ノースフェイスがださいと言われる理由は“選び方と着こなし”で変わる
世界中で愛されるノースフェイスですが、あまりの普及率ゆえに「ださい」という声を聞くこともあります。しかし、それはブランド自体の価値ではなく、着こなしのバランスが崩れている場合がほとんどです。機能美を活かしつつ、都会的なエッセンスを加えることで、誰でも簡単におしゃれなアウトドアミックスを楽しめます。まずは「ださい」と言われる背景を正しく理解し、回避するコツを学びましょう。
定番すぎて人とかぶりやすいのが原因になりやすい
ノースフェイスが「ださい」と評される最大の理由は、その圧倒的な人気ゆえの「かぶり」にあります。街を歩けば右も左もノースフェイスのロゴが目に入る現状では、どうしても没個性的な印象を与えてしまい、ファッションにこだわりのない人が選ぶ「無難な服」というレッテルを貼られがちです。特に通学路や休日のショッピングモールなど、特定の場所で多くの人が同じモデルを着用している光景は、オリジナリティを重視する層からはネガティブに映ることがあります。
この「かぶり」を回避しておしゃれに見せるには、定番の黒以外に目を向けるか、あるいは定番アイテムをどう着崩すかが鍵となります。例えば、ニュートープやミネラルグレーといった、アウトドアブランドらしい絶妙な中間色を選ぶだけでも、周囲との差別化が図れます。
また、最新のモデルだけでなく、あえてヴィンテージのような風合いを持つモデルを選んだり、限定ラインをチェックしたりするのも有効です。「みんなが着ているから」と敬遠するのではなく、「誰もが認める品質をどう自分らしく解釈するか」という視点を持つことで、定番アイテムは最強の味方へと変わります。大切なのは、ブランドの名前に頼り切るのではなく、自分のスタイルの中にノースフェイスを正しく配置することです。
サイズが合わないと野暮ったく見えやすい
アウトドアウェアは、もともと過酷な環境での動きやすさやレイヤリング(重ね着)を前提に設計されています。そのため、普段の街着と同じ感覚でサイズを選ぶと、シルエットがだらけて野暮ったく見えてしまうことがあります。特に、袖丈が長すぎたり、身幅に余計な生地が余りすぎていたりすると、「服に着られている感」が出てしまい、ださい印象を加速させます。
逆に、防風性を高めようとしてタイトすぎるサイズを選んでしまうのも問題です。今のトレンドは適度なリラックス感があるシルエットであり、あまりにピタパタなサイズ感は、数年前の古いスタイルに見えてしまいます。特に、ノースフェイスのアウターは生地にハリがあるものが多いため、サイズ選びを間違えると体のラインが不自然に強調されたり、逆に四角い箱のようなシルエットになったりします。
解決策としては、試着の際に「中に何を着るか」を明確にすることです。春秋用の薄手ジャケットなら、肩のラインが綺麗に落ちるジャストサイズを。冬のダウンなら、少しゆとりを持たせつつも着丈が長すぎないものを選ぶのが鉄則です。自分の体型を客観的に把握し、鏡の前で横や後ろのシルエットもチェックしましょう。サイズ感が整うだけで、ノースフェイスの持つ機能美は一気に洗練されたファッションへと昇華されます。
ロゴの見せ方で子どもっぽく見えることがある
ノースフェイスのロゴは、ブランドのアイデンティティであり、誇りでもあります。しかし、このロゴの主張が強すぎると、コーディネート全体のバランスを崩し、子供っぽい印象を与えてしまうことがあります。特に、鮮やかな原色の生地に真っ白な刺繍ロゴが大きく入っているデザインは視覚的な情報量が多く、見る人に「いかにもブランド品を着ています」という安直な印象を与えがちです。
大人っぽく、おしゃれに着こなしたいのであれば、ロゴの「色」と「配置」に注目してみましょう。最近では、生地の色と同系色の刺繍でロゴが施された「ステルスロゴ」のようなモデルも増えています。これらは一見するとどこのブランドか分かりませんが、近づいた時にさりげなく品質を主張するため、非常に上品で都会的な印象を与えます。
また、バッグや靴、アウターなど、全身のいたるところにロゴが散らばっている状態も避けるべきです。ロゴは一箇所、あるいは控えめなものを二箇所程度に留めることで、コーディネートに「抜け感」が生まれます。ブランドのステータスに頼らず、服の素材感やカッティングの美しさを主役にする意識を持つことで、ノースフェイスのロゴは「ださい目印」から「洗練されたアクセント」へと変わるはずです。
全身アウトドアだと雰囲気が強くなりやすい
カヌーのツアーや本格的な登山、キャンプ場であれば、全身をノースフェイスで固めるのは合理的であり、正解です。しかし、その格好のまま街中へ繰り出すと、周囲の景色から浮いてしまい「ださい」あるいは「やりすぎ」に見えてしまいます。マウンテンパーカー、クライミングパンツ、トレッキングシューズといった組み合わせは、あまりに実用性が透けて見えすぎて、ファッションとしての「遊び」が感じられないからです。
街でおしゃれに見せるための鉄則は、異なるテイストのアイテムを混ぜる「ミックススタイル」です。例えば、無骨なマウンテンライトジャケットの下に、あえて清潔感のある白シャツを合わせたり、ボトムスに上品なウールスラックスを持ってきたりすることで、アウトドアウェアの機能性が「都会的なハズし」として機能し始めます。
異素材の組み合わせも効果的です。ナイロン素材のアウターに対して、コットンやウール、あるいはレザーといった異なる質感のアイテムを合わせることで、コーディネートに奥行きが生まれます。全身を一色、一つのブランドで塗りつぶすのではなく、自分のワードローブにある「街着」とノースフェイスをどう掛け合わせるか。このバランス感覚こそが、アウトドアブランドを街でスマートに使いこなすための最大のポイントです。
ださい印象になりにくいノースフェイスおすすめ7選
ノースフェイスには、その長い歴史の中で磨き上げられた「名作」と呼ばれるモデルが数多く存在します。それらは単に機能が高いだけでなく、デザインの普遍性やシルエットの美しさが完成されており、初心者でもださい印象になりにくいものばかりです。街着としての汎用性と、フィールドでの信頼性を両立した、絶対に外さないおすすめの7選をご紹介します。
マウンテンライトジャケット
ノースフェイスの中でもトップクラスの人気を誇る「マウンテンライトジャケット」は、ださい印象を払拭するのに最適な一着です。1990年代のデザインを継承したこのモデルは、やや長めの着丈とゆったりとしたシルエットが特徴で、今のリラックスしたトレンドに自然に馴染みます。肩の切り替えデザインはアイコン的ですが、ブラックやニュートープなどの落ち着いた色を選べば、非常に都会的で洗練された印象を与えます。
ゴアテックス2層構造を採用しているため、雨風に強く、キャンプやカヌーといったシーンでも頼もしい性能を発揮します。また、インナーをジッパーで連結できる「ジップインジップシステム」に対応しているため、冬はフリースを重ねて、春秋は薄手のアウターとして、一年中活躍するのも魅力です。縦のラインが強調されるデザインなので、スタイルを良く見せる効果もあり、大人のおしゃれなアウトドアスタイルを作る上での「一丁目一番地」と言えるモデルです。
コンパクトジャケット
「本格的なマウンテンパーカーは少し大げさすぎる」という方におすすめなのが、この「コンパクトジャケット」です。撥水加工を施した軽量なナイロン素材を使用しており、最大の特徴はその「マットな質感」にあります。アウトドアウェア特有のテカテカした光沢が抑えられているため、コットンのようなナチュラルな風合いがあり、日常のカジュアルな服装に非常に馴染みやすいのがメリットです。
名前の通り、付属のスタッフサックにコンパクトに収納できるため、気温差の激しい時期や、旅行・カヌーツアーの予備着としても重宝します。シルエットは中間着を合わせやすいように少しゆとりがありますが、裾のドローコードを絞ることで丸みのある今っぽいフォルムに調整可能です。シンプルを極めたデザインは、ブランドの主張を程よく抑え、持ち主のセンスを引き立てる名脇役となってくれます。
ベンチャージャケット
無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインを好むなら「ベンチャージャケット」が最適です。防水透湿性に優れた軽量シェルでありながら、フロントのジッパーやポケットの配置が非常にスッキリとしており、良い意味で「アウトドアウェアらしさ」が控えめです。ロゴも生地と同色に近い控えめなものが多く、きれいめなコーディネートにも取り入れやすいのが特徴です。
生地が非常に薄手でしなやかなため、ジャストサイズで着ても窮屈さがなく、シャツやカットソーの上にさらりと羽織るスタイルがよく映えます。カヌーなどのアクティビティ中に雨が降ってきた際のレインウェアとしても優秀ですが、そのスマートなルックスは都会の雨の日にも完璧にフィットします。「機能を隠し持つ」という大人の余裕を感じさせる一着であり、ださい印象とは無縁の洗練されたシェルジャケットです。
ヌプシジャケット
1992年に登場して以来、世界中のストリートシーンを席巻してきた「ヌプシジャケット」は、今やファッションアイコンとしての地位を確立しています。そのボリューミーなシルエットは、細身のパンツと合わせることで劇的なメリハリを生み出し、一気に今っぽい「ストリート×アウトドア」のスタイルを完成させます。
ヌプシがださく見えない理由は、その完成された黄金比のシルエットにあります。襟元にボリュームがあり、着丈が短めに設計されているため、足が長く見える効果があります。かつては派手なツートーンカラーが主流でしたが、最近ではオールブラックや落ち着いたトーンのモデルも人気で、大人の男性が冬の街着として選ぶのにも最適です。圧倒的な保温力を持ちながら、トレンド感も手に入れられる、まさに冬の主役にふさわしいダウンジャケットです。
ジップインバーサミッドジャケット
「ジップインバーサミッドジャケット」は、毛足の長いフリース素材を使用した保温性の高いミッドレイヤーです。フリースは一歩間違えると「部屋着」や「おじさん臭い」と言われがちですが、このモデルは脇の切り替え部分に伸縮性の高い素材を使用しており、非常にシャープで現代的なシルエットを実現しています。
このモデルをおすすめする理由は、その「スマートな質感」にあります。単体で着用しても、登山用のフリースとは思えないほど都会的で、きれいめなスラックスやチノパンと合わせても違和感がありません。もちろん、マウンテンライトジャケットなどの内側に連結して使うこともでき、冬の防寒対策としても完璧です。もこもこしすぎず、それでいて暖かい。実用性とファッション性のバランスが極めて高い、大人のためのフリースと言えるでしょう。
ホットショット
バッグ選びで失敗したくないなら、ノースフェイスの定番デイパック「ホットショット」が筆頭候補です。本格的なアウトドアスペックを持ちながら、街中での使い勝手を徹底的に追求したこのバックパックは、背負った時のシルエットが非常に美しいのが特徴です。背骨への負担を減らすスパインチャンネル構造は、機能的であると同時に、バッグの形を常にきれいに保つ役割も果たしています。
ロゴの主張はありますが、全体がブラックなどのダークトーンでまとめられたモデルを選べば、スーツやオフィスカジュアルに合わせても全く違和感がありません。収納力も日帰りのカヌーツアーや通勤・通学にちょうど良く、長年愛用しても型崩れしにくいタフさも魅力です。「良いものを長く、大切に使う」という姿勢を感じさせるホットショットは、持つ人の信頼感を高めてくれる名品バッグです。
ヒューズボックス2
ボックス型のフォルムが特徴的な「ヒューズボックス2」は、その圧倒的な実用性と個性的なデザインで、特に若年層やガジェット好きな層から支持されています。一見するとださく見られがちな「四角い形」ですが、実はこれが今のテック系ファッションやアーバンスタイルには非常によく映えます。
デッドスペースが少なく、書類やPCを曲げずに運べる合理性は、忙しい現代人のライフスタイルに合致しています。摩擦に強く汚れにくい素材を使用しているため、川辺やキャンプ場でも気兼ねなく地面に置けるタフさがあります。ロゴが大きく入ったデザインが多いですが、それを「グラフィック」として捉え、コーディネートの主役にする着こなしが人気です。実用美を追求した結果生まれた独自のフォルムは、使いこなすほどに愛着が湧く、唯一無二の存在感を持っています。
ノースフェイスをおしゃれに見せるコーデの作り方
お気に入りのノースフェイスを手に入れたら、次はそれをどう着こなすかが重要です。「ださい」と言わせないためには、いくつかの方程式があります。それは色のコントロールであったり、シルエットの対比であったりと、決して難しいことではありません。アウトドアの機能を都会の風景に馴染ませるための、具体的なコーディネートのコツを詳しく解説します。
黒やグレーのワントーンで大人っぽくまとまる
ノースフェイスをおしゃれに見せる最も確実で簡単な方法は、「ワントーン(単色)」でコーディネートをまとめることです。特にブラックやチャコールグレー、ネイビーといったダークトーンで全身を統一すると、アウトドアウェア特有の「カジュアルさ」や「野暮ったさ」が消え、一気にモードで都会的な印象に変わります。
ワントーンコーデのメリットは、素材感のコントラストが際立つことです。例えば、ナイロン素材のマウンテンパーカーに、同じ黒でも素材感の異なるウールパンツやデニムを合わせることで、色を増やさずに奥行きのあるスタイルを作れます。また、ワントーンにすることでロゴの主張も程よく抑えられ、全体のシルエットの美しさが強調されます。
もし全身真っ黒が重すぎると感じるなら、インナーの裾から少しだけ白Tシャツを覗かせるだけで、清潔感と抜け感が生まれます。「色を使いすぎない」という制約を設けることで、ノースフェイスの持つ機能美が高級感へと変化し、大人の男性にふさわしい洗練された佇まいが完成します。
パンツは細身よりストレートが合わせやすい
ノースフェイスのアウター、特にマウンテンライトジャケットやヌプシジャケットのようにボリュームがあるものを着る際、かつては「下半身をタイトにする」のが鉄則でした。しかし、今の空気感でおしゃれに見せるなら、パンツは「細身よりストレート、あるいは緩やかなテーパード」を選ぶのが正解です。
あまりに細いスキニーパンツを合わせると、足元だけがひょろひょろとしてしまい、上半身のボリュームとのバランスが崩れて「着られている感」が出やすくなります。今のトレンドである少しゆとりのあるストレートパンツや、太めの軍パン、スラックスなどを合わせることで、全体のシルエットがどっしりと安定し、こなれた印象を与えます。
ポイントは、パンツの裾(すそ)の処理です。裾がダボついていると野暮ったくなるため、ジャスト丈で合わせるか、軽くロールアップして足元をスッキリ見せましょう。ボリュームのあるアウターを、ゆとりのあるパンツで受け止める。この「程よい脱力感」が、今どきのアウトドアミックススタイルを格上げしてくれます。
靴はきれいめ寄りにするとバランスが取れる
コーディネート全体の印象を最後に決定づけるのは、実は「靴」です。ノースフェイスのアウターにトレッキングシューズを合わせてしまうと、街中では「登山帰り」に見えてしまいます。ださい印象を払拭するには、足元に「街」の要素を強く持ってくることが不可欠です。
おすすめは、クリーンな「レザースニーカー」や、少しボリュームのある「サイドゴアブーツ」、あるいは「ローファー」といった、きれいめ寄りの靴です。特にレザー素材の靴を足元に持ってくることで、上半身のナイロン素材との素材対比が生まれ、コーディネートが引き締まります。
もしスニーカーを合わせるなら、多色使いのものよりは、白や黒の単色のハイテクスニーカーを選ぶと、洗練された印象になります。カヌーやキャンプの帰りであっても、靴を履き替える、あるいは汚れをサッと拭き取ってから街に繰り出す。この足元への配慮があるだけで、ノースフェイスは「実用的な作業着」から「洗練されたファッションアイテム」へと劇的に変化します。
色は2色までに絞ると落ち着いて見える
おしゃれな着こなしの基本は「情報の整理」です。ノースフェイスのロゴや切り替えデザインはそれ自体が強い主張を持っているため、使う色を増やすほど全体のまとまりがなくなります。ださいと言われないための秘訣は、全身で使う色を「最大2色(あるいは同系色)」までに絞ることです。
例えば、「ブラック×オリーブ」や「ネイビー×グレー」といった具合に、使う色を限定してみてください。2色に絞ることで、視覚的なノイズが減り、見る人に「計算されたコーディネート」であることを印象づけられます。特に、マウンテンライトジャケットのようなツートーン配色のモデルを着る場合は、その2色のどちらかをパンツや靴でも拾うようにすると、完璧な統一感が生まれます。
差し色を使いたい場合も、あくまで「2色+アクセント一色(小物など)」のルールを徹底しましょう。色数を抑えることは、大人としての落ち着きを演出すると同時に、ノースフェイスの機能的なデザインを最も美しく引き立てる方法でもあります。シンプルであればあるほど、ブランドの良さは際立つのです。
ノースフェイスを自分らしく着るまとめ
ノースフェイスが「ださい」と言われるか「おしゃれ」と言われるか。その境界線は、ブランドへの依存度とバランス感覚にあります。
- 自分に合ったモデルとサイズを選ぶ: 定番に頼りすぎず、シルエットにこだわる。
- ロゴをコントロールする: 主張を抑えたモデルや、ロゴの見せ方を工夫する。
- ミックススタイルを意識する: 全身アウトドアを避け、街着との掛け合わせを楽しむ。
- 色と靴で引き締める: 色数を絞り、足元にきれいめな要素を足す。
カヌーのツアーやキャンプで体感する、あの圧倒的な機能性。その信頼を、そのまま街での自信に変える。今回ご紹介したコツを味方につければ、ノースフェイスはあなたの個性を最も輝かせる、最強のワードローブになるはずです。ブランドの名前に着られるのではなく、あなたがノースフェイスを使いこなす。その一歩が、あなたを本当の「おしゃれ」へと導いてくれるでしょう。
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