「オールマウンテンジャケット レビュー」をチェックしているあなたは、きっと本格的な登山から日常使いまでこなせる最高の相棒を探しているはずです。しかし、高価な買い物だからこそ失敗はしたくないもの。今回は、過酷な山岳地帯から街中まで快適に過ごせる、今選ぶべき最強のジャケットを厳選して解説します。
オールマウンテンジャケットの選び方の結論
防水透湿性の性能で選ぶ
オールマウンテンジャケットを選ぶ上で、最も妥協してはいけないのが防水透湿性能です。山の天気は非常に変わりやすく、突然の豪雨に見舞われることも珍しくありません。外部からの雨を完全にシャットアウトしつつ、運動によって発生する衣服内の蒸れを外に逃がす機能が、あなたの体温を守り、疲労を軽減させます。
具体的には、世界基準であるGORE-TEX(ゴアテックス)をはじめとした高品質なメンブレンが採用されているかを確認しましょう。透湿性が低いと、せっかくの高性能ジャケットも内側が自分の汗で濡れてしまい、結果として「汗冷え」を引き起こす原因となります。数値としては、透湿性20,000g/㎡/24h以上のものを選ぶと、急な登り坂などの高強度な運動でもさらりとした着心地を維持しやすくなります。
また、単に数値だけを見るのではなく、その性能が長く持続する信頼性の高いブランドを選ぶことも大切です。過酷な環境でのレビューが多いモデルほど、実戦での防水透湿性が証明されていると言えます。命を守るウェアとしての側面があることを忘れずに、信頼できるスペックのものを見極めてください。
生地の耐久性と厚みで選ぶ
次に注目すべきは、生地の厚みを示す「デニール(D)」という数値です。オールマウンテンジャケットは、尖った岩場への擦れや、冬山の鋭いアイゼン、さらには重いザックのショルダーハーネスによる摩耗に耐える必要があります。一般的にオールマウンテンと冠するモデルであれば、70デニール前後の厚みがあると安心です。
生地が厚ければ耐久性は高まりますが、その分だけ重量が増し、着心地が硬くなるという側面もあります。逆に軽量化を重視した薄手のモデルは、軽快に動ける一方で、枝に引っ掛けた際に破れやすいリスクを孕んでいます。自分の活動スタイルが、岩場を積極的に登る「アルパイン」寄りなのか、整備された道を歩く「トレッキング」寄りなのかを考慮しましょう。
近年のトレンドとしては、表地に耐久性のあるナイロンを使いつつ、裏地にC-KNITバッカーなどのしなやかな素材を組み合わせることで、強さと動きやすさを両立させたモデルが増えています。実際に生地を触ってみて、ゴワゴワしすぎず、かつ頼りがいのある厚みを感じられるかどうかを一つの基準にすることをおすすめします。
活用シーンと用途で選ぶ
「オールマウンテン」という名前の通り、このカテゴリーのジャケットは多用途さが魅力ですが、それでも得意分野は微妙に異なります。自分が主にどのシーズン、どの程度の標高の山に登るのかを明確にすることが、最適な一着への近道です。例えば、積雪期をメインに考えるなら、スノーカフ(雪の侵入を防ぐスカート)が付いているモデルが候補になります。
一方で、3シーズン(春・夏・秋)のレインウェア兼防風着として使いたいのであれば、そこまでの重装備は不要で、むしろ軽量でコンパクトに畳めるモデルの方が活躍の機会は増えるでしょう。また、最近では登山だけでなく、キャンプやフェス、あるいは都会の雨の日の通勤用として着用する方も増えています。その場合は、あまり派手すぎないカラー展開があるかどうかも重要な選定基準となります。
汎用性を求めるなら、インナーにフリースやダウンを着込める程度の余裕があるシルエットを選んでください。一着で何役もこなせるのがこのジャケットの強みです。特定のスポーツに特化しすぎたデザインよりも、あらゆるアウトドアアクティビティをカバーできるバランスの良いモデルを選ぶことで、結果として長く愛用できるはずです。
携行性と重量を重視する
最後に見逃せないのが重量とパッカブル性能です。オールマウンテンジャケットは常に着用しているわけではありません。晴天時にはザックの中に収納して持ち運ぶ時間も長いため、軽く、そして小さくなることは大きなメリットになります。400g〜500g程度であれば、機能性と携行性のバランスが取れた「標準的」なモデルと言えます。
もし、あなたがファストパッキングやトレイルランニングの要素を取り入れたスタイルを好むなら、400gを切るような軽量モデルが有力な選択肢になるでしょう。しかし、軽さを追求するあまりに、ポケットの数が減っていたり、ベンチレーション機能が省かれていたりすることもあります。軽さと機能性は、常にトレードオフの関係にあることを理解しておく必要があります。
また、付属のスタッフバッグに収納した際のサイズ感もチェックポイントです。ザックの隙間にスッと収まる形状であれば、荷造りのストレスが激減します。登山口までは公共交通機関を利用するような場合でも、コンパクトに持ち運べるジャケットは重宝します。あなたの体力やザックの容量に合わせて、無理のない重量のモデルを選び、軽快な山歩きを実現させましょう。
オールマウンテンジャケットのおすすめ6選
【ノースフェイス】オールマウンテンジャケット(GORE-TEX)
GORE-TEX C-KNITバッカーを採用し、しなやかな着心地と高い耐久性を両立。登山からスノーシーンまで幅広く活躍する、まさに王道の一着です。
| 商品名 | ノースフェイス オールマウンテンジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約50,000円〜55,000円 |
| 特徴 | 70デニールのタフさと裏地のしなやかさ |
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モンベル|ストームクルーザー(防水透湿性に優れた定番)
圧倒的なコストパフォーマンスを誇る日本発の傑作。GORE C-KNITバッカーを使用しており、軽量ながらも本格的な登山に対応できる信頼の一着です。
| 商品名 | モンベル ストームクルーザー ジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約25,000円〜30,000円 |
| 特徴 | 軽量かつ高機能で抜群のコスパ |
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【アークテリクス】ベータジャケット(汎用性の高い人気モデル)
洗練されたデザインとカッティングが特徴。GORE-TEXによる最高峰のプロテクションを備えつつ、街着としても違和感のない美しさが魅力です。
| 商品名 | アークテリクス ベータジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約60,000円〜68,000円 |
| 特徴 | 立体裁断による動きやすさと都会的なデザイン |
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パタゴニア|トリオレットジャケット(過酷な環境に対応)
3層構造のGORE-TEXを採用し、吹雪や豪雨の中でも自信を持って行動できるタフなモデル。環境に配慮したリサイクル素材の使用も特徴です。
| 商品名 | パタゴニア トリオレットジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約55,000円〜65,000円 |
| 特徴 | アルパインクライミングにも耐える堅牢さ |
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【ミレー】ティフォン50000(高い透湿性とストレッチ性)
驚異的な透湿性を誇る独自素材を採用。ストレッチが効いており、レインウェア特有のゴワつきを感じさせない「着続けられる」ジャケットです。
| 商品名 | ミレー ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約30,000円〜35,000円 |
| 特徴 | 圧倒的な蒸れにくさとソフトな肌触り |
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マムート|コンヴェイジャケット(軽量で多機能な一着)
GORE-TEX PACLITE Plusを採用し、軽量性とコンパクトさを追求。急な天候悪化に備えてザックに忍ばせておくのに最適な、高バランスなモデルです。
| 商品名 | マムート コンヴェイ ツアー ジャケット |
|---|---|
| 価格帯 | 約35,000円〜40,000円 |
| 特徴 | 非常に軽くパッカブル性能に優れる |
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オールマウンテンジャケットを比較するポイント
止水ジッパーの操作性
ジャケットの使い勝手を大きく左右するのがジッパーの質です。多くのモデルに採用されている止水ジッパーですが、製品によって「滑らかさ」には大きな差があります。特に寒い時期、グローブをはめた手で開閉する際に、ジッパーが噛んでしまったり、硬すぎて力が入りにくかったりすると、それが大きなストレスとなり、場合によっては体温低下のリスクに繋がります。
高品質なモデルは、ジッパーの引き手が大きく設計されていたり、滑りを良くするためのコーティングが工夫されていたりします。また、フロントジッパーだけでなく、ポケットやベンチレーションのジッパーの配置も重要です。実際に開け閉めしてみて、片手でもスムーズに動かせるかどうかを確認しましょう。少しの差に思えますが、行動中の快適さを左右する重要な比較ポイントとなります。
ヘルメット対応フードの有無
本格的な登山やアルパインクライミングを視野に入れている場合、フードがヘルメット対応であるかどうかは必須の確認項目です。ヘルメットの上からフードを被ることができないと、岩場での落石リスクがある場所や、激しい雨風の中で頭部の保護ができなくなります。フードに十分なボリュームがあるか、そして調節用のドローコードが使いやすいかをチェックしましょう。
逆に、日常使いや軽登山がメインでヘルメットを着用しないのであれば、フードが大きすぎると視界を遮ってしまうことがあります。その場合は、ドローコードを絞った際にフードがしっかりと頭の形にフィットし、左右の視界を確保できるかどうかが重要になります。自分のアクティビティに合わせて、フードの設計思想がどちらを向いているかを見極めることが大切です。
ベンチレーションの配置
オールマウンテンジャケットの多くには、脇の下などに「ベンチレーション(換気口)」が設けられています。これは、防水透湿素材の限界を超えて衣服内が蒸れてしまった際、物理的に風を取り込んで一気に冷却するための機能です。特に登りのシーンでは、どんなに高性能な素材でも汗をかきやすいため、ベンチレーションの有無が快適性に直結します。
比較する際は、ジッパーの長さや開閉のしやすさを確認してください。脇の下は手が届きにくい場所にあるため、スムーズに動かせるダブルジッパー仕様になっているものが理想的です。また、ベンチレーションを開けた際に、ジャケットのシルエットが崩れすぎず、雨の侵入を最小限に抑える工夫がなされているかどうかも、プロ向けのモデルを選ぶ際の大切な視点になります。
収納時のコンパクトさ
山での荷造りにおいて「嵩張らないこと」は正義です。オールマウンテンジャケットは厚手の生地を使っていることが多いため、薄手のレインウェアに比べると収納サイズは大きくなりがちです。しかし、各メーカーは裏地の工夫や生地の折りたたみやすさを改善し、よりコンパクトに収納できるよう競い合っています。付属のスタッフバッグがどの程度の大きさになるかを確認してください。
また、スタッフバッグを使わずに、フードの中に本体を丸め込んで収納できるタイプもあります。パッキングのしやすさは、ザックの容量に余裕がないときほど重要になります。軽さ(重量)だけでなく、体積(コンパクトさ)にも注目して比較することで、あなたのザックの中をより機能的に整理することができるようになります。実際の店舗で収納した状態を確認するのも良い方法です。
オールマウンテンジャケット購入時の注意点
レイヤリングのサイズ感
オールマウンテンジャケットを購入する際、最も多い失敗が「サイズ選び」です。このジャケットは、一番外側に着る「アウターシェル」としての役割を担います。そのため、薄手のシャツ一枚の上から羽織った時のフィット感だけで決めてしまうと、冬場にフリースやダウンをインナーに着込んだ際、パンパンになって動きを妨げてしまうことになります。
理想的なサイズ選びは、想定される最大の厚着をした状態で、なおかつ腕を回したり屈んだりしても突っ張りを感じない程度に余裕があるものです。特に肩周りや腕の上げ下げがスムーズかどうかを重視してください。ただし、あまりに大きすぎると、隙間から風が入り込んで保温性が低下したり、生地が余って邪魔になったりするため、絶妙なバランスが求められます。
撥水機能を維持する手入れ
「防水透湿素材だからメンテナンス不要」というのは大きな誤解です。実は、表面の「撥水性(水を弾く機能)」が低下すると、生地の表面に水の膜ができてしまい、中からの蒸気を逃がすための「透湿性」が完全にストップしてしまいます。その結果、外からの水は防げても、自分の汗で中がびしょ濡れになってしまうのです。
長く愛用するためには、定期的な洗濯と撥水処理が欠かせません。専用の洗剤で皮脂や汚れをしっかり落とし、乾燥機などの熱を加えることで撥水機能が回復することが多いです。熱処理をしても水を弾かなくなったら、撥水剤を使用してメンテナンスを行いましょう。正しい手入れを続けることで、高価なジャケットの性能を100%引き出し続けることができます。
経年劣化と寿命の確認
どんなに高品質なジャケットでも、寿命は存在します。特に注意が必要なのが、生地の内側にある防水メンブレンや、パーツを繋いでいるシームテープ(防水シール)の劣化です。これらは加水分解などの影響で、数年経つと剥がれたり、ポロポロと粉を吹いたりすることがあります。購入時には、製造から時間が経ちすぎていないか、あるいは長期保管されていた中古品ではないかを確認してください。
また、使用頻度が低くても保管環境が悪ければ劣化は進みます。湿気の多い場所に放置せず、風通しの良い場所でハンガーにかけて保管するのが基本です。もしシームテープが浮き始めているのを見つけたら、それは寿命のサインかもしれません。山で突然漏水が始まると危険ですので、シーズン前には必ず裏側のチェックを行い、必要であれば買い替えを検討しましょう。
保証内容と修理対応の有無
高額な投資となるオールマウンテンジャケットだからこそ、アフターサービスの充実は重要なチェックポイントです。一流ブランドの多くは、独自の保証制度を設けています。例えば、通常の使用で発生した不具合に対して無償修理を行っていたり、岩場での破れを有償で格安にリペアしてくれたりするサービスがあります。
パタゴニアやアークテリクスなどは、修理体制が非常に整っていることで知られており、一着を10年以上使い続けるファンも少なくありません。一方で、格安のジャケットでは「修理するよりも買い替えた方が安い」という使い捨ての考え方になることもあります。長く愛着を持って使い続けたいのであれば、日本国内で公式の修理受付があるかどうかを事前に調べておくことを強くおすすめします。
自分に最適なジャケットで山を楽しみましょう
オールマウンテンジャケットは、あなたを厳しい自然環境から守り、より遠く、より高い場所へと連れて行ってくれる頼もしい盾のような存在です。今回ご紹介した選び方の基準や、各ブランドのおすすめモデルを参考に、あなたの活動スタイルに最もフィットする一着を見つけてください。
防水透湿性や耐久性といったスペックはもちろん大切ですが、袖を通した時の高揚感や、自分の体に馴染むカッティングなど、感性に訴えかける要素も重要です。納得のいく一着を手にすれば、雨の日も風の日も、フィールドへ出るのが楽しみになるはずです。
決して安い買い物ではありませんが、信頼できるジャケットは数年、あるいはそれ以上の期間、あなたの安全と快適さを支え続けてくれます。この記事が、あなたの最高のアウトドアライフの第一歩を支える一助となれば幸いです。準備を整えたら、自分だけの最高の景色を探しに行きましょう。

