ノースフェイスの定番であるクライムライトジャケットのサイズ感は、2022年の大幅リニューアルを経て大きく変化しました。登山やタウンユースで失敗しないためには、最新のスペックに基づいた選び方が不可欠です。この記事では、理想のシルエットを手に入れるためのポイントを徹底解説します。
クライムライトジャケットのサイズ感を選ぶ基準
インナーの厚みで選ぶ
クライムライトジャケットのサイズ選びで最も重要なのは、中に「何を、何枚着るか」というレイヤリングの想定です。登山での使用を前提とする場合、ベースレイヤーに加えてフリースや薄手のダウンジャケットをミドルレイヤーとして着込むことが多くなります。
ジャストサイズを選びすぎると、冬場の防寒着を重ねた際に身動きが取れなくなる恐れがあります。一方で、タウンユースがメインでTシャツやシャツの上に羽織るだけなら、大きすぎるサイズはバタつきの原因になります。
ご自身の活動シーンを思い浮かべ、厚手のフリースを着る余裕を持たせるならワンサイズアップ、シュッとしたシルエットで街着にしたいなら普段通りのサイズを選ぶのが賢明な判断基準となります。
着丈と身幅の比率を確認
2022年のリニューアル以降、クライムライトジャケットは従来よりも着丈が長くなり、身幅にもゆとりを持たせた設計へと進化しました。これにより、以前のモデルで感じられた「丈が短くてお腹が出る」という不満が解消されています。
サイズ表をチェックする際は、まず自分の背丈に合った着丈を確認し、その上で身幅が広すぎないかを検討してください。身幅に余裕があると、前屈みになった際やバックパックを背負った際の窮屈さが軽減されます。
ただし、丈が長すぎると足さばきに影響したり、野暮ったい印象を与えたりすることもあります。ご自身の身長と、ジャケットの裾がヒップのどの位置に来るかを具体的にイメージしながら比率を吟味しましょう。
腕の可動域と袖丈を重視
登山やキャンプなどのアクティブなシーンでは、腕を上げる動作が頻繁に発生します。クライムライトジャケットは立体裁断が施されていますが、袖丈が短すぎると腕を伸ばした際に手首が露出してしまい、雨や風の侵入を許してしまいます。
サイズを試着・検討する際は、腕を前方に伸ばしたり、頭上に上げたりしたときに袖口がどこまで後退するかを必ずチェックしてください。手の甲を少し覆うくらいの袖丈があれば、雨天時の浸入を効果的に防げます。
また、袖口のベルクロで調整可能とはいえ、あまりに袖が余りすぎると手元が扱いにくくなります。腕の振りのスムーズさと、冷気を遮断できる適切な長さを兼ね備えたサイズ選びが、フィールドでの快適さを左右します。
改良後のゆとり設定で選ぶ
現行モデル(NP12301など)は、以前のタイトなシルエットから一転して「アルパインシェル」としての実用性を高めた「ゆとりある設定」になっています。この変更を知らずに昔の感覚でサイズを選ぶと、思ったより大きく感じることがあります。
具体的には、肩回りの可動域が広がり、インナーとの摩擦によるストレスが軽減されるよう設計されています。この「ゆとり」は、単なるオーバーサイズではなく、激しい動きに対応するための計算されたマージンです。
ゆったり着るのがトレンドの現代においては、この改良後のシルエットは街着としても非常に使いやすくなっています。最新の設計思想を理解した上で、あえてジャストを攻めるのか、設計通りゆとりを楽しむのかを決めるのが成功の秘訣です。
おすすめのクライムライトジャケット厳選5選
【THE NORTH FACE】NP12301(現行モデル)
現在展開されているメンズの標準モデルです。リサイクルナイロンを採用した「GORE-TEX Micro Grid Backer」により、防水透湿性と軽量性を高い次元で両立しており、どのようなアウトドアシーンでも一軍として活躍します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クライムライトジャケット NP12301 |
| 価格帯 | 39,600円前後 |
| 特徴 | 最新のゆとりあるシルエットと高い透湿性 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
【THE NORTH FACE】NPW12301(レディース)
女性の体型に合わせてパターンを設計したレディース専用モデルです。ウエスト周りのもたつきを抑えつつ、女性特有のレイヤリングを考慮したサイズ設計になっており、スッキリとした着こなしが可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クライムライトジャケット NPW12301 |
| 価格帯 | 39,600円前後 |
| 特徴 | 女性の曲線にフィットする専用パターン設計 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
クライムライトジャケット|ケルプタンカラー
ナチュラルなベージュ系の「ケルプタン」は、ハードな印象のアウトドアウェアに柔らかさをプラスします。デニムやチノパンとの相性も抜群で、キャンプからタウンユースまで幅広く使い回せる一番人気のカラーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クライムライトジャケット ケルプタン |
| 価格帯 | 39,600円前後 |
| 特徴 | 街着としても馴染みやすい洗練されたアースカラー |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
クライムライトジャケット|ニュートープ
落ち着いた暗めのカーキである「ニュートープ」は、汚れが目立ちにくく、大人のミリタリーテイストを演出できます。派手すぎないカラーのため、ビジネスシーンの通勤用アウターとしても選ばれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クライムライトジャケット ニュートープ |
| 価格帯 | 39,600円前後 |
| 特徴 | タフな印象と汎用性を兼ね備えた人気色 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
クライムライトジャケット|ブラック(定番色)
一着持っておけば間違いがないのが、永遠の定番「ブラック」です。ロゴの刺繍とのコントラストが美しく、流行に左右されずに長く愛用できます。どんな色のパンツとも合わせられる、最も失敗のない選択肢です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | クライムライトジャケット ブラック |
| 価格帯 | 39,600円前後 |
| 特徴 | シーンを選ばず使える究極のベーシックカラー |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
クライムライトジャケットを比較する際の基準
重量の軽さと携行性
クライムライトジャケットは、その名の通り「軽さ」が最大の武器です。重量は約300g前後(Lサイズ基準)と、本格的な3層構造の防水ジャケットとしては驚異的な軽さを実現しています。
比較の際は、単にグラム単位の数字を見るだけでなく、付属のスタッフサックに収納した際のコンパクトさにも注目してください。パッキング時にバッグの隙間にスッと収まるサイズ感は、荷物を減らしたい登山者にとって大きなメリットです。
軽量ゆえに生地が薄すぎると感じるかもしれませんが、20デニールのリサイクルナイロンは必要十分な耐久性を備えています。軽さと強さのバランスが、あなたの山行をより軽快で安全なものに変えてくれるはずです。
ゴアテックス素材の透湿性
このジャケットの核心部は、ゴアテックス・マイクログリッドバッカー・テクノロジーにあります。これは裏地を網目状にすることで、肌離れを良くし、衣服内の蒸れを素早く外に逃がす仕組みです。
比較検討する際は、防水性能だけでなく「どれだけ蒸れにくいか」という透湿性にこだわってください。激しく動いて汗をかくシーンでは、透湿性が低いと内部が結露し、不快感だけでなく体温低下を招くリスクがあります。
しなやかな着心地でありながら、外からの雨はシャットアウトし、中の湿気は逃がす。この高品質なメンブレンの性能こそが、安価なレインウェアとの決定的な違いであり、投資する価値のあるポイントと言えます。
ヘルメット対応フードの有無
現行のクライムライトジャケットは、本格的なアルパインクライミングも想定し、ヘルメットを着用したまま被れる大型のフードを採用しています。これは登山者にとって、安全性を確保するための必須機能の一つです。
一方で、街着メインの方は「フードが大きすぎて邪魔にならないか」を心配されるかもしれません。しかし、後頭部のドローコードを調整することで、ヘルメット未着用時でも視界を遮らず、首元のフィット感を高めることが可能です。
比較の際は、フードの立ち上がりの美しさや、風に煽られた際のバタつきにくさも確認しましょう。いざという時の防風性能を支えるフードの設計は、ジャケット全体の信頼性を象徴する重要なディテールです。
スタッフサックの収納サイズ
付属品であるスタッフサック(収納袋)の使い勝手も、比較基準に含めるべき要素です。クライムライトジャケットは非常にコンパクトに畳めるため、収納時は500mlペットボトルより一回り大きいくらいのサイズになります。
実際に収納する際、サックに余裕がありすぎるとバッグの中で嵩張りますし、小さすぎるとパッキングに苦労します。ノースフェイスの純正サックは、生地を傷めず、かつ最小限のボリュームに抑えられるよう最適化されています。
「雨が降るかもしれない」という日の保険として持ち歩く際、この収納サイズが小さいことは、外出をためらわせない心理的な軽さにも繋がります。携帯性の高さが、結果として使用頻度を高めてくれるのです。
クライムライトジャケット購入時の注意点
偽物を見分ける正規品確認
ノースフェイスのような超人気ブランドには、残念ながら精巧な偽物が流通していることがあります。特にオンラインで極端に安く販売されている場合は、細心の注意が必要です。
確認のポイントは、ホログラムタグの有無、刺繍ロゴの精緻さ、ファスナー(YKK製止水ジップ)の質感などです。公式サイトや信頼できる正規代理店から購入するのが、最も確実で安心できる方法です。
また、品質表示タグに「株式会社ゴールドウイン」の表記があるかどうかも日本国内正規品の重要な基準となります。長く愛用するためのアフターサービスを受けるためにも、確かなルートでの購入を徹底しましょう。
洗濯機での正しいケア方法
「ゴアテックスは洗ってはいけない」という誤解がありますが、実はその逆です。皮脂汚れや泥がついたまま放置すると、透湿性が損なわれ、生地の劣化(剥離)を早めてしまう原因になります。
定期的に専用の洗剤を使用して洗濯機で洗い、しっかりすすいでください。さらに、洗濯後に乾燥機で熱を加える(または低温のアイロンを当てる)ことで、低下した撥水性能を復活させることができます。
正しいメンテナンスを行えば、クライムライトジャケットは5年、10年と長く付き合える相棒になります。高機能ウェアだからこそ、適切なケアを習慣化して、常にベストなパフォーマンスを維持しましょう。
裾のドローコードの調整
サイズ感に関連する注意点として、裾にあるドローコードの使いこなしが挙げられます。風が強い日や寒さを感じる時は、裾を絞ることで冷気の侵入を防ぎ、気密性を高めることができます。
ドローコードを片手で素早く引ける構造になっているか、また引いた後の余ったコードが邪魔にならないかを確認してください。裾を少し絞ることでシルエットに変化をつけ、着丈の長さを微調整することも可能です。
登山中、強風にさらされる稜線などでは、この細かな調整が体感温度を大きく左右します。機能が宝の持ち腐れにならないよう、購入後は自宅でコードの引き具合や開放の仕方を練習しておくことをおすすめします。
止水ファスナーの開閉確認
クライムライトジャケットには、水の侵入を防ぐ「止水ファスナー」が採用されています。通常のファスナーに比べて気密性が高いため、最初は少し「固い」と感じるかもしれません。
特に新品のうちは開閉にコツがいる場合がありますが、無理に引っ張ると生地を傷める原因になります。ファスナーの根元を持って、まっすぐ丁寧にスライドさせる習慣をつけてください。
また、ポケットの中に物を入れすぎるとファスナーに負荷がかかり、防水性能が低下したり故障に繋がったりします。ディテールへの細かな気配りが、防水シェルとしての寿命を延ばし、過酷な環境下での信頼性を守ることになります。
自分に合うサイズ感を見つけて快適に過ごそう
クライムライトジャケットは、単なるレインウェアの枠を超え、現代のアウトドアスタイルに欠かせないマスターピースとなりました。2022年のリニューアルによって手に入れた「ゆとりあるシルエット」は、山での行動をより自由に、そして街での着こなしをより洗練されたものへと昇華させています。
サイズ選びに迷ったときは、まず「自分がどのような厚みの服を中に着るか」というレイヤリングを基準に考えてみてください。そして、腕を上げたときの袖丈や、ヒップを適度に覆う着丈のバランスを吟味すれば、必ずやあなたにとっての「黄金サイズ」が見つかるはずです。特に現行モデルのNP12301は、日本人の体型を熟知したゴールドウイン社による設計が光る逸品であり、その快適さは袖を通した瞬間に実感できるでしょう。
カラーバリエーションも豊富ですが、一着目なら不動のブラックや、トレンドに左右されないニュートープ、ケルプタンといったアースカラーが長く愛用できる選択肢としておすすめです。高品質なゴアテックス素材と、適切なサイズ選びが組み合わさることで、雨の日も風の日も、あなたの外出はもっと楽しく、アクティブなものに変わります。この記事を参考に、ぜひ後悔のない一着を手に取って、素晴らしいアウトドアライフの一歩を踏み出してください。

