パタゴニアとノースフェイスは、アウトドア界の二大巨塔として世界中で愛されています。どちらを購入すべきか迷う方も多いですが、その「人気」の性質には明確な違いがあります。流行の最先端を走るデザインか、それとも環境に配慮した一生モノの道具か。自分のライフスタイルにどちらがフィットするのかを見極めるためのヒントをお届けします。
パタゴニアとノースフェイスはどちらが人気か 使われ方で見える結論
パタゴニアとノースフェイス、どちらがより人気があるのかという問いへの答えは、あなたがそのウェアを「どこで着たいか」によって変わります。結論から言えば、都会のファッションシーンではノースフェイスの露出が圧倒的であり、一方で環境意識が高く一つのものを長く愛用したい層にはパタゴニアが深く支持されています。それぞれのブランドが選ばれる背景には、独自の哲学と歴史があります。
人気は売れ筋だけでなく着用シーンで変わる
ノースフェイスの人気の高さは、街を歩けばすぐに実感できます。特に冬場は、ボリューム感のあるダウンジャケットにブランドロゴを配したスタイルが、老若男女を問わず一つの定番スタイルとして確立されています。ストリートブランドとのコラボレーションも盛んで、ファッションアイコンとしての側面が非常に強いのが特徴です。そのため、トレンドを重視する層や、周囲からの認知度を気にする層にとって、ノースフェイスは外せない選択肢となっています。
対してパタゴニアの人気は、よりコミュニティに根ざした、ライフスタイルへの共感に基づいています。サーフィンや登山の愛好家はもちろん、持続可能な社会を目指すブランド姿勢に惹かれる人々が、ユニフォームのように着用しています。派手なトレンドを追いかけるのではなく、シンプルで機能的なデザインを何年も着続けることがパタゴニアファンの美徳とされています。このように、ノースフェイスが「広がり」の人気であれば、パタゴニアは「深さ」の人気と言えるでしょう。
街で強いモデルと山で選ばれるモデルは別
街中での着用をメインに考えるなら、ノースフェイスの製品ラインナップは非常に魅力的です。日本独自の企画である「パープルレーベル」などは、都会の風景に溶け込む洗練されたシルエットが揃っており、アウトドア特有の野暮ったさがありません。高い防水性や防風性を備えつつ、オフィス街や休日のお出かけにも違和感なく馴染むデザインが、都市生活者の心をつかんでいます。
一方、実際の山岳フィールドや過酷な自然環境では、パタゴニアのテクニカルウェアが強い信頼を得ています。激しい動きを妨げないカッティングや、濡れても重くならず保温性を維持する独自の素材など、プロの登山家やスキーヤーが命を預けるギアとしての性能が研ぎ澄まされています。山でパタゴニアを着ていることは、その人がアウトドアの経験値を持っていることを示唆するステータスにもなっています。自分がどちらのフィールドに重きを置くかを考えるのが、最初の一歩です。
年代と性別で選ばれやすい定番が違う
年代による人気の傾向も興味深いポイントです。10代から20代の若年層には、SNSでの映えやロゴのインパクトが強いノースフェイスが圧倒的な支持を集めています。特にオーバーサイズの着こなしが流行している現在、ノースフェイスのクラシックなダウンモデルは欠かせないアイテムです。自分を表現するためのファッションツールとしての人気が際立っています。
30代以上の層や、落ち着いたスタイルを好む女性層には、パタゴニアの選ばれる率が高まります。ロゴが主張しすぎず、素材の質感が上品なフリースやジャケットは、大人の休日スタイルにふさわしい上質感を与えてくれます。また、パタゴニアは修理サポートが充実しているため、「良いものを長く着たい」という成熟した価値観を持つ層に寄り添っています。自分の年齢や、今どのようなイメージを周囲に与えたいかによって、最適なブランドは自然と絞られてきます。
迷う人は用途と予算を先にそろえる
どちらにするか決めかねている方は、まず「いつ、どこで使うか」という用途を明確にしましょう。毎日の通勤がメインであれば、スーツの上から羽織ってもスマートなノースフェイスのマウンテンパーカーが使いやすいかもしれません。週末のキャンプや公園遊びで汚れを気にせずガシガシ使いたいなら、頑丈なパタゴニアのフリースが重宝します。
次に予算です。パタゴニアは定価販売が基本であり、ブランド価値を維持するためにセールも限定的です。一方、ノースフェイスは流通量が多く、モデルによっては型落ち品を安く入手できるチャンスもあります。パタゴニアは初期投資は高めですが、リセールバリュー(中古で売る時の価格)が非常に高いため、数年後に買い替える際も資金を回収しやすいというメリットがあります。用途と予算、そして将来の出口戦略まで含めて考えると、自分に合う答えが見えてきます。
パタゴニアとノースフェイスの人気定番おすすめアイテム
両ブランドの象徴とも言える定番アイテムをピックアップしました。これらは長年改良を重ねられ、多くのユーザーに愛されてきた「失敗のない」選択肢です。それぞれの特徴を比較して、自分のスタイルに合うものを探してみてください。
| アイテム名 | ブランド | カテゴリ | 公式サイトリンク |
|---|---|---|---|
| トレントシェル3L | パタゴニア | レインジャケット | 公式ページ |
| ナノ・パフ | パタゴニア | 化繊中綿ジャケット | 公式ページ |
| ベター・セーター | パタゴニア | フリース | 公式ページ |
| ダウン・セーター | パタゴニア | ダウン | 公式ページ |
| ヌプシジャケット | ノースフェイス | ダウン | 公式ページ |
| バルトロライト | ノースフェイス | ダウン | 公式ページ |
| マウンテンライト | ノースフェイス | シェル | 公式ページ |
| デナリジャケット | ノースフェイス | フリース | 公式ページ |
パタゴニア トレントシェル3Lジャケット 雨の日の定番
トレントシェル3Lは、パタゴニアの防水ジャケットの中でも不動の人気を誇るエントリーモデルです。独自の3層構造素材を使用しており、激しい雨の中でも中をドライに保ち、かつ蒸れにくいのが特徴です。以前のモデルよりも耐久性が向上しており、裏地のコーティングが剥がれにくくなった点も高く評価されています。
シンプルなデザインは、登山のレインウェアとしてだけでなく、都会でのレインコート代わりとしても非常に優秀です。脇下のベンチレーションで温度調節が容易なため、梅雨時から秋の肌寒い日まで幅広く活躍します。環境に配慮したリサイクル素材で作られている点も、パタゴニアらしいこだわりです。
パタゴニア ナノパフジャケット かさばらない中綿
ナノパフジャケットは、濡れても保温性を失わない化学繊維の中綿「プリマロフト」を採用した名作です。ダウンに比べて扱いが非常に楽で、自宅の洗濯機で洗えるのも大きな魅力です。格子状のキルトパターンが中綿の偏りを防ぎ、すっきりとしたシルエットを実現しています。
非常に軽量で、本体を胸ポケットの中に収納できるパッカブル仕様のため、バッグの中に忍ばせておけば急な冷え込みにも対応できます。秋はアウターとして、冬はコートのインナーとして活躍する汎用性の高さが、ミニマリストからも支持される理由です。
パタゴニア ベターセータージャケット 街でも使いやすいフリース
ベターセーターは、一見するとウールニットのような上品な風合いを持ちながら、裏側は暖かいフリースというユニークなアイテムです。フリースの快適さを持ちつつ、見た目がカジュアルすぎないため、オフィスでの仕事着としても高い人気を誇ります。
耐久性に優れ、毛玉ができにくい加工が施されているため、長く愛用できます。パタゴニアのフリースの中でも、特に「きれいめ」なスタイルに馴染むため、大人のアウトドアファッションを楽しみたい方にぴったりの一着です。
パタゴニア ダウンセーターフーディー 軽さ重視の防寒
パタゴニアのダウン製品の中でも、最もバランスが良いのがこのダウンセーターです。800フィルパワーの高品質なダウンを使用しており、驚くほどの軽さと暖かさを両立しています。2026年現在のモデルは、生地の引き裂き強度がさらに高まり、よりタフに使用できるよう進化しています。
袖を通した瞬間に包み込まれるような暖かさは、本物のダウンならではの贅沢です。リサイクルされた漁網を使用したネットプラス素材を生地に採用するなど、地球環境への深い配慮も感じられる一着です。一生モノのダウンを探しているなら、まず候補に入れるべきでしょう。
ノースフェイス ヌプシジャケット 冬の王道ダウン
ノースフェイスのヌプシジャケットは、1990年代の登場以来、冬のストリートファッションの主役であり続けています。ボックスシルエットと呼ばれる少し短めの着丈とゆったりした身幅が、今のトレンドに完璧にマッチします。
高い保温性はもちろん、肩の部分に補強が入ったアイコニックなデザインは、一目でノースフェイスとわかる存在感を放ちます。どんなボトムスとも相性が良く、これを羽織るだけでスタイルが完成する「最強のファッションアイテム」として、若者を中心に圧倒的な支持を得ています。
ノースフェイス バルトロライトジャケット 防寒力で選ばれやすい
日本の厳しい冬の定番となったのが、このバルトロライトジャケットです。中綿に遠赤外線効果のある光電子ダウンを採用しており、圧倒的な保温力を誇ります。フロントのダブルフラップや、高い襟元が冷気の侵入を完全にシャットアウトします。
もともとは雪山での活動を想定して作られたモデルですが、そのモコモコとした愛らしいシルエットと高い機能性が街着として大ヒットしました。毎年発売日には争奪戦が起きるほどで、所有すること自体の満足度が非常に高い一着です。
ノースフェイス マウンテンライトジャケット レイヤリング定番
マウンテンライトジャケットは、ゴアテックスを採用した本格的な防水透湿シェルです。フロントに付いたアイコニックな切り替えデザインが特徴で、ノースフェイスらしい洗練されたルックスを楽しめます。
このジャケットの人気の秘密は、内側のジッパーでフリースやダウンを連結できる「ジップインジップシステム」にあります。気温に合わせて中のインナーを自由に着脱できるため、春、秋、冬と3シーズンを通して活躍します。自分好みにカスタマイズできる楽しさが、多くのユーザーを惹きつけています。
ノースフェイス デナリジャケット 使い回しの効くフリース
デナリジャケットは、ノースフェイスを代表するヘリテージモデルのフリースです。肩や肘など、摩擦を受けやすい部分がナイロン生地で補強された独特のデザインは、もはや一つの文化とも言える完成度です。
厚手のマイクロフリース素材は非常に暖かく、かつ通気性も確保されています。カジュアルな服装に合わせやすく、洗濯にも強いため、毎日気兼ねなく着られるのが魅力です。親子三代で着続けられるような、時代を超えた普遍的な人気を持つ一着です。
人気の見え方を比べると答えがはっきりするポイント
「みんなが着ているから」という理由だけで選ぶと、あとで後悔することもあります。人気を客観的に判断するためのデータや、実際の使用感を左右するポイントを整理しました。自分にとっての正解を導き出すために、以下の4つの視点で両ブランドを比較してみましょう。
売れ筋は公式の定番継続モデルで判断する
ブランドの真の人気を知るには、公式サイトの売れ筋ランキングだけでなく、「何年も販売され続けている定番モデル」に注目してください。パタゴニアであればトレントシェルやレトロX、ノースフェイスであればヌプシやデナリといったモデルです。これらは流行に左右されず、常に高い需要があるため、ブランドの柱となっています。
特にノースフェイスの場合、毎シーズン新しいデザインが登場しますが、長く売れ続けているのはシンプルな定番品です。逆にパタゴニアは、一度完成したモデルを大きく変えず、素材の環境負荷を下げたり細部をアップデートしたりする手法を取ります。長く付き合える一着を求めているなら、こうした「継続モデル」の中から選ぶのが最も安全な道です。
中古相場は需要の強さを映しやすい
意外と参考になるのが、フリマアプリやリユースショップでの「中古相場」です。人気のあるモデルは中古になっても価格が下がりにくく、むしろ希少なカラーなどは定価以上で取引されることもあります。ノースフェイスのバルトロなどは、その典型的な例です。
パタゴニアの場合、10年以上前の古いモデルでも、状態が良ければ高値で売買されることがあります。これは製品の耐久性が高いと認識されていることと、ヴィンテージとしての価値が認められているからです。「いつか手放すときも高く売れる」という事実は、実質的なコストを下げることにもつながります。中古市場での活気は、そのブランドの信頼性の証明でもあるのです。
口コミはサイズ感と耐久の評価を拾う
ネット上の口コミをチェックする際は、単に「良い・悪い」ではなく、具体的な「サイズ感」と「耐久性」に注目しましょう。パタゴニアは米国サイズのため、日本人の体型には袖が長すぎたり身幅が広すぎたりすることがあります。一方、ノースフェイスの日本向けモデルは日本人の体型に最適化されていますが、その分タイトに感じることがあります。
また、「5年着ても生地が傷んでいない」といった長期使用のレビューは非常に価値があります。パタゴニアユーザーからはこうした長期愛用の声が多く聞かれ、ブランドのタフさを物語っています。ノースフェイスユーザーからは「街着としてのコーディネートのしやすさ」が多く語られます。自分が重視する項目についての口コミを重点的に拾い上げることが、納得のいく買い物につながります。
生活圏の気候に合う素材が選ばれやすい
どれだけ人気のあるアイテムでも、自分の住んでいる地域の気候に合っていなければ意味がありません。例えば、雪が少なく乾燥した都市部であれば、パタゴニアのダウンセーターのような軽快な防寒着が使いやすいです。逆に、風が強く雨や雪が混じる日本海側のような地域なら、防風性と防水性に優れたノースフェイスのバルトロやマウンテンライトが実用的です。
「人気があるから」という理由でハイスペックなものを選びすぎると、オーバースペックで街中では暑すぎて着られない、ということも起こり得ます。自分の生活圏で、一年のうち何日くらい着る機会があるかを冷静に判断してください。周囲の人が何を着ているかを観察するのも、その地域の気候に合った「リアルな人気」を知るための良い方法です。
パタゴニアとノースフェイスの人気まとめ
パタゴニアとノースフェイス、どちらが人気かという問いに唯一の正解はありません。最新のファッショントレンドを楽しみ、街中での存在感を放ちたいのであればノースフェイスが最強の選択となります。一方で、環境への責任を果たし、高品質な道具を修理しながら長く愛用したいのであれば、パタゴニアが最高のパートナーとなります。
2026年現在、どちらのブランドもサステナビリティ(持続可能性)への取り組みを強化しており、どちらを選んでも未来の自然環境を守る一助となるのは間違いありません。大切なのは、ブランドのロゴを背負うだけでなく、その裏側にあるストーリーや機能に納得して袖を通すことです。今回の比較を参考に、あなたの次の外遊びや日常を豊かにしてくれる、お気に入りの一着を見つけ出してください。

