多用するモード。 |
💡 ポイント
公式値は「約10時間」ですが、これはタンク容量(3.7L)を消費量(0.293L/h)で割った理論値(約12.6時間)よりも安全マージンを見て短めに記載されています。実使用では火力調整により10時間以上持つケースが多いです。
アルパカストーブで燃料を長持ちさせる工夫
「カタログ値(約10時間)だと朝まで持つか不安…」という方も安心してください。
以下の4つのテクニックを組み合わせることで、実質の燃焼時間を1〜2時間以上延ばすことが可能です。
1. 反射板(リフレクター)で熱を集約する
アルパカストーブは熱が360度全方向に広がる「対流型」ですが、ソロやデュオキャンプでは背面側の熱が無駄になりがちです。
反射板(ウインドスクリーン等)を背面に設置することで、逃げていた熱を前方に跳ね返せます。
- 効果: 体感温度が大幅に上がるため、ストーブの火力を「中〜弱」に落としても十分暖かく過ごせます。
- 注意: ストーブに近づけすぎるとタンクが加熱されて危険です。30〜50cm程度離して設置しましょう。
2. サーキュレーターで「天井の熱」を落とす
「顔は熱いのに足元が寒い」状態は、燃料を無駄にしているサインです。暖かい空気は軽いため、テントの天井付近に溜まってしまいます。
天井から吊るしたファンやサーキュレーターで空気を撹拌(かくはん)しましょう。
- メリット: 足元まで均一に暖まるため、無駄な強運転をする必要がなくなります。
3. 「適温になったら弱火」を徹底する
点火直後は最大火力で一気に暖めるのが正解ですが、室温が安定した後も強火のままにしていませんか?
上着を脱げる程度の温度になったら、すぐに「巡航運転(中〜弱火)」に切り替えましょう。
- 節約効果: 強火と弱火では、一晩でペットボトル1本分(500ml)以上の燃料差が出ることがあります。
- コツ: 「暑くなってから弱める」のではなく、「暖かくなったら維持する」イメージで調整します。
4. 芯のメンテナンス(空焼き)を行う
「最近、燃費が悪い気がする」「火力が弱い」と感じたら、芯にカーボン(煤)が溜まっている可能性があります。
カーボンが付着すると灯油の吸い上げが悪くなり、燃焼効率が低下します。
対策: シーズンオフや不調時に「空焼き(タンクの灯油が空になり、自然鎮火するまで燃やし切る作業)」を行いましょう。芯がリフレッシュされ、購入時の燃費と暖かさが復活します。
アルパカストーブと他モデルの燃費比較
アルパカはコンパクトで高効率な特性がありますが、他社モデルと比べた際の特徴を知っておくと選びやすくなります。燃費だけでなく携行性や暖房出力のバランスも考慮しましょう。
パセコとの燃料消費比較
パセコとアルパカストーブ、どちらを選ぶべき?
- PASECO JKH-1: 燃費と連続燃焼時間を最優先したい方におすすめ。軽量&コンパクトでありながら、タンク容量が圧倒的に大きく、1泊のキャンプなら給油なしで朝まで持ちます。本体重量がアルパカと比べて1kg以上軽いです。
- アルパカストーブ: 背の低さ(収納性)とデザインを重視する方におすすめ。高さが約2cm低く、重心が低いため安定感があります。パセコと比較すると、タンク容量が気になりますが圧倒的な可愛さでカバー、それがアルパカ。
PASECO JKH-1 vs アルパカストーブ スペック比較表
| 項目 | PASECO (パセコ) JKH-1 | アルパカ プラス TS-77NC |
|---|---|---|
| サイズ (幅×奥行×高さ) | Φ325 × 466 mm | 350 × 350 × 420 mm |
| 重量 | 5.3 kg | 6.6 kg |
| 暖房出力 | 3.0 kW | 3.0 kW |
| タンク容量 | 5.3 L | 3.7 L |
| 燃焼継続時間 | 約 18 時間 | 約 10 時間 |
トヨトミとアルパカなら、どちらを選ぶ?
トヨトミ レインボーストーブ(RB-25シリーズ):
「燃費の良さ」と「癒やしの光」を重視する方におすすめ。特殊コーティングされたガラス円筒により、40W相当の明るさで周囲を照らします。パセコをも凌ぐ圧倒的な低燃費を誇り、少ない燃料でも連泊キャンプが可能です。日本製という安心感も大きな魅力です。デメリットは火力の低さです。アウトドアで使うならアルパカに軍配が上がるかな。
アルパカプラス(TS-77NC):
「暖かさ」と「コンパクトさ」を最優先する方におすすめ。トヨトミと比べると燃費は劣りますが、熱を前方向に放射する力が強く、氷点下に近い冬キャンプではアルパカの熱量が頼りになります。トヨトミと比較すると、どうしても燃焼継続時間が短いため、2泊になると予備の燃料を持っていく必要があります。
トヨトミ レインボー vs アルパカプラス スペック比較表
| 項目 | トヨトミ レインボー (RB-25シリーズ) | アルパカプラス (TS-77NC) |
|---|---|---|
| サイズ (幅×奥行×高さ) | 388 × 388 × 474.5 mm | 350 × 350 × 420 mm |
| 重量 | 6.2 kg | 6.6 kg |
| 暖房出力 | 2.50 kW | 3.0 kW |
| タンク容量 | 4.9 L | 3.7 L |
| 燃焼継続時間 | 約 20 時間 | 約 10 時間 |
| 公式サイト | TOYOTOMI 公式 | Alpaca Plus 公式 |
- トヨトミ:対流形石油ストーブ一覧
https://www.toyotomi.jp/products/heating/convection/ - トヨトミ:公式オンラインショップ(GEAR MISSION等)
https://www.toyotomi-home-plus.jp/
比較のポイント
- 燃費性能: トヨトミはアルパカの約2倍の燃焼時間を誇ります。1回の給油で2泊3日のキャンプ(夜のみ使用)をカバーできるほどのスタミナがあります。
- 暖かさの質: トヨトミは暖かい空気が上に逃げやすいため、シェルター内ではサーキュレーターとの併用が必須です。一方、アルパカは周囲への放熱が強く、ストーブの横にいても暖かさを感じやすいのが特徴です。
- 携行性: 重量はトヨトミが軽いですが、高さはアルパカの方が5cm以上低く、積載時のコンパクトさではアルパカに軍配が上がります。

