焚き火で使う五徳は、手軽さと実用性でキャンプの快適さを左右します。100均には手ごろな品が揃い、軽量で持ち運びやすい点が魅力です。一方で耐久性やサイズが合わないと危険や不便につながることもあります。ここでは、選び方から自作、使い方や手入れまで、初めてでも分かりやすくまとめます。安全に配慮しつつ無駄な出費を抑えたい人に向けた内容です。
焚き火の五徳を100均で賢く選ぶ方法
100均で買うメリットと限界
100均で手に入る五徳や類似品の最大の魅力はコストパフォーマンスです。試してみたい形や大きさを気軽に買え、壊れても惜しくない価格なので気軽に使えます。また軽量でコンパクトな品が多く、バックパックに入れて持ち運ぶのにも向いています。
一方で限界もあります。素材の厚みや溶接の強さが十分でないものがあり、重い鍋や長時間の直火使用には向かない場合があります。耐荷重表示がないことも多く、商品ごとの差が大きい点に注意が必要です。屋外で繰り返し使う想定なら、購入前に形状や作りをよく確認し、必要なら補強や代替案を検討してください。
用途に合うかの見分け方
まず使う器具の重さと直径を確認してください。五徳は鍋底が安定するサイズと接触面が広いことが重要です。小型のシングルバーナー用や軽いクッカー向けのものと、ダッチオーブンのような重い鍋向けでは求められる強度が違います。
次に設置環境を考えます。地面に直接置くのか焚き火台に載せるのかで脚の長さや形状を見極めます。脚は折れやすい薄い材質だと不安なので、支点がしっかりした構造を選びましょう。商品に記載がなければ、手で押してみてぐらつきがないかを確認すると良いです。
耐荷重とサイズの確認ポイント
耐荷重が明示されている場合はそれを基準に選びます。記載がない場合は素材の太さや接合部の処理をチェックして、実際の使用想定重量を見積もってください。例えば厚みが薄く細い脚のみで支えるタイプは重い鍋には不向きです。
サイズは鍋底の直径より少し大きめ、かつ火床との距離が確保できるものを選びます。火から近すぎると鍋底が焦げやすく、遠すぎると加熱効率が落ちます。目安として鍋底から火面までの距離が10〜20cm程度取れるかどうかを確認すると使いやすくなります。
安く買って後悔しないための注意点
購入前に実際の作りをよく見て、溶接や継ぎ目の粗さ、塗装の剥がれやすさを確認してください。安価品は塗装が熱で剥がれやすく、表面処理が不十分だと錆びやすくなります。使用用途に合わないものは結局買い替えになりやすいので、最初に用途を明確にしておくことが重要です。
重い器具を置く予定がある場合は、強度不足を補うための予備パーツや補強方法を考えておくと安心です。また、安全面では脚の安定性と熱で変形しない素材かどうかを意識してください。万が一の転倒や破損は火傷や火災につながるため、安さだけで判断しないようにしましょう。
形状や素材で選ぶ五徳の見方
五徳の基本的な役割と主な種類
五徳の役割は鍋や調理器具を安定して支え、火の熱を伝えやすくすることです。形状や構造によって用途が変わり、選び方次第で調理のしやすさや安全性が大きく変わります。
主な種類には平置き型、脚付き型、折りたたみ式、リング型などがあります。平置き型はシンプルで軽く持ち運びに適しますが重い鍋には不安があります。脚付き型は高さを稼げるため直火との距離調整がしやすく、安定性も高めです。折りたたみ式は収納に優れ、携帯性を重視する人に向きます。
直置き型と脚付き型の違い
直置き型はその名の通り地面や焚き火台に直接接して使うタイプで、軽くて扱いやすいのが特徴です。小型のクッカーやケトルを手早く加熱したいときに便利です。欠点は地熱や灰で熱が伝わりにくく、重い器具には向かない点です。
脚付き型は五徳自体が高さを持つため、火からの距離を確保しやすく、鍋底の過熱や焦げを防ぎます。底面が安定しやすく重いダッチオーブンにも使いやすいですが、収納時にかさばることがあります。用途と携帯性のバランスで選ぶと良いでしょう。
鉄製とステンレスの長所短所
鉄製は熱伝導が良く、頑丈で重量のある調理器具にも向きます。使い込むほどに味が出る面もあり、錆対策をしておけば長く使えます。一方でメンテナンスが必要で、手入れを怠ると錆びやすい点は注意が必要です。
ステンレスは錆びにくく手入れが楽で、見た目も清潔感があります。ただし薄いステンレスは熱変形しやすく、同じ形状でも強度で劣る場合があります。厚みや作りを確認して、重い鍋を載せる用途なら十分な強度があるものを選んでください。
重量と収納性のバランスを考える
キャンプで持ち運ぶなら重量と収納性は重要です。軽量で折りたたみできるものは携帯に優れますが、強度が犠牲になることがあります。逆に頑丈な鋳物や厚手の鉄製は重くかさばるため、車でのキャンプ向きです。
日帰りやソロキャンプなら軽量タイプ、家族で道具を複数持ち運べる場面では重量重視の頑丈タイプを選ぶと効率的です。折りたたみ式や分割式の五徳は、収納時にコンパクトになる一方で接合部の強度を確認することがポイントです。
100均で手に入る五徳と代用品の実例
ダイソーで人気の五徳と実力
ダイソーでは小型の折りたたみ式五徳やグリル用の小さなラックが手に入ります。軽量で価格が安く、シングルバーナーや小型クッカーでの使用に適しています。素材は薄めの鉄やステンレスが多く、短時間の使用や軽めの調理には十分対応します。
実力としては軽量調理や試し使いには向きますが、長時間の直火や重い鋳物鍋には不向きです。購入前に接合部の強さとぐらつきがないかを確認し、用途を限定して使うと満足度が高くなります。
セリアとキャンドゥの便利パーツ
セリアやキャンドゥでは、小さなラックや網、金属製の鍋敷きなどが見つかります。これらは五徳の補助パーツとして使え、例えば複数を組み合わせて高さを調整したり、接触面を広げて安定性を増すことが可能です。特に薄手の五徳に対しては補強として有効です。
ただし接続部分の耐久性や耐熱性は商品によって差があります。購入後は実際に重さをかけて試し、変形しないか確認してください。
焼き網やラックを安定させる使い方
焼き網や小型のラックを五徳の上に載せることで調理面を広げられます。例えば複数の五徳を並べて長い焼き網を支えれば、バーベキュー風に使えます。支点が増えると安定する一方で、接触点が増えるほど全体のたわみや熱集中に注意が必要です。
使用時は網やラックの端がしっかり支えられているかを確認し、荷重が偏らないように配置してください。風が強い場合は転倒防止の工夫も重要です。
代用品を使うときの安全チェック
代用品として金属の棚や鍋敷き、金網などを使う場合は耐熱性と耐荷重を必ず確認してください。塗装や接着剤が熱で有害なガスを発する可能性がある素材は避けます。表面が変色したり剥がれたりする場合は使用を中止してください。
また、設置の安定性、接触面での滑り、火との距離を確認し、必要なら耐熱シートや耐熱パッドを併用して安全性を高めてください。
100均素材でかんたんに作る五徳の作り方と安全対策
必要な素材とおすすめ工具
簡単に作る場合、用意するのは耐熱性のある金属製網、金属製鍋敷き、耐熱ワイヤーや金属クリップです。工具はニッパー、ペンチ、やすり、グローブがあれば十分です。はんだ付けや溶接が必要な場合は安全装備が整った場所で行ってください。
安全第一なので、手袋や目の保護具を用意し、風通しの良い場所で作業してください。接合部は強度の弱点になりやすいため、複数の固定点を作ると安心です。
作る手順を短く整理
まず設計を決め、使用する鍋底のサイズに合わせた寸法で素材を切ります。次に支柱と天板を組み合わせ、ワイヤーやクリップで仮固定します。最後に接合部をしっかり締め、やすりで鋭利な部分を滑らかにします。
完成後は荷重テストを行い、実際の火で使う前に十分な強度があるか確認してください。使用中にぐらつきや変形があれば改めて補強します。
強度を高める簡単な工夫
接合部を増やす、部材の接触面を広げる、補強バーを入れるなどで強度が上がります。三点支持にすることでぐらつきを減らせますし、クロスバーを入れるとたわみを抑えられます。薄い金属網を重ねて使うと荷重分散にもなります。
また、脚部に石や耐熱ブロックを組み合わせて荷重を分散させれば、素材に無理な力がかかりにくくなります。
焚き火で使う前の安全確認
実際に火で使う前に必ず荷重テストと加熱テストを行ってください。屋外で短時間、弱火で様子を見ながら温度変化による変形や接合部の緩みを確認します。異音や煙、変色が出たら直ちに使用を中止します。
また、使用する場所の地面や周囲に可燃物がないかを確認し、消火器具や水を手元に置いておくことを習慣にしてください。
使い方とお手入れで長持ちさせるコツ
初回の火入れと慣らし方
新品の五徳は初回に軽く慣らし焼きをすると長持ちします。まず短時間の弱火で温め、変形や異常がないか確認します。その後段階的に温度を上げていき、塗装の剥がれや異臭がないかをチェックしてください。
この段階で問題が出なければ通常使用に移りますが、初回は特に注意深く観察してください。
すすや焦げを落とす手順
使用後は熱が冷めてからブラシやたわしで大まかな煤や焦げを落とします。頑固な汚れはぬるま湯と中性洗剤で浸け置きしてからこすると落ちやすくなります。磨きすぎは表面を傷めるので力加減に注意してください。
すすが付着したまま保管すると腐食が進むので、できるだけ早めに汚れを落として乾燥させてください。
錆びを防ぐ保存と保護
鉄製品は使用後によく乾燥させ、薄く油を塗って保存すると錆びにくくなります。ステンレスも水分を拭き取り湿気の少ない場所で保管してください。塗装が剥がれた部分は耐熱塗料で補修すると長持ちします。
収納する際は重ね置きで変形しないように気をつけ、通気性のある袋や箱を使うと良いです。
破損時の応急処置方法
ひび割れや変形が小さい場合は、接合部をワイヤーや金属バンドで補強して応急的に使えます。脚が曲がった場合はペンチや金槌で慎重に矯正してください。ただし大きな割れや溶接部の破断は使用を中止し、新しいものに替えることをおすすめします。
応急処置の際は必ず耐荷重を低めに見積もり、無理な使用を避けるようにしてください。
この記事で押さえるべきポイント
- 100均はコスパに優れる反面、強度や耐久性に差があるため用途に合わせて選ぶことが重要です。
- 素材と形状を見比べ、鍋の重さや設置環境に合った五徳を選んでください。
- 自作や代用品を使う場合は、耐熱性と耐荷重、安全確認を必ず行ってください。
- 使用後の手入れと適切な保存で寿命を延ばし、安全に使い続けられるようにしてください。

