スノーピークのフラットバーナーは、IGT(アイアングリルテーブル)に組み込める利便性から、多くのキャンパーに愛されています。しかし、標準の五徳に対して「小さな鍋が安定しにくい」「もっと個性を出したい」と感じる方も少なくありません。結論から言えば、五徳はサードパーティ製のカスタムパーツに交換可能です。自分に合った五徳を選ぶことで、調理のしやすさと見た目の満足度が大きく向上します。
スノーピークのフラットバーナーの五徳は交換できる?結論と向く人
フラットバーナーの五徳交換は、今やキャンプ界隈では定番のカスタムの一つとなっています。標準装備の五徳もシンプルで使い勝手は良いですが、特定の調理器具を使いたい場合や、サイトの雰囲気を統一したい場合には交換が非常に有効です。ここでは、どのような不満が交換によって解消されるのか、そして交換が向いている人の特徴について詳しく解説していきます。
純正五徳で不便を感じやすいパターン
純正の五徳は、大きな鍋やフライパンを載せる分には非常に頑丈で頼りになる存在です。しかし、五徳の目が比較的粗いため、直径の小さな調理器具を載せようとすると不安定になることがあります。例えば、コーヒーを淹れるための小さなマキネッタ(モカエキスプレス)や、ソロキャンプで多用されるシェラカップなどを火にかけようとすると、中心からずれた際に傾いてしまうといった経験を持つ方も多いでしょう。
また、純正五徳はステンレス製でツルツルとした質感のため、底が平らでない古いクッカーや、滑りやすい素材の鍋を載せた際に少しの振動で動いてしまう不安を感じる場面もあります。お湯を沸かすだけなら問題ありませんが、フライパンを振るような調理や、じっくり煮込む料理をする際には、より網目の細かい五徳や、滑り止め効果の期待できるデザインへの交換を検討したくなるのが自然な流れです。
交換五徳で変わるのは安定感と調理の幅
サードパーティ製の交換用五徳の多くは、レーザーカット技術などを用いて非常に緻密な模様や網目で作られています。これにより、純正では隙間に落ちてしまいそうだった小さな底面のクッカーも、どこに置いても安定して支えることが可能になります。極端に言えば、缶詰をそのまま温めたり、小さなシェラカップでソースを作ったりといった、繊細な火加減と安定性が求められる調理が格段にしやすくなります。
さらに、交換用五徳には黒染め加工や耐熱塗装が施されたものが多く、見た目の印象がガラリと変わる点も大きな魅力です。無機質なステンレスの質感から、無骨なアイアン風の見た目にアップデートすることで、自分のキャンプサイトのテーマカラーに合わせることができます。調理のストレスを減らすという実用面だけでなく、お気に入りの道具を自分好みに育てる楽しさが加わることで、キャンプ飯を作る時間がより充実したものに変わります。
五徳交換の前に確認したい置き方と火力のコツ
五徳を交換する前に、まず現在のフラットバーナーの設置状態を確認しましょう。IGTフレームに正しくセットされているか、バーナー本体が水平を保っているかを確認するだけで、純正五徳でも安定感が増す場合があります。また、純正五徳は火力を最大限に活かすよう空気の通り道が計算されています。カスタム五徳の中には、デザインを重視するあまり開口部が狭くなり、不完全燃焼や煤(すす)の原因になるものも稀にあります。
五徳を変えた後は、火力の出方や炎の形に変化がないかをチェックしてください。特に網目が細かいタイプは、炎が五徳自体に当たりやすく、熱が反射して手元が熱くなったり、点火装置(イグナイター)に干渉したりすることがあります。まずは弱火から試して、炎が均一に広がるか、鍋底に効率よく熱が伝わっているかを確認しましょう。少しの工夫と事前の確認で、カスタム後の調理がより安全で快適なものになります。
結論は「鍋のサイズ」と「調理スタイル」で決める
最終的に五徳を交換すべきかどうかは、あなたが普段どのような鍋を使い、どのような料理をするかで決まります。もし、大きなダッチオーブンやファミリーサイズのフライパンをメインで使っているのであれば、純正五徳の堅牢さは非常に信頼できます。無理に交換する必要はなく、そのままのスペックを活かすのがもっとも効率的です。
一方で、ソロキャンプで小さなケトルやクッカーを愛用している方や、コーヒーを淹れる道具にこだわりがある方、あるいは「とにかく自分のサイトをカッコよく仕上げたい」という熱意がある方には、五徳の交換を強くおすすめします。一見小さなパーツの変更ですが、使い勝手の向上は驚くほど大きく、一度体験すると純正に戻れなくなるほどの利便性があります。自分の調理スタイルを振り返り、今の五徳に少しでも「使いにくいな」と感じる部分があるなら、交換のタイミングと言えます。
スノーピークのフラットバーナーに合う五徳おすすめと人気カスタム
フラットバーナー用のカスタム五徳は、ガレージブランドを中心に非常に多くの種類が展開されています。その中でも、特に精度が高く、多くのキャンパーから支持されている人気のアイテムをピックアップしました。それぞれの特徴を比較して、自分のスタイルに合うものを見つけてみてください。
one_or_eight 5T9i/5t9sz(フラットバーナー用五徳)
カスタム五徳の先駆け的存在であり、圧倒的な人気を誇るのが「one_or_eight」の製品です。緻密なレーザーカットで施されたデザインは美しく、小さな五徳の隙間を埋めることで抜群の安定感を実現しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 黒皮鉄(耐熱塗装) |
| 特徴 | 幾何学模様が美しく、シェラカップも安定する |
| 公式サイト | one_or_eight 公式サイト |
GREBE WORKS(フラットバーナー用五徳)
無骨でインダストリアルなデザインが特徴のGREBE WORKSの五徳は、その頑丈さと滑りにくさで評価が高いです。アイアン系のギアでサイトをまとめているキャンパーに特におすすめのモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 鉄 |
| 特徴 | シンプルながら力強いデザイン。高い耐荷重性 |
| 公式リンク | 販売サイト(参考) |
andRoma(フラットバーナー五徳カスタムセット)
andRomaは五徳だけでなく、バーナー周りのトータルカスタムを提案するブランドです。五徳のデザイン性はもちろん、他のパーツとの親和性が高く、統一感のあるキッチン周りを作ることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | ステンレス、鉄など |
| 特徴 | 洗練されたデザイン。セットでのカスタムも人気 |
| 公式サイト | andRoma 公式サイト |
足長プレート(五徳の高さ調整で安定させる系カスタム)
五徳自体を交換するのではなく、五徳の「脚」の部分にアタッチメントを付けて高さを微調整するカスタムです。これにより、炎との距離を最適化したり、他のテーブル面との高さをフラットに合わせたりすることが可能になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | ステンレスなど |
| 効果 | 安定性の向上と高さの微調整 |
| 備考 | 各ガレージブランドから様々な形式で販売 |
風防パーツ(風の影響を減らして火を安定させる)
屋外での調理において、風は最大の敵です。フラットバーナーの五徳の周りを囲うようにセットする風防パーツは、火力を安定させるだけでなく、熱を効率よく鍋に伝える効果もあります。五徳交換とセットで行われることが多い人気カスタムです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | プレートタイプ、リングタイプなど |
| メリット | 燃焼効率の向上、ガス消費の抑制 |
| 備考 | 純正品以外にも多くの互換パーツが存在 |
アダプター類(周辺ギアとの組み合わせ幅を増やす)
IGTフレーム以外でもフラットバーナーを自立させたり、他のテーブルにセットしたりするためのアダプターパーツです。これらを活用することで、場所を選ばずにお気に入りの五徳とバーナーを使用できるようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 使用シーンの拡張 |
| 特徴 | スタンド型や吊り下げ型など多岐にわたる |
| 備考 | IGT非対応テーブルでの使用時に重宝 |
五徳選びで後悔しないチェックポイントと注意点
カスタムパーツは魅力的なものが多いですが、見た目だけで選んでしまうと、実際に使った時に不便を感じたり、最悪の場合は事故に繋がったりする恐れもあります。安全に、そして納得の一枚を手に入れるために、購入前に必ず確認しておくべき4つのポイントをまとめました。
使う鍋の直径と底形状で安定性が決まる
五徳を交換する最大の目的が「安定感」であれば、自分がメインで使う鍋の底のサイズを測っておきましょう。あまりにデザイン重視で開口部が大きい五徳を選んでしまうと、純正と変わらない使い心地になってしまうことがあります。逆に網目が細かすぎるものは、吹きこぼれた際の手入れが大変になることもあります。
また、鍋の底が平らなものだけでなく、底が丸みを帯びた中華鍋のようなものを使う場合は、中央が少し凹んでいる形状の五徳が向いています。自分がキャンプで「一番よく作る料理」と、その時に使う「道具」を思い浮かべながら、それらを支えるのに最適な網目の密度や形状を吟味することが、後悔しないための第一歩です。
耐熱性とコーティングで手入れの手間が変わる
カスタム五徳の多くは鉄製(黒皮鉄など)ですが、中には錆びにくいステンレス製や、耐熱塗装が施されたものもあります。鉄製は使い込むほどに味が出ますが、水分がついたまま放置すると錆びやすいため、調理後のお手入れが必須です。一方、耐熱塗装が施された黒色の五徳は、見た目は格好良いですが、強い衝撃や経年変化で塗装が剥がれてくることがあります。
また、油跳ねや料理の吹きこぼれが目立ちにくい色や素材かどうかも重要です。キャンプの撤収時は忙しいため、サッと拭くだけで汚れが落ちるような表面加工がされていると非常に助かります。自分の性格や、どれだけ道具の手入れに時間をかけられるかを考え、素材の特性を理解した上で選ぶようにしましょう。
IGT天板やプレートとの干渉を事前に確認する
スノーピークのフラットバーナーをIGTフレームに組み込んで使用する場合、交換する五徳の「厚み」や「外寸」に注意が必要です。厚すぎる五徳を選ぶと、隣に並べるウッドテーブルやステンレストレーよりも五徳が高くなってしまい、フラットな作業スペースが損なわれることがあります。
また、五徳の端がバーナーの枠からはみ出すデザインのものは、IGTのレール部分に干渉して正しくセットできないケースもあります。製品説明に「IGT対応」や「フラットバーナー専用設計」といった記載があるかを確認し、もし不明な場合はレビューやSNSで実際の装着画像を探してみるのが賢明です。ピッタリと美しく収まるかどうかは、IGTシステムの美観を保つ上でも欠かせないポイントです。
安全面は転倒と遮熱を優先して考える
カスタム五徳を使用する上で、もっとも注意すべきは安全性です。純正品以外のパーツを使用すると、メーカーの保証対象外になる可能性があることを理解しておきましょう。特に注意したいのが、背の高い五徳や重心が偏るデザインのものです。重いダッチオーブンなどを載せた際にバランスを崩して転倒すると、大火傷や火災の危険があります。
さらに、五徳の面積が広すぎるものや、バーナーの周囲を密閉しすぎるデザインのものは、熱が逃げ場を失ってガス缶を加熱する「輻射熱」のリスクを高めます。遮熱板が正しく機能するスペースが確保されているか、異常に熱くなる部分がないか、初回の使用時には細心の注意を払って観察してください。安全を最優先にした上で、信頼できるブランドのパーツを選ぶことが、楽しいキャンプを守ることに繋がります。
スノーピークのフラットバーナーの五徳は「安定の必要度」で選ぶと納得しやすい
フラットバーナーの五徳カスタムは、調理の効率を劇的に高め、所有する喜びを倍増させてくれる素晴らしい手段です。小さな鍋を安心して火にかけたい、あるいは自分だけの無骨なキッチンを完成させたいという「安定の必要度」と「こだわり」を天秤にかけて選べば、きっと長く愛用できる一枚に出会えます。今回紹介したポイントや人気ブランドを参考に、あなたのフラットバーナーを理想の形へとアップデートしてみてください。キャンプでの料理の時間が、今よりもっと自由で楽しいものになるはずです。“`

