キャンプや庭での焚き火を手軽に始めたいなら、一斗缶を使った自作焚き火台が便利です。材料が安く手に入り、加工や組み立ても特別な技術が不要なため、気軽に試せます。この記事では選び方から加工、組み立て、日常の手入れまで解説します。安全対策をしっかり押さえれば、長く使える焚き火台が作れます。
(おすすめ)一斗缶半分の高さ9L
TFS(ティンフリースチール)=錫不使用で安全
▲18Lのほうは、ティンフリースチールで、9Lのタイプはブリキ製(錫メッキ)になります。
蓋付きタイプは、横向き焚き火台にするのにおすすめ
焚き火台を自作するなら一斗缶で手軽に作れる理由
一斗缶はサイズ(一斗は、約18リットル)がほどよく、強度も確保しやすいため焚き火台の素材に適しています。入手しやすく価格も安いため、初めての自作にも向いています。形が整っているため加工点を決めやすく、設計の自由度も高い点が魅力です。
キャンプギアを自作してみたいけど、難しそうだし材料費もかかりそう……なんて思っている方にも一斗缶焚き火台はおすすめ。 実は、僕もそう思っていたんですが、「一斗缶」を使ってみたらその常識が覆りました。
実際に作ってみて感じた「一斗缶焚き火台」の魅力を、3つのポイントでシェアします。
低コストで材料が手に入りやすい
一斗缶は、新品ならAmazon、ホームセンター。中古ならメルカリ、ヤフオク、ジモティーで見つかります。新品は清潔で加工しやすく、中古はさらに安く手に入ることが多いです。中古の一斗缶は現地引取が多いです。ジモティーでは人気の商品になるので見つけたら即ゲットしましょう。
価格帯は状態によりますが、新品で1500~2000円程度、中古で300~500円程度です。焚き火台本体として十分な素材が少ない費用です。
金網やボルト、脚などの副資材も一般的な規格品で揃うため、特注を頼む必要はありません。
工具も家庭用の電動ドリルやジグソー、金切り鋸があれば作業できます。材料費を抑えつつ、必要な強度や機能を満たせる点が低コストの魅力です。
工具があれば短時間で仕上がる
基本設計を決めておけば、切断と穴あけ、金網の取り付けで形が完成します。慣れた人なら数時間、初心者でも半日から一日で仕上げられます。
電動工具を使えば切断や穴あけが効率的に進みますが、手作業でも慎重に作業すれば十分な仕上がりになります。
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通気と金網で燃焼を安定させやすい
一斗缶は、加工がしやすいので、各所に通気用の穴を空けることで薪に酸素が供給されやすく、燃焼が均一になります。底面に通気穴やスリットを入れ、金網を受ける構造にすると灰が落ちて空気の通り道ができ、火力が持続します。
金網は薪を支えるだけでなく、炉内の空間を広げる役割も果たします。網目の大きさや材質を変えると火勢や灰落ちの具合を調整できます。耐熱性の高いステンレス製金網が長持ちしますが、鉄製でも交換を前提に使えます。
通気と金網の配置を工夫すると、少ない燃料で効率的に燃やせるため、煙も減らせますし、燃焼効率が上がると、後片付けも楽になります。
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基本の安全対策で屋外使用が基本
燃焼中は周囲に可燃物がないことを確認してください。水平で安定した地面に設置し、風の強い日は使用を避けるか風除けを用意しましょう。子どもやペットが近づかないよう距離を保ち、転倒のリスクを減らします。
消火用に水や消火器、金属バケツなどを用意しましょう。使用後は完全に火が消えたことを確認し、灰が冷めるまで移動や収納を行わないでください。
加工時は防護具を着用し、切断面や鋭利な端はハンマーで叩くかヤスリで整えましょう。缶は熱を伝えやすいので、使用中や直後は触らないよう表示を付けると安心です。
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一斗缶を選ぶときに知っておきたい点
一斗缶を選ぶ際は、どんな使い方をするかを想定して、形状(蓋付きかどうか)、サイズ(9Lもサイズ的にありです)を決定することが大切です。新品なら加工がしやすく衛生面でも安心ですが、中古は価格面で有利です。用途に合わせて最適な缶を選びましょう。
また、TFS(ティンフリースチール)の一斗缶は、錫不使用なので環境にも考慮されています。
缶の表面や内部の状態をチェックし、錆や油の残りがないか確認します。錆が進んでいると強度が落ち、使用中に穴が開く可能性があります。購入前に見た目だけでなく手で触れて確認する習慣をつけてください。
用途や持ち運びの頻度に応じてサイズを決めるといいです。大きい缶は火力が強くなりますが、その分燃料も多く必要です。それから、重量と収納性のデメリットがあります。使用場所や使い方に合わせて選びましょう。
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新品と中古でどこが違うか
新品の一斗缶は表面が綺麗で内部に油や汚れが少ないため、洗浄作業が楽に済みます。塗装やコーティングがある場合は、加工時に剥がれや有害物質がないか確認した方が安心です。
中古は価格が安く、手に入りやすい点が利点です。ただし、内部に液体の残留や錆があることが多く、洗浄や処理に手間がかかる場合があります。以前に入っていた内容物によっては使用を避けるべきものもあるため、確認が必要です。
どちらを選ぶかは予算と手間のバランスで決めると良いでしょう。新品は安心感、中古はコストメリットがあるため、自分の状況に合わせて判断してください。
使用規則や禁止事項を事前に確認する
自治体や施設によって焚き火のルールは異なります。公園やキャンプ場、集合住宅の敷地などでは禁止されている場所があるため、事前に確認してください。出火や煙の影響で近隣トラブルになることもあるので、許可やルールを守ることが重要です。
一斗缶の底は非常に高温になり、脚があっても地面を焦がすことがあります。ブロックや足を付けて、さらにスパッタシート(焚き火シート)を敷いて地面へのダメージ対策を必ず行ってください。
屋外での焚き火は風向きや乾燥状況にも左右されます。気象条件や地域の火災予防条例に従って、安全に配慮した使用を心がけてください。
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準備:材料と道具をそろえる
材料と道具は計画的に集めると無駄を減らせます。ホームセンターや100円ショップを活用し、必要な分だけ購入しましょう。
必要な材料と費用の目安
基本的には以下の材料があれば作れます。費用はすべて合わせて数千円程度で収まります。
- 一斗缶(TFSまたはブリキ)または9L缶
亜鉛メッキ(トタン)の缶は熱すると有毒なガスが出るため使いません。錫メッキが施されているブリキ製かティンフリースチール(TFS)を選びます。 - 金網(上に載せる用)
必須ではありませんが、網を載せる場合は、一斗缶が約24cm四方なので、25cm四方以上のサイズが必要です。 - 金網(薪載せ用ロストル)
足つきの約20~22cmの金網を中に入れておくと、空気が通りやすくなります。 - 脚用の金具とボルト
地面から缶を浮かせるためのL字金具と、それを固定する短いボルトを準備します。簡易的でいいならブロックを2つ準備すればそれだけでOKです。木材は燃えてしまうのでNGです。
加工に必要な道具
加工には以下の道具を使います。持っていない場合はレンタルや代用品を検討します。
- 金切りバサミ、または金切りノコギリ
缶を切るために使います。 - 電動ドリル
空気穴を開けるのに便利です。ない場合は「太い釘とハンマー」でも穴を開けられます。 - ハンマー
切った金属の端を滑らかにするために必要です。 - 定規と油性ペン
切る場所や穴の位置に印をつけるために使います。
製作手順:加工から組み立てまで
準備ができたら作業に入ります。怪我をしないよう、手順を守って慎重に進めます。
作業場所と安全装備の準備
作業は屋外の平らで風の来ない場所で行います。金属の粉や破片が出るため、汚れても良い場所を選びます。
- 服装と装備
長袖、長ズボンを着て、必ず軍手(できれば革手袋)と保護メガネを着用します。 - 地面の保護
床を傷つけないよう、新聞紙や板を敷いて作業します。
缶の洗浄と下準備
中古の缶を使う場合は、中に油や汚れが残っていることがあります。
- 中性洗剤を使って内部をきれいに洗います。
- 油汚れがひどい場合は、重曹や専用の油汚れ落としを使います。
- 洗い終わったら完全に乾かします。
切断と穴あけの作業

- 印をつける
ペンで印(マーキング)をつけてから加工します。薪を入れる口の形と、空気穴の位置に印を書きます。薪の投入口は底から10cmほど残しておくと缶の強度が保てます。 - 穴を開ける
側面の低い位置(底から5cmくらい)にドリルや釘を使って空気穴を開けます。穴が多いほど空気を取り込みやすくなります。 - 切断する
薪の投入口を金切りバサミ・缶切りスクレッパーなどで切り抜きます。切ったあとの金属の端は鋭利で危険なため、ハンマーで叩いて怪我しないように処理します。
薪の投入口の切断に
金網と脚の取り付け
最後に部品を組み立てます。脚は、ブロックにしてもOKです。
- 脚をつける
底の四隅に穴を開け、ボルトを使ってL字金具を固定します。地面に置いたときにぐらつかないか確認します。 - 網の支えを作る
側面の穴(底から7cm程度の高さ)に長いボルトを貫通させ、ナットで固定します。 - 網を乗せる
貫通させたボルトの上に金網を置きます。これで底に空気の通り道ができ、よく燃えるようになります。
完成後の確認
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初回の点火で確認すること
完成したら、安全に使えるかテストをします。
- 燃焼の確認
最初は少量の紙や細い枝を燃やし、煙の出方や空気の流れを確認します。 - 各部のチェック
熱で脚がぐらついたり、変なにおいがしたりしないか確認します。問題がなければ、少しずつ薪を大きくしていきます。
よくあるトラブルと簡単な対処
煙が多い場合は通気穴の詰まりや湿った薪が原因です。灰がたまりすぎていると空気が通りにくくなるので、定期的に灰を落としましょう。金網が歪む場合は荷重や熱で弱っている可能性があるので交換を検討してください。
錆が進行すると穴が開くため、早めに補修や補強を行うと長持ちします。異音やぐらつきがある時はネジや固定具を締め直してください。
ロケットストーブ風に改良するヒント
片側に給気と排気を工夫して空気の流れを整えると、燃焼効率が上がります。給気ダクトや煙突状の排気を作ることで温度が上がり、燃焼がクリーンになります。
内部の形状を工夫して二次燃焼が起きるようにすると煙が減り燃料効率が向上します。改良時は構造の強度と安全性を常に優先してください。
使い方と日常の手入れで長持ちさせるコツ
使いやすいキューブタイプの着火剤!着火性能が良く 燃焼時間も長いベストセラー
2kgの炭を20分以内に準備万端にするパワフルな点火キューブです
日々の使い方や手入れで寿命が大きく変わります。燃やし方や灰の処理、収納方法を守れば錆や変形を防げます。定期的に点検をして早めに補修する習慣をつけましょう。
金網や消耗部品は交換しやすい設計にしておくと長く使えます。使用後の冷却や保管場所にも気を配ると安全性と耐久性が高まります。
火入れから安定燃焼にする手順
小さな着火材で中心部に火をつけ、徐々に薪を追加して空気の流れを整えます。最初から大きな薪を入れると酸素不足で煙が多くなるため、段階的に火勢を上げると良いです。
通気穴が機能しているかを確認し、必要に応じて薪の配置を変えて燃焼を安定させます。着火後は火の状態を観察し、安全に使える火勢に保ってください。
薪の種類と投入のタイミングについて
乾燥した硬木は火持ちが良く熱量も高いのでおすすめです。針葉樹は着火しやすい反面、火力が強くなりやすくスパークや樹脂による煙が出ることがあります。薪は細めのものから順に入れて火を育て、大きなものは火勢が安定してから投入してください。
燃料の保管は乾燥した屋内で行い、使用直前まで湿気を避けると燃え方が安定します。
煙を抑える燃やし方の工夫
薪をよく乾燥させること、通気を確保することが基本です。薪を重ねすぎない、適度な間隔を空けることも重要です。煙が多い場合は空気の流れを改善するか、薪を小さくして再配置してください。
焚き火台の構造に二次燃焼を促すスペースを作ると、煙を減らせます。平常時の燃やし方を見直すだけでも改善することが多いです。
調理に使う時の設置と高さの調整
調理時は安定した水平を保ち、鍋やフライパンがぐらつかない位置に金網を設置してください。金網の高さを変えられる構造にすると火力調整がしやすくなります。
重い調理器具を使う場合は耐荷重を確認し、必要なら補強するか低めの位置で使うと安全です。
消火と灰の処理の方法
消火は水をゆっくりかけて完全に冷却するか、金属製の火消し壺で窒息消火する方法があります。消火後は灰が完全に冷えていることを確認してから廃棄してください。
灰は埋める場所や廃棄方法に規則がある場合があるため、地域のルールに従って処理してください。
錆や穴ができた時の応急処置
小さな錆はワイヤーブラシで落とし、防錆塗料を塗ると進行を遅らせられます。穴が開いた場合は金属パッチや金属テープで一時的に塞ぎ、根本的には交換や溶接で修理するのが安全です。
応急処置をしたら使用頻度を落とし、早めに恒久対策を講じてください。
収納と保管で気を付けること
使用後はよく乾燥させてから保管してください。湿気の多い場所で放置すると錆が進行します。分解できる部分は外して収納すると場所を取らず、次回の点検もしやすくなります。
保管場所は風通しが良く雨の当たらない場所を選び、防錆剤を塗布しておくと長持ちします。
自作一斗缶焚き火台で安全に楽しむために
一斗缶をキャンプで使う時は、安全第一を心がけ、周囲と気象条件に配慮して使ってください。自分で作ることで愛着が湧きますが、安全性を最優先にしてキャンプを楽しみましょう。

