大型のテントを片付けるとき、時間がかかって疲れてしまうことはありませんか。準備や手順を少し見直すだけで、作業がぐっと速くなり、テントの寿命も伸びます。ここでは短時間で終わらせるコツや濡れたときの対応、タイプ別の畳み方、保管法まで、使いやすさを重視した手順をまとめていきます。初心者でもわかりやすいように、段取りと注意点を順に紹介します。
大型のテントのたたみ方を短時間で終わらせるコツ
最初に全体の流れを確認する
まず全体の流れを頭に入れると作業がスムーズになります。作業は大きく分けて「中身の撤収」「汚れ・水分の処理」「骨組みの分解」「畳み・収納」の順です。この順番を守ることで無駄な動きが減り、時間短縮につながります。
最初にテント周りを一周して状態を確認してください。濡れている場所や泥の付着、ペグやロープの位置を把握するだけで次の行動が決めやすくなります。必要なら写真を撮っておくと設営時の再現が楽になります。
次に優先順位を決めます。濡れている部分や破れがある場合は優先的に処理し、骨組みは最後に外すと安全です。大きなテントでは一度に全部をやろうとせず、エリアごとに区切って進めると効率が上がります。
最後に役割分担と道具の配置を決めます。近くに収納袋やタオル、ブラシ、替えのロープを置くことで往復が減り、短時間で片付きます。
二人で作業するときの分担方法
二人で作業するときは役割を分けるのが肝心です。一人がテント内部の撤収を担当し、もう一人が外周の確認やペグ回収を行うと効率よく進みます。声を掛け合いながら進めると安全性も高まります。
内部担当は荷物の取り出し、ジッパーの開閉、床面の掃き出しを行います。外周担当はテント全体の張り具合を確認してからロープやペグを回収し、フレームの緩みや破損箇所をチェックします。フレームを外すときは互いに合図を出して作業すると事故を防げます。
もし三人以上いる場合は、畳みながら布面を押さえる係、骨組みをたたむ係、収納袋へ入れる係に分けるとさらに速くなります。作業が重なる場合は優先順位を共有して、無駄な手戻りがないようにしてください。
短縮につながる道具と使い方
作業を早める道具を揃えておくと大きな差が出ます。おすすめは軽量ブラシ、長めのタオル、収納ベルト、予備ロープ、グローブです。これらを作業開始前に手の届く場所に配置してください。
特に収納ベルトは畳んだテントを固定するのに有効で、袋に納める時間を短縮できます。長めのタオルは濡れた部分の吸水に便利で、複数枚用意すると交互に使えて効率が上がります。グローブは手の保護だけでなく、滑り止め効果で素早く作業できます。
折りたたみ式の簡易キャリーや大きめのゴミ袋もあると、汚れた布面を直接地面に置かず搬送できるため後片付けが楽になります。道具は普段からまとめておき、使う順に並べておく習慣をつけると効果的です。
濡れた場合の優先処理の順番
テントが濡れているときはカビや色落ちを防ぐために優先的に処理します。まずは可能な限り水分を拭き取り、次に風通しのよい場所で半乾きにすることが大切です。完全に乾かす時間が取れない場合の対応も知っておくと安心です。
拭き取りは吸水性の高いタオルを使い、重ねて水分を押し出すようにします。床面の水は先に排出してからフライや天井を処理してください。半乾きで収納せざるを得ないときは、風通しのいい場所に保管して帰宅後すぐに洗濯や追加乾燥を行う計画を立てます。
濡れがひどい場合はフライとインナーを分けて畳み、濡れた側が外側にこないように折ると収納後のカビ発生リスクが下がります。防水スプレーなどでの応急処置もありますが、使用方法を守ってから利用してください。
仕上げの形を揃えるポイント
最後に形を揃えて収納袋に入れやすくすることで、次の設営が楽になります。畳む際は縦横のラインを揃え、シワを伸ばしてから折り畳むと薄くまとまります。重ねる順番を決めると崩れにくくなります。
収納時は端をきっちり揃え、余分な空気を抜きながら折るとコンパクトになります。収納ベルトでしっかり固定し、袋に入れるときは引っ張らずにスムーズに滑らせると生地を傷めません。次回取り出すときに迷わないよう、フライやインナーのタグや向きを統一しておくと便利です。
畳む前に必ず済ませる準備
テントを十分に乾かす方法
できる限り現地で乾かすことが理想です。直射日光が強い時間帯を避け、屋根や風上に広げて風通しを良くすると短時間で乾燥します。内部の湿気はドアを開けて対流させると効果的です。
拭き取りが必要な箇所は吸水タオルで押さえるように拭き、水滴は絞って何度も交換してください。濡れが深刻な場合は大きめのタオルや古布を重ねて吸水し、表面からの蒸発で乾かす時間を短縮します。
時間がないときは半乾きの状態で持ち帰り、自宅でしっかり乾燥させます。その際、フライとインナーを分けて広げ、風通しの良い場所に吊るすとカビの発生を抑えられます。
砂や泥の簡単な落とし方
砂や泥は乾いてから落とすと簡単です。完全に乾くのを待てない場合は、固形の泥は乾くのを待ってブラシで落とし、細かい砂は軽くたたくか掃き出すと効果的です。水で洗い流すと素材を傷める場合があるので注意してください。
地面に付いた砂はガムテープや粘着ローラーで取り除く方法もあります。縫い目やポケット部分に詰まった砂はブラシで丁寧に掻き出してください。濡れた泥は先に乾かすか、湿った布で拭き取ってから乾かすのが安全です。
外側の泥汚れがひどい場合は、低圧の水流と中性洗剤で部分的に洗い、すぐに十分に乾かすことを心がけてください。
中の荷物は先にまとめて出す
テント内部の荷物は先にすべて外に出してまとめておくと、畳み作業がスムーズになります。小物はまとめて袋に入れ、大きな道具は外側に移動させて邪魔にならない場所に置きます。
濡れている可能性のある布ものは別にして乾かしやすい場所へ移動しておくと後処理が楽になります。荷物をまとめる担当とテントを畳む担当を分けると効率良く作業できます。
貴重品や濡らしたくないものは最初に回収しておくと安心です。出した荷物は種類ごとに分けて収納すると、撤収後の整理が早くなります。
ジッパーやベルクロはすべて開ける
ジッパーやベルクロは畳む前にすべて開けておくことが重要です。閉じたままだと生地にシワが残り、開封や乾燥に時間がかかる原因になります。
開けておくことで内部の湿気が逃げやすくなり、乾燥も早まります。ジッパー自体の汚れや砂もこの段階で落としておくと、次回使用時の不具合を防げます。
ベルクロは閉じたままだと他の布面を傷めることがあるため、外しておき、収納時に絡まないようにしておきます。
ペグとロープは種類ごとにまとめる
ペグやロープは種類ごとに分けてまとめておくと、撤収後の整理がぐっと楽になります。ペグは端から順に回収し、同じ種類を小袋に入れると次回設営が早くなります。
ロープは絡まらないようにたたんで輪ゴムや収納ベルトで留めます。長さや用途ごとにラベルを付けておくと、現場で迷わず取り出せます。
収納時には尖ったペグを布面から離して保管し、安全に配慮してください。
テントのタイプ別たたみ方
大型ドームテントのたたみ方手順
大型ドームテントはフレームが多いため、フレームを外す順序と布面の整え方がポイントです。まずフライを外し、インナーを広げてシワを伸ばします。フレームは順番に外してまとめ、折れないように保護しておきます。
布面はフレームのラインに沿って折り畳み、空気を抜きながら平らにします。次に縦長に折り、最後に幅を揃えて収納袋に入れます。複数人で作業する場合は一人が布面を整え、もう一人がフレームをたたむと効率が上がります。
重いフレームはまとめて運べるようにベルトで固定し、破損防止のためにクッション材を挟んで保管してください。
ツールームテントを効率よく畳む方法
ツールームテントは部屋ごとに分けて作業するのがコツです。まず片方のルームの荷物を出し、そのルームを先に畳んでいきます。次にもう一方のルームに移り同様に進めると混乱が少なくなります。
フライは大きいため、半分ずつ折ってからさらに折り畳むとコンパクトになります。インナーとフライを分けて乾かすスペースを確保し、汚れ具合によっては部分洗いを行ってください。
入口や間仕切りのジッパーは開けて、布面をよく伸ばしてから折るとシワが少なくなります。二人以上で作業するときは担当を明確にしておくと短時間で完了します。
ポップアップテントの巻き方のコツ
ポップアップテントは戻し方にコツがあります。まずテントを平らにして端を揃え、中央に向かって円形にたたむイメージで押し込みます。強引に折るとフレームが変形するので注意してください。
巻くときは曲げ方のガイドラインに沿って折り、リング状にまとめてベルトで固定します。収納袋に戻す前に形を整え、シワを伸ばしておくと次回の設営が楽になります。
動画や説明書の写真を確認しながら一度手順を覚えると、手早く巻けるようになります。
ワンタッチテントを崩さず畳む手順
ワンタッチテントは折りたたむ手順を守れば短時間で片付きます。まずフレームの固定を外し、天井を少し押して形を崩します。次に角をまとめてから中心に向かって折り畳むと安定します。
無理に押し込むとフレームが戻ってしまうので、ゆっくりと形を整えながら畳んでください。畳んだ後はベルトでしっかり留め、収納袋に入れて持ち運びます。
破損を防ぐため、フレームの接合部をチェックしてから保管してください。
イベント用大型テントの段取り
イベント用の大型テントは人数と役割分担が重要です。設営と同様に片付けも段取りを決めておくと短時間で終わります。まず内部の機材撤去、次に小分けしてロープ・ペグ・フレームを回収します。
フライの折りたたみは大勢で行うと楽なので、横並びで均等に折り畳み、空気を抜きながら進めます。フレームは番号を付けて分かるようにまとめ、次回の設営がスムーズにできるようにしておきます。
搬送時の安全対策として、重いパーツは台車やカバーを使って運ぶと作業負担が軽くなります。
フライとインナーを分けて畳む理由
フライとインナーを分けると乾燥と汚れ対策に役立ちます。フライは外側の汚れを受けやすく、インナーは内部の湿気を帯びやすいので、別々に処理することでカビや臭いを防げます。
別々に畳むことで収納時のシワや接触箇所を減らせるため、素材の寿命が延びます。持ち運びも分担できるため、一人あたりの負担が軽くなります。
保管と手入れで長持ちさせる
完全に乾いてから収納する習慣
湿気が残ったまま収納するとカビや臭いの原因になります。可能な限り完全に乾かしてから収納する習慣をつけてください。乾燥が難しい場合は時間をかけて風通しのよい場所で再乾燥させます。
乾燥時には直接日光に長時間さらすのは避け、陰干しで形を崩さずに乾かすのが安全です。特に縫い目やファスナー周辺は念入りに点検し、湿りがないか確認してください。
完全に乾いたら軽く畳んで収納袋に入れ、直射日光や高温多湿を避けた場所で保管します。
収納袋に入れる前のたたみ方の整え方
収納袋に入れる前は形を整えてシワを伸ばすと取り出しやすくなります。端を揃え、空気を抜きながらコンパクトにたたむと袋にスムーズに入ります。
大きさを揃えるために軽く押さえて折り目をつけておくと、次回も同じ向きで出し入れできます。タグやラベルを統一すると保管棚での検索が簡単になります。
圧縮ベルトや袋で持ち運びを楽にする
圧縮ベルトは収納サイズを小さくするのに有効です。畳んだテントをベルトでしっかり締めると袋に収まりやすくなり、運搬時の形崩れを防げます。複数ベルトを使うとより安定します。
圧縮袋を使うと荷姿が均一になり、車載スペースの節約にもなります。ベルトや袋はテント生地を傷めない幅広のものを選んでください。
カビや汚れが出たときの手入れ方法
カビが発生したら早めに対応してください。まず乾いたブラシで表面の胞子を落とし、その後中性洗剤を薄めた水で優しく拭き取ります。強い漂白剤は生地を痛めることがあるので避けてください。
拭き取った後はよくすすぎ、完全に乾かしてから保管します。広範囲のカビや臭いが取れない場合は専門のクリーニング業者に相談することを検討してください。
小さな穴や縫い目の簡単な補修
小さな穴やほつれは早めに直すことで広がりを防げます。補修用のパッチやシームシーラーを使い、汚れを落として乾いた状態で貼り付けます。縫い目のほつれは補強縫いをしてからシーラーを塗ると防水性が戻ります。
補修時は取扱説明書に沿った材料を選び、目立たない場所で試してから本番に行うと安心です。
大型テントの片付けを速く安全に終えるためのチェックリスト
- 荷物をすべて撤収したか確認
- ジッパー・ベルクロをすべて開けたか
- ペグ・ロープを種類ごとにまとめたか
- フライとインナーを分けて処理したか
- 濡れている部分を拭き取り、可能なら乾燥させたか
- フレームの破損や曲がりをチェックしたか
- 収納袋に入れる前にシワを伸ばしたか
- 圧縮ベルトで固定しているか
- 保管場所は乾燥・通気の良い場所か
- 小さな穴や汚れは補修・清掃済みか
以上の項目を順に確認すれば、速く安全に大型テントを片付けられます。慣れると短時間で終わるようになるので、まずは一つずつ習慣化していってください。

