キャンプサイトを快適に整えるために欠かせないのが収納ラックです。調理器具や食器、ランタンなどを地面に直置きせず、ラックに整理するだけで、見た目がスッキリするだけでなく作業効率も劇的にアップします。しかし、素材や形状が多岐にわたるため、どれを選べば良いか迷うことも多いでしょう。今回は、自分のスタイルに合った理想のキャンプラックを見つけるためのポイントとおすすめモデルを詳しく紹介します。
キャンプで使うラックのおすすめは用途で決まる
キャンプラックを選ぶ際、最も大切なのは「何をどこに置きたいか」という目的をはっきりさせることです。キッチンスペースを機能的にしたいのか、あるいはテント内の小物をおしゃれに飾りたいのかによって、最適なラックの形状は大きく変わります。
置きたい物の大きさで選ぶ
ラックを選ぶ最初のステップは、収納したい物のサイズを確認することです。例えば、大型のクーラーボックスを置くためのラックを探しているなら、底面がしっかりとはみ出さずに載る幅広のタイプが必要です。一方で、カトラリーや調味料、シェラカップなどの小物を整理したいのであれば、奥行きが浅く、多段式になっているスリムなラックのほうが場所を取らずにスッキリと収まります。
また、置く物の高さも重要です。2段目、3段目の棚の間隔(有効高)が狭いと、背の高いジャグやランタンが置けなくなってしまいます。あらかじめメインで置きたいギアの寸法を測っておき、それらが余裕を持って収まる棚割りのモデルを選ぶと、現場で「入らない」という失敗を防ぐことができます。
地面の高さと作業性で選ぶ
キャンプスタイルが「ロースタイル」か「ハイスタイル」かによって、ラックに求める高さも変わります。焚き火を囲んでゆったり過ごすロースタイルなら、高さ30cm前後の低めのラックが便利です。椅子に座ったまま手を伸ばして飲み物やスマホを取り出せるため、リラックスした時間を妨げません。
一方で、立ったまま料理をするキッチンラックとして使うなら、80cmから90cm程度の高さがあるものを選ぶと腰への負担が少なくなります。地面からの高さがあるラックは、雨天時の泥跳ねから大切なギアを守る効果もあり、衛生面を気にする調理器具の保管場所としても非常に優秀です。
収納の仕方で選ぶ
ラックには大きく分けて「折りたたみ式」と「スタッキング(積み重ね)式」があります。折りたたみ式は、脚を広げるだけで設営が完了する手軽さが魅力です。ワンアクションで組み立てられるモデルが多く、設営と撤収の時間を短縮したいキャンパーに適しています。
スタッキング式は、同じ形状の棚を自分の好きな段数だけ積み重ねて使えるタイプです。ソロキャンプなら1段、グループなら3段といったように、その日の荷物量に合わせて柔軟に構成を変えられるのが最大のメリットです。また、積み重ねることで垂直方向のスペースを有効活用できるため、狭いテント内やタープ下でも高い収納力を発揮します。
風や荷重への強さで選ぶ
アウトドア環境では、風の影響や置く物の重さに対する安定性が欠かせません。中身の詰まったダッチオーブンや、水を入れた重いジャグを載せる場合は、耐荷重がしっかりとしたスチール製やウッド製の頑丈なラックを選びましょう。耐荷重が不足していると、天板がたわんだり、振動で崩れたりする恐れがあり危険です。
また、風の強い日には背の高いラックは倒れやすくなります。脚の接地面積が広く重心が低いものや、必要に応じてペグで固定できるタイプなら安心です。メッシュ状の天板を採用しているラックは風が通り抜けやすいため、風の影響を受けにくいという隠れたメリットもあります。
使いやすさで選ぶキャンプラックのおすすめ
多くのアウトドアユーザーから信頼されている定番のラックを厳選しました。それぞれの特徴を比較して、自分のスタイルに合うものを見つけてください。
ユニフレーム フィールドラック
「キャンプラックといえばこれ」と言われるほどの超定番モデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 約60×35×23(h)cm |
| 耐荷重 | 約30kg |
| 特徴 | 分厚いスチールメッシュで頑丈。重ねて使える。 |
| 公式サイト | ユニフレーム公式サイト |
脚を畳むと非常に薄くなるため、積載の隙間にスッと収まります。別売りの天板を追加すればテーブルとしても使え、拡張性の高さも魅力です。
キャプテンスタッグ スタッキングラック
コストパフォーマンスに優れ、手軽に数を揃えたい方に人気のラックです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 耐荷重 | 約30kg |
| 特徴 | 2段、3段と重ねて固定できる。ウッド天板もあり。 |
| 公式サイト | キャプテンスタッグ公式サイト |
シンプルで使い勝手が良く、キャンプ初心者でも扱いやすいのが特徴です。黒のスチール塗装が、無骨なサイト演出にも一役買います。
スノーピーク シェルフコンテナ(25/50)
「運ぶ」と「置く」を両立させた、スノーピークの人気アイテムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | ステンレス、竹集成材(ハンドル等) |
| 特徴 | ボックスが開いて棚になる。頑丈でスタッキング可能。 |
| 公式サイト | スノーピーク公式サイト |
荷物を入れて運び、キャンプ場ではガバッと開いて棚として使えます。洗練されたデザインは自宅のインテリアとしても馴染みます。
ロゴス TAKIBI ツールラック
焚き火周りの道具を整理するために開発された専用ラックです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 吊り下げ収納が可能。火の粉に強いスチール製。 |
| 公式サイト | ロゴス公式サイト |
トングやグローブなど、置き場所に困る焚き火ギアを機能的に収納できます。足元がスッキリし、安全な焚き火タイムをサポートします。
DOD テキーラテーブル
タフな鉄脚と木のプレートを組み合わせる、変幻自在なラックです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | スチール、木 |
| 特徴 | 焚き火の上でも使える。組み換えで囲炉裏型にもなる。 |
| 公式サイト | DOD公式サイト |
その名の通り、非常にタフな作りが自慢です。プレートの枚数や脚の角度を変えることで、ラックにもテーブルにも変化します。
コールマン キッチンスタンド系テーブル
調理に特化した、本格的なキッチンラックです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | バーナースタンド付き。広い調理スペースを確保。 |
| 公式サイト | コールマン公式サイト |
ツーバーナーを置くスペースと、食材を切る調理台が一体になっています。ファミリーキャンプで快適に料理を楽しみたい方に最適です。
後悔しないキャンプラック選びのポイント
スペック表の数字だけで選ぶと、実際のキャンプ場で使いにくさを感じることがあります。以下の4つのポイントを意識して選んでみてください。
サイズ表記は天板寸法で見る
ラックのサイズを確認する際は、外寸だけでなく「実際に物を置ける有効寸法」に注目してください。脚の構造によっては、外側のサイズよりも天板が狭くなっているものがあります。特に入れ子式にスタッキングするタイプは、上の段に行くほど置けるスペースが狭くなる場合があるため注意が必要です。メインで載せたいコンテナやクーラーボックスの底面サイズと照らし合わせましょう。
耐荷重は段数と積み方で変わる
「耐荷重30kg」という表記があっても、それは均等に荷重をかけた場合の数字であることが多いです。スタッキングして使う場合、一番下の段には全段の合計荷重がかかることになります。重いものは必ず下段に置き、全体の安定性を保つようにしましょう。また、片側だけに重いものを載せるとラックが傾く原因になるため、バランス良く配置することが安全に長く使うコツです。
連結や天板追加の拡張性を確認する
キャンプを続けていくと、徐々にギアが増えてラックが足りなくなることがよくあります。そんな時、同じ製品を買い足して横に連結したり、上下に積み重ねたりできるモデルを選んでおくと無駄がありません。別売りの天板を載せてテーブル化できるものや、専用のハンガーを取り付けられるものなど、将来的な拡張性も考慮して選ぶのが賢い買い方です。
収納サイズと重さで持ち運びを決める
ラックは金属製や木製のものが多く、意外と重くなりがちです。車への積み込みや、駐車場からサイトまでの運搬距離を考え、自分が無理なく運べる重さかどうかを確認してください。また、収納時の「薄さ」も重要です。車載スペースが限られている場合、脚が完全にフラットに畳めるモデルを選ぶと、荷物の隙間に差し込めるため非常に重宝します。
キャンプラックのおすすめは「用途×拡張性×運びやすさ」で選ぶ
キャンプラックは、ただ物を置くだけの道具ではありません。サイトを自分らしく演出し、キャンプの時間をより快適に、よりスムーズにしてくれる名脇役です。
「まずは小物をまとめたい」ならフィールドラックのようなスタッキングタイプ、「本格的に料理をしたい」なら高機能なキッチンスタンドといったように、自分の「やりたいこと」に合わせて選んでみてください。
用途に合ったラックを選び、拡張性を楽しみ、運びやすさに納得する。そんな一台に出会えれば、キャンプの準備や片付けすらも楽しい時間の一部に変わるはずです。お気に入りのラックを手に入れて、スッキリと整った快適なキャンプサイトを実現してください。

