SOTOのガス缶の違いを徹底比較!CB缶・OD缶の種類と失敗しない選び方

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SOTOのガス缶の違いは何?種類と選び分けの結論

SOTO(ソト)のガス缶には、カセットガスでおなじみの「CB缶」と、登山等で使われる「OD缶」の2タイプがあり、さらに中身のガス成分によって使用に適した環境が異なります。自分の持っているバーナーの形状に合わせるのはもちろん、キャンプを行う場所の気温や標高を考慮して選ぶことが、安定した火力を得るための鉄則です。2026年現在の最新ラインナップを踏まえ、失敗しない選び分けのポイントを解説します。

CB缶とOD缶で対応バーナーが変わる

SOTOのガス器具を選ぶ際にまず知っておくべきは、接続できる缶の規格です。大きく分けて「CB(カセットボンベ)缶」と「OD(アウトドア)缶」の2種類があり、これらには互換性がありません。CB缶は、家庭のカセットコンロでも見かける細長い形状で、SOTOでは「レギュレーターストーブ ST-310」などの製品が対応します。コンビニやスーパーでも手に入りやすく、ランニングコストが安いのが大きなメリットです。カヌーのベースキャンプや車中泊など、荷物の積載に余裕がある場面で重宝されます。

一方、OD缶は「OutDoor」の略称で、ずんぐりとした安定感のある形状が特徴です。SOTOでは「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310」などの本格的な登山・バックパッキング用バーナーが対応します。OD缶は過酷な環境下での使用を想定して設計されており、内部の圧力に耐えられる頑丈な構造をしています。そのため、高標高の山岳地帯や真冬のキャンプでも、火力が安定しやすいという強みがあります。

自分が使っているバーナーの型番が「ST」で始まればCB缶、「SOD」で始まればOD缶専用であるケースがほとんどです。まずは器具の仕様を確認し、その規格に合った缶を選ぶことが大前提となります。その上で、次に解説する「ガスの配合」によって、さらに自分の活動スタイルに最適な一本を絞り込んでいくことになります。

混合ガスかブタン中心かで寒さに差が出る

ガス缶の中身は、主に「ノルマルブタン」「イソブタン」「プロパン」という3種類のガスがブレンドされています。これらの最大の違いは「沸点(液体から気体になる温度)」にあります。安価なレギュラーガスに多いノルマルブタンは沸点が約マイナス0.5度のため、氷点下に近い環境ではガスが気化せず、火がつかなくなります。一方、プロパンは約マイナス42度でも気化するため、プロパンが配合された「パワーガス」は冬場や高所でも強い火力を維持できます。

SOTOのパワーガスは、この混合比率を緻密に調整しているのが特徴です。例えば「パワーガス ST-760」は、プロパンを配合することで外気温が低くても火力が落ちにくい設計になっています。さらに上位のOD缶用「トリプルミックス」では、イソブタン、ノルマルブタン、プロパンを独自の比率で混ぜ合わせ、極寒の地でも安定したパフォーマンスを発揮します。カヌーでの冬の朝、水辺の冷え込みの中でコーヒーを淹れるようなシーンでは、このガスの配合の差が「すぐにお湯が沸くか、チョロチョロの火でイライラするか」を分けることになります。

夏場や低地でのBBQであれば、安価なレギュラーガス(ノルマルブタン中心)で十分ですが、少しでも標高の高い場所や、秋から春にかけてのアクティビティであれば、プロパン混入のパワーガスを選んでおくと安心です。「ガスは中身が同じ」と思われがちですが、実際には「沸点の違い」がキャンプの快適性を左右する重要なスペックなのです。

容量は用途と荷物量で選びやすい

ガス缶の容量選びは、料理の内容と持ち運びのしやすさのバランスで決まります。CB缶の場合、標準的なサイズは約250gの容量ですが、近年SOTOから登場した「CB TOUGH」シリーズには、コンパクトな125gサイズもラインナップされています。ソロキャンプやカヌーツーリングなど、少しでもパッキングを小さくまとめたい場合には、このハーフサイズが非常に便利です。数泊の長期遠征であれば標準サイズを数本、一泊のライトなキャンプならコンパクトサイズを選ぶといった使い分けが可能です。

OD缶(SODシリーズ)の場合はさらに選択肢が広く、105g、250g、500gの3タイプが一般的です。105gの小型缶は、バーナーヘッドと一緒にクッカー(コッヘル)の中にスタッキング(収納)できるため、UL(ウルトラライト)スタイルを好むハイカーや、装備を最小限にしたいカヌーイストに最適です。逆に500gの大容量缶は、大人数での鍋料理や、長時間煮込む料理を作る際に、ガス切れを気にせず使える安心感があります。

選ぶ際の目安として、250gの標準的な缶一本で、強火で約1.5時間程度の燃焼が可能です。お湯を沸かす程度であれば数日のキャンプでも一本で足りますが、気温が低いと燃費が悪くなるため、少し余裕を持った容量を選ぶのがコツです。また、予備として一本持っておく場合も、小型の105gや125gサイズがあれば、荷物の隙間に滑り込ませることができ、不測のガス切れ事態を防ぐことができます。

タフ缶は耐圧と低温対策が特徴になる

2024年頃からSOTOが展開し、2026年現在では冬キャンプの定番となったのが「CB TOUGH(タフ)」シリーズです。これまでのCB缶は、構造上OD缶に比べて内部の圧力に弱く、プロパンの配合率を高く設定しにくいという弱点がありました。しかし、タフ缶はこの容器自体の強度を高めることで、CB缶でありながらOD缶並みの高圧ガス(プロパン混入率の高いガス)を充填することを可能にしました。

このタフ缶の登場により、これまで「冬はOD缶でないと無理」と言われていた常識が覆されました。タフ缶は低温時でも高い気化力を維持できるため、マイナス環境下でのレギュレーターストーブの使用が飛躍的に安定します。雪中キャンプや初冬のカヌーツーリングなど、氷点下に近い気温でも、CB缶の手軽さを享受しながら強力な火力を得られるのは、この「耐圧構造」のおかげです。

また、タフ缶は容器の厚みが増しているため、外部からの衝撃にも強くなっています。カヌーの荷室で他のギアと擦れ合ったり、移動中に多少の衝撃を受けたりする環境でも、従来の缶より高い安全性を提供してくれます。「たかがカセットガス」と侮ることなかれ、タフシリーズはCB缶を本格的なアウトドアギアへと進化させた、SOTOの技術力の結晶と言えます。特に冬場のメイン燃料として、このタフ缶を選ばない手はありません。


SOTOのガス缶おすすめ6選

SOTOのガス缶は、どれも高品質ですが、使うバーナーや季節によってベストな選択は変わります。ここでは、現在流通している中から、これを選んでおけば間違いないという定番から最新モデルまで、計6種類を厳選しました。自分のキャンプスタイルに当てはめてチェックしてみてください。

SOTO パワーガス3本パック ST-7601

CB缶対応のバーナーを使っているすべてのユーザーにとって、最も基本的かつ「これがあれば安心」と言えるのがこのパワーガスです。3本パックでお得に販売されていることが多く、コストパフォーマンスに優れています。最大の特徴は、成分にプロパンが含まれていることで、一般的な家庭用カセットガスよりも低温環境に強く設計されている点です。

外気温が10度を下回るような環境でも火力が安定しやすいため、春キャンプや秋の夜長でもストレスなく調理が楽しめます。SOTOのベストセラー「ST-310」や「ST-340」などのレギュレーターストーブの性能をフルに引き出すには、この純正パワーガスが必須です。カヌーでの朝食作りから夜の焚き火のお供まで、シーンを選ばず活躍する万能な一本です。

SOTO レギュラーガス ST-700

「ST-700」は、ノルマルブタンを主成分とした最もリーズナブルなCB缶です。パワーガスに比べると低温時の火力は劣りますが、気温が20度を超えるような夏場の平地キャンプや、自宅での鍋料理などであれば、これ以上なく経済的な選択肢となります。3本パックのパワーガスの予備として持っておいたり、真夏の川遊びでのランチ用にストックしておくと重宝します。

とにかく安価にガスを運用したい場合に適していますが、秋口の山間部などでは急激なドロップダウン(火力の低下)が起こる可能性があるため、注意が必要です。「使う場所の気温が安定している」とわかっている場合には、このレギュラーガスを賢く使うことで、トータルのキャンプ費用を抑えることができます。

SOTO CB TOUGH 125 ST-711

最新のタフ構造を採用した、容量125gのコンパクトなCB缶です。これまでのハーフサイズ缶は火力が弱いイメージがありましたが、この「CB TOUGH」は内部に高圧なプロパン混入ガスを封入しているため、小さくても驚くほどのパワーを発揮します。特筆すべきは、荷物を極限まで減らしたいパッキングの場面での有用性です。

カヌーの狭いハッチや、ソロキャンプ用の小さなバックパックでも場所を取らず、かつ本格的な冬の冷え込みにも対応できるため、「軽さ」と「性能」を両立したい層から絶大な支持を得ています。ショートトリップやデイキャンプのメイン燃料として、あるいは緊急用のサブ燃料として、これからの時代のスタンダードになる一本です。

SOTO CB TOUGH 220 ST-712

タフ缶の標準サイズ(容量約220g)モデルです。従来のCB缶(ST-760等)とほぼ同等のサイズ感でありながら、耐圧容器を採用することで、より寒さに強いガス配合を実現しています。2026年現在のSOTO製CB缶バーナーにおいて、冬キャンプの「正解」とされるのがこの一本です。

マイナス5度程度の環境でも、レギュレーター付きのストーブと組み合わせれば、最後まで安定した強火を維持することができます。これまでは「冬はOD缶」という常識がありましたが、このタフ220の登場により、CB缶ユーザーも一年中同じバーナーで快適に過ごせるようになりました。本気で冬のアウトドアを楽しむなら、ケチらずにこのタフ缶を常備しておくべきです。

SOTO パワーガス105トリプルミックス SOD-710T

OD缶専用のマイクロレギュレーターストーブ(SODシリーズ)を使っているなら、この「トリプルミックス」が基本となります。105gの小型サイズは、SOTOの「ウインドマスター」などのストーブ本体と一緒に250ml〜500mlサイズのクッカーにすっぽり収まるサイズ感です。この「スタッキングの美学」は、登山やミニマルなカヌーツーリングにおいて大きな魅力です。

中身はプロパン、イソブタン、ノルマルブタンを配合した最強クラスのガスで、高山の厳しい寒さでも確実に火が付きます。ソロでの本格的な調理や、とりあえずコーヒー一杯分のお湯を沸かしたいという用途において、この軽さと性能のバランスは唯一無二です。

SOTO パワーガス250トリプルミックス SOD-725T

OD缶の標準サイズ(250g)で、トリプルミックスを充填したハイエンドモデルです。数日間にわたる本格的な縦走登山や、雪中でのファミリーキャンプ、さらにはカヌーでの数泊の遠征など、火力の安定性と持続性が求められるあらゆる場面での「解答」です。

250gの容量があれば、一泊二日のキャンプで朝晩しっかり自炊しても余裕があり、精神的な安心感にも繋がります。OD缶は底面が広く安定しているため、大きな鍋を載せても倒れにくいという物理的なメリットもあり、本格的な料理を楽しみたいキャンパーにとっての第一選択肢となります。どんな過酷な環境でも「火が点かない」という不安を払拭してくれる、プロ仕様の一本です。


SOTOのガス缶の違いが分かるチェックポイント

ガス缶を選ぶ際、ラベルに書かれた文字だけでなく、自分が置かれる「環境」と、使う「道具の特性」を照らし合わせる必要があります。同じガス缶でも、使う場所や器具が変われば、そのパフォーマンスは劇的に変わるからです。ここでは、購入前に必ず確認しておくべき4つのチェックポイントを深掘りします。

使う季節は気温と標高で考える

ガス缶選びの最大の判断基準は、「使用場所の最低気温」と「標高」です。先述の通り、ガスは気温が下がると気化しにくくなります。目安として、気温が10度を下回る場合は「パワーガス」、氷点下になる場合は「トリプルミックス」や「CB TOUGH」を選択すべきです。また、標高が高い場所は気圧が低いため、沸点が下がる一方で、気温自体も平地より大幅に低くなります。

標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がると言われています。平地で20度あっても、標高1,500メートルのキャンプ場では夜間に10度以下になることは珍しくありません。カヌーを漕ぐような湖畔も、放射冷却で早朝は激しく冷え込みます。自分の行く場所の「夜から早朝にかけての気温」を想定し、一段階上のランクのガス缶を選んでおくのが、アウトドアでの賢いリスク管理です。

連続使用はドロップダウンに備える

ガスを使用し続けると、缶の表面が結露したり、キンキンに冷たくなったりした経験はないでしょうか。これは「気化熱」によって缶内部のガスの温度が下がる現象で、これを「ドロップダウン」と呼びます。ドロップダウンが起こると、ガスの気化力が弱まり、火力がみるみる落ちてしまいます。特に長時間煮込む料理をする際は、この現象が顕著に現れます。

これを防ぐには、成分に蒸気圧の高い「プロパン」や「イソブタン」が含まれているガス缶を選ぶのが最も効果的です。また、SOTOのガス缶は、後述するレギュレーター機能を持つバーナーと組み合わせることで、ドロップダウンの影響を最小限に抑えるように設計されています。冬場に「最初は勢いよく燃えていたのに、すぐ弱くなった」という失敗を避けるためにも、連続使用を前提とするならパワーガス以上のグレードが必須となります。

バーナー側のレギュレーター有無を確認する

SOTOのガス缶の真価を発揮させるには、バーナー側の機能、特に「マイクロレギュレーター」の有無を確認しましょう。マイクロレギュレーターとは、ガスの圧力を一定に保つための調整弁で、これがあるバーナー(ST-310, SOD-310等)は、外気温が低くても火力が落ちにくいという驚異的な特性を持っています。

一般的なバーナーは、ガス缶が冷えると火力が大幅に低下しますが、レギュレーター付きのバーナーなら、パワーガスと組み合わせることで氷点下の環境でも夏場と変わらないパフォーマンスを発揮します。逆に言えば、レギュレーターがないシンプルなバーナーを使う場合は、より高品質なガス缶を選んで「中身の力」でカバーする必要があります。自分のバーナーが「レギュレーター搭載モデル」かどうかを知ることで、選ぶべきガス缶の優先順位が明確になります。

保管と持ち運びは温度と衝撃を避ける

ガス缶は「圧力容器」であり、取り扱いには注意が必要です。特に注意したいのが「40度以上の高温」です。真夏の車内や、直射日光の当たるダッシュボードなどは、短時間で缶内部の圧力が危険なレベルまで上がり、破裂する恐れがあります。カヌーのツアー中に艇の中に放置する際も、必ず日陰やクーラーボックス(保冷剤なしの断熱容器として)の近くなど、温度が上がりにくい場所へ保管しましょう。

また、ガス缶は凹みやサビにも弱いです。缶の縁(カシメ部分)に強い衝撃が加わると、ガス漏れの原因になります。特にCB缶は容器が薄いため、パッキングの際は硬い道具と直接当たらないようにケースに入れたり、タオルで巻いたりして保護しましょう。2026年現在のタフ缶は頑丈ですが、それでも精密なバルブ構造を守るために、キャップは必ず装着して持ち運ぶのがマナーです。安全な取り扱いこそが、アウトドアを楽しむための大前提です。


SOTOのガス缶の違いと選び方まとめ

SOTOのガス缶の違いを理解し、正しく使い分けるための結論をまとめます。

  • 接続規格を確認する: バーナーがCB缶(ST系)かOD缶(SOD系)かを確認し、純正の缶を選ぶ。
  • 気温でガス配合を選ぶ: 夏場や低地は「レギュラー」、春秋や高所は「パワーガス」、真冬や雪山は「トリプルミックス」や「CB TOUGH」。
  • 機動力で容量を選ぶ: ソロやアクティブな移動なら「105g」や「125g」、長期滞在や調理メインなら「250g」や「500g」。
  • 器具の性能を活かす: マイクロレギュレーター搭載モデルなら、パワーガス以上の使用で真価を発揮する。

カヌーでの湖畔キャンプや、焚き火を囲む静かな夜。どんな素晴らしい景色があっても、温かい食事やコーヒーがなければ、その魅力は半減してしまいます。SOTOのガス缶の違いを熟知して、最適な一本をチョイスすることは、アウトドアでの「快適さ」と「安心感」を自分の手で作り出すことに他なりません。次の旅のパッキングには、ぜひ環境にぴったりのガス缶を忍ばせてください。

次はどんなバーナーを組み合わせてみたいですか?
よろしければ、「レギュレーターストーブの性能をさらに高めるオプションパーツ」や、「ガス缶を最後まで使い切るためのお手入れ方法」について詳しくお調べしましょうか?

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この記事を書いた人

休日は川や湖でのんびりカヌーを楽しむのが大好きなアウトドア女子です。自然の中で過ごす時間が心地よく、その魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、記事を書き始めました。
これから「カヌーやキャンプをやってみたい!」と思った方が、一歩踏み出すきっかけになるような記事をお届けしていきます。

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