ワークマンのキャンプギア参入は、それまでのアウトドア業界の価格破壊を象徴する出来事でした。しかし、現在は多くのモデルがラインナップから消え、入手困難となっています。
この記事では、ワークマンのテントが持っていた「高撥水」「遮光性」「居住性」といった強みを引き継ぎ、かつAmazonで手軽に購入できる優秀な代替モデルを詳しく紹介します。
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ワークマンのテントを2人用で選ぶと快適?使い方別のおすすめ
ワークマンのテントを検討していた方の多くは、単なる「安さ」だけでなく、その裏にある「現場の知恵」を活かした実用性に惹かれていたはずです。2人で使うデュオキャンプ、あるいは一人で贅沢に使うソロキャンプにおいて、ワークマン亡き後のテント選びで最も重視すべきは「カタログスペック以上の居住性」です。
2人で広めに寝たいなら前室と床面積を先に確認する
テント選びで最も失敗しやすいのが、床面積だけで判断してしまうことです。大人2人が横に並んで寝る場合、肩幅や寝返りを考慮すると、最低でも幅140cm以上が必要となります。しかし、これだけでは荷物置き場が一切ありません。
ここで重要になるのが「前室(ぜんしつ)」の存在です。靴や濡れた雨具、夜間にしまっておきたい椅子などを置ける広い前室があれば、寝室部分を100%「寝るためだけのスペース」として活用できます。かつてのワークマン製品も、前室を広く取る設計がデュオキャンパーに支持されていました。Amazonで代替品を探す際も、フライシートがどれだけ前方に張り出しているか、その「奥行き」の数値に注目してください。
また、テントの「壁の角度」も体感温度や広さに直結します。一般的なドーム型は風に強い反面、端にいくほど天井が低くなり、デッドスペースが生まれます。最近のAmazonで人気のモデルには、サブポールを追加して壁を垂直に立ち上げる工夫が施されたものが多く、同じ2人用でも体感の広さが格段に違うモデルが増えています。
荷物が多いデュオは入口の数と収納のしやすさを見る
2人分のキャンプギアを狭い空間に詰め込むと、必要なものを探すだけで一苦労です。特に、入り口が一つしかないテントでは、奥に座っている人が外に出る際に、手前の人をまたがなければならず、夜中のトイレなどが大きなストレスになります。
快適なデュオキャンプの絶対条件は「2箇所の入り口(前後、または左右)」です。これにより、各自が自分のサイドから自由に出入りでき、荷物の出し入れも分散されます。さらに、複数のドアを開放することで圧倒的な通気性が確保できるため、夏場の不快感を最小限に抑えられます。
さらに、テント内部の小物入れポケットの数や、ランタンフックの位置も確認しましょう。2人分のスマートフォンや眼鏡、ライトを整理できる収納があるだけで、限られたスペースが整然と保たれます。また、ワークマン製品がそうであったように、収納バッグが少し大きめに作られているモデルを選ぶと、撤収時に無理やり詰め込むストレスから解放されます。
設営が不安ならポール構造と一体型かどうかで選ぶ
キャンプ場に到着してからの設営時間は、短ければ短いほど、その後のリラックスタイムを長く確保できます。初心者にとっての難関は「ポールの差し込み」です。
現在は、インナーテントをポールにフックで引っ掛けるだけの「吊り下げ式」が主流です。ワークマンのテントもこの方式が多かったですが、Amazonの最新モデルではさらに進化し、ポールが全てコードで繋がった「一体型フレーム」を採用しているものもあります。これにより、「どのポールがどこに入るか分からない」という混乱をゼロにできます。
設営のしやすさは、単なる時短だけでなく、雨天時の撤収や強風下での安定性にも繋がります。初めてテントを買うカップルであれば、構造がシンプルな「クロスポール型」か、設営が数分で終わる「ワンタッチ・ポップアップ型」の中で、かつ耐久性の高いものを選ぶのが正解です。
季節は通気性と遮光性と耐水性で判断する
日本のキャンプ環境は、高温多湿な夏と、結露に悩まされる冬の両極端です。ワークマンは「ブラックアルミ」による遮光性や「イナレム」による透湿性でこれに対応していましたが、Amazonの代替品でも同等の、あるいはそれ以上の機能を見つけることができます。
夏場は、フライシートの裏面に「シルバーコーティング」や「UVカット加工」が施されているかを確認してください。これにより、直射日光による内部の温度上昇を劇的に抑えられます。また、メッシュ面積が広いインナーテントは、虫の侵入を防ぎながら涼しい風を取り込みます。
一方で、雨への備えも欠かせません。耐水圧は2,000mmあれば一般的な大雨でも耐えられますが、数値だけでなく「シームテープ加工(縫い目の防水処理)」がしっかり施されているかが重要です。冬場の使用を想定するなら、地面からの冷気をシャットアウトする「スカート」付きのモデルを選ぶことで、オールシーズン快適に過ごすことが可能になります。
ワークマンの2人用テントおすすめモデル
ここからは、ワークマンの各モデル(イナレム、2ルーム、スクエアなど)が担っていた役割を、現在Amazonで手に入るモデルの中からピックアップしてご紹介します。
Naturehike CloudUp2
ワークマンの「イナレム」シリーズのような、軽量かつ高防水なスペックを求める方に最適なのがNaturehikeのCloudUp2です。20Dという非常に薄く丈夫なシリコンナイロンを採用しており、本格的な登山にも耐えうる性能を持ちながら、1万円台という驚異的な価格を実現しています。
| 商品名 | CloudUp2 2人用テント(アップグレード版) |
|---|---|
| メーカー | Naturehike (ネイチャーハイク)の公式サイト |
| 収容可能人数 | 2人 |
| 重量 | 約1.7kg(ペグ・ロープ含む) |
| 耐水圧 | フライ:4,000mm / フロア:4,000mm |
| 素材 | 20Dシリカゲルナイロン(リップストップ加工) |
Coleman ツーリングドームLX
ワークマンの「ワイドミッテ」や「2ルームシェルター」のような、圧倒的な安心感と広い前室を重視するなら、コールマンの定番モデル一択です。2〜3人用として設計されているため、大人2人が横になっても両脇に荷物を置く余裕があり、高さのあるフロントポールが作り出す前室は、タープなしでの調理を可能にします。
| 商品名 | ツーリングドームLX |
|---|---|
| メーカー | Coleman (コールマン)の公式サイト |
| 収容可能人数 | 2〜3人 |
| インナーサイズ | 約210×180×110cm |
| 重量 | 約5.2kg |
| 特徴 | 吊り下げ式インナー、広い前室、圧倒的なユーザー数 |
OneTigris COSMITTO
ワークマンの「タクティカル」や「フィールドコア」の雰囲気が好きだった方に贈る、無骨なデザインのバックパッキングテントです。一般的なドーム型よりも壁が垂直に近くなるよう設計されており、内部での着替えや座っての作業が非常に楽です。カラーリングもキャンプ場に馴染むコヨーテブラウンやアーミーグリーンが揃っています。
| 商品名 | COSMITTO バックパッキングテント |
|---|---|
| メーカー | OneTigris (ワンティグリス)の公式サイト |
| 耐水圧 | 3,000mm |
| 重量 | 約2.4kg |
| サイズ | 220cm × 130cm × 110cm |
| 素材 | 20Dチェック柄リップストップナイロン |
BUNDOK ソロベース EX (BDK-79EX)
ワークマンの「スクエアシェルター」が狙っていた、ミリタリースタイルのパップテントです。ポリコットン(TC素材)を採用しているため、化学繊維のテントに比べて火の粉に強く、テントのすぐそばで焚き火を楽しめます。サイドウォールが付いているため、横からの風や視線を遮り、プライベートな空間を作り出せます。
| 商品名 | ソロベース EX |
|---|---|
| メーカー | BUNDOK (株式会社カワセ)の公式サイト |
| 素材 | フライ:ポリコットン (混紡綿) / インナー:メッシュ |
| 重量 | 約5.2kg |
| 特徴 | 軍幕スタイル、焚き火に強い、スカート付き |
| サイズ | 約360×190×110cm |
Coleman ツーリングドームエアー/LX+
ワークマンの代名詞でもあった「ブラックアルミ(遮光性)」を求めるなら、コールマンの「ダークルームテクノロジー」搭載モデルが最適解です。日光を90%以上ブロックし、内部の温度上昇を劇的に抑えるため、夏場の朝に「暑さで目が覚める」ことがありません。別売りのファンを取り付ければ、さらに快適な空調管理が可能です。
| 商品名 | ツーリングドームエアー/LX+ |
|---|---|
| メーカー | Coleman (コールマン) |
| 遮光性 | ダークルームテクノロジー(日光ブロック) |
| 重量 | 約5.9kg |
| 耐水圧 | 約3,000mm(フロア:約1,500mm) |
| 特徴 | ワイドエアメッシュ採用、電動ファン対応 |
GEERTOP 4シーズン 2人用テント
ワークマンの「ベーシックシリーズ」のように、コストを抑えつつも一年中使いたいというニーズに応えるモデルです。スノーパウダー(スカート)が付いており、冬の冷気や雪の侵入を防ぎます。1万円前後という低価格ながら、アルミポールを採用しており、グラスファイバー製の安価なテントよりも圧倒的に軽量で丈夫です。
| 商品名 | 2人用テント 4シーズン用 |
|---|---|
| メーカー | GEERTOP (ギアトップ) |
| 耐水圧 | フライ:3,000mm / フロア:5,000mm |
| 重量 | 約3.0kg |
| 素材 | 210Tポリエステル(リップストップ加工) |
| 特徴 | 冬対応スカート付き、高い防水性、格安価格 |
Naturehike Star River EXT 2人用テント
ワークマンの「前室が広いモデル」を探していた方に最もおすすめしたいのが、このStar River EXTです。定番のStar River 2をベースに、前室スペースを拡張(EXT)したモデルで、2人分の靴や荷物を置いてもまだ余裕があるほどの居住性を誇ります。20Dの軽量なシリコンナイロンを採用しており、高い防水性能と軽さを両立した、非常にバランスの良い「次世代のデュオテント」です。
| 商品名 | Star River EXT 2人用テント |
|---|---|
| メーカー | Naturehike (ネイチャーハイク)の公式サイト |
| 収容可能人数 | 2人 |
| サイズ | (215+65+65)×131×110cm |
| 重量 | 約2.1kg(付属品除く) |
| 耐水圧 | 4,000mm |
| 特徴 | 拡張された前室・左右ダブルドア・20Dシリコンナイロン採用 |
後悔しないためのチェックポイントと買い方
ワークマンのテントは店舗で実物を見たり、独自のオンライン取り置きができたりしましたが、Amazonでの購入は「レビューの読み解き」と「周辺ギアの追加」が成功の鍵となります。購入ボタンを押す前に、以下のポイントを最終確認してください。
2人用でもサイズ表記と実寸の違いを押さえる
Amazonで販売されている「2人用」の中には、かなりタイトな作りのもの(登山向け軽量モデルなど)も含まれます。カタログスペックの「210cm × 130cm」は、あくまでフロアの最大値です。壁が斜めになっているテントの場合、実際に使える床面積はこれよりも2割ほど狭く感じます。
もし2人で使う際にゆったりとした「リビング空間」も欲しいのであれば、最初から「3人用」と表記されているものを選ぶか、今回紹介したColeman LXのような「前室が広いモデル」を優先してください。
焚き火をするなら距離と風向きの安全ルールを決める
ワークマン製品がそうであったように、多くのテントは「ポリエステル」や「ナイロン」でできています。これらは非常に軽量で雨に強いですが、火の粉には極めて弱いです。焚き火の火の粉が当たると、一瞬で溶けて穴が開いてしまいます。
焚き火を楽しみたい場合は、テントから少なくとも3メートル以上は離し、風向きを常に意識してください。また、どうしてもテントの近くで焚き火をしたいのであれば、BUNDOKソロベースのような「TC素材(ポリコットン)」を選びましょう。TC素材は火の粉で穴が開きにくく、冬場の結露も抑えてくれるため、焚き火好きのキャンパーには必須の選択肢です。
一緒に揃えると快適な道具はグランドシートとペグ
Amazonで格安テントを購入する際、見落としがちなのが「周辺アクセサリー」です。
- グランドシート: テントの下に敷くシートです。テントの底面を汚れや鋭利な石から守るだけでなく、地面からの湿気をシャットアウトし、テント内部の結露を劇的に減らしてくれます。
- ペグ: テントに付属しているアルミやプラスチックのペグは、地面が硬いキャンプ場ではすぐに曲がってしまいます。ワークマンの鍛造ペグや、Amazonで人気の「チタンペグ」「スチールペグ」を別途12〜16本揃えておくだけで、設営の安定感とスピードが劇的に向上します。
まとめ|ワークマンの2人用テントは使い方で最適解が変わる
ワークマンのテントが販売終了となったことで、一時は「格安で高機能なテントが手に入らなくなる」と危惧されました。しかし、Amazonという巨大な市場を見渡せば、Naturehikeのような超軽量・高スペックモデルや、Colemanのような圧倒的な信頼性を誇る定番モデルが、依然として素晴らしいコストパフォーマンスで提供されています。
自分のキャンプスタイルが「軽快な移動重視」なのか、「広々とした滞在重視」なのか、あるいは「焚き火を楽しむ雰囲気重視」なのか。そこを明確にすれば、ワークマンの代わりとなる、いえ、それ以上にあなたのキャンプライフを豊かにしてくれる「最高の相棒」が必ず見つかります。今回の比較を参考に、ぜひあなたにぴったりの一張りを選んでみてください。

