ノースフェイスを代表するロングセラーモデル「ビッグショット」は、その高い収納力とタフな作りで長年愛されてきました。しかし、長い歴史の中で何度かアップデートが行われており、中古市場などで見かける旧型と最新の現行モデルでは、使い勝手や背負い心地に細かな違いがあります。今回は、新旧の違いを詳しく解説し、ライフスタイルに合った最適なバックパック選びをサポートします。
ノースフェイスのビッグショット旧型の違いは「背負い心地」と「収納の作り」で分かる
ビッグショットの新旧モデルを比較した際、一見するとデザインは似ていますが、実は背負った時の感覚や荷物の整理しやすさが大きく異なります。進化のポイントは、体への負担を軽減する機能と、現代のデバイスに合わせた収納レイアウトの最適化にあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
旧型はクラシックな形でシンプルに使える
旧型のビッグショット、特に「ビッグショット クラシック」として親しまれているモデルは、ノースフェイスらしい伝統的なデザインを色濃く残しているのが特徴です。現行モデルに比べて、メインコンパートメントがシンプルで広々としており、大きな荷物をざっくりと詰め込みやすいという利点があります。
背面の構造は、適度なクッション性がありつつも、現行モデルほど複雑な成形はされていません。そのため、昔ながらのバックパックの背負い心地を好む方や、構造がシンプルな分、バッグ自体の耐久性を重視する方に適しています。また、デザイン面でも、今のモデルにはない配色やロゴの配置がされていることがあり、ヴィンテージ感を求めるユーザーからは根強い人気があります。
内部の仕切りも必要最小限に抑えられているため、インナーバッグを使って自分好みにカスタマイズしたい方には、このシンプルさがかえって使いやすく感じられるはずです。最新の多機能さよりも、質実剛健で使い勝手の良いスタンダードなリュックを求めている場合に、旧型は非常に魅力的な選択肢となります。
現行は背面構造が進化してフィット感が上がる
現行モデルのビッグショットは、背負い心地を左右する背面パネルとショルダーハーネスの設計が大幅に進化しています。特に「FlexVent(フレックスベント)」と呼ばれるショルダーハーネスが採用されており、射出成形された肩ベルトが体への荷重を分散し、長時間背負っていても疲れにくい工夫が施されています。
背面パネルには通気性を確保するためのエアメッシュと、背骨への負担を減らすスパインチャンネルが配置されています。これにより、夏場の蒸れを軽減しながら、背中の曲線にしっかりとフィットする安定感を実現しています。重い荷物を入れた際でも、バッグが背中から離れにくいため、実際の重量よりも軽く感じられるのが現行モデルの大きなメリットです。
また、チェストストラップやウエストベルトの形状も見直されており、より高いレベルでのホールド感を得られます。日常の通勤通学はもちろんのこと、軽いハイキングや長時間歩き続ける旅行などで使用する場合、この背面構造の進化は、体への疲労蓄積を抑える上で非常に重要な役割を果たしてくれます。
PCスリーブや小物ポケットの充実度に差が出る
現代のライフスタイルに合わせて、現行モデルではデジタルデバイスの収納能力が格段に向上しています。メインコンパートメント内にあるPCスリーブは、旧型よりもクッション性が強化されており、ノートパソコンを衝撃から保護する機能が高まっています。また、スリーブの底がバッグの底面に直接触れない「フリースライニング仕様」などの工夫により、バッグを地面に置いた際の衝撃が直接PCに伝わらない設計になっています。
さらに、フロント部分や内部のオーガナイザーポケットの配置も、より機能的に整理されています。スマートフォンやモバイルバッテリー、筆記用具などを細かく分けて収納できるため、バッグの中で小物が散らばるストレスがありません。旧型では一つの大きなポケットだった場所が、現行では複数のメッシュポケットやジッパー付きポケットに分かれていることも多く、整理整頓のしやすさは現行モデルに軍配が上がります。
サイドのメッシュポケットも、飲み物のボトルや折りたたみ傘がより安定して収まるように改良されています。日常的にPCを持ち歩き、ガジェット類をスマートに管理したいと考えている方にとって、現行モデルの収納レイアウトは非常に満足度の高いものとなっています。
生地の強度やパーツ仕様が世代で変わることがある
ビッグショットは世代によって、使用されている生地の素材感や厚み(デニール数)、ジッパーやバックルといった細かなパーツの仕様が変更されることがあります。旧型の中には、より厚手のナイロン生地を使用し、がっしりとした堅牢さを売りにしていたモデルもあります。一方で、現行モデルはリサイクル素材を積極的に取り入れ、環境に配慮しながらも、引き裂き強度に優れた高機能素材が採用されています。
ジッパーの滑らかさや、引き手(プルタブ)の持ちやすさといった細かな部分も、ユーザーのフィードバックを受けて常に改善されています。例えば、手袋をしたままでも開閉しやすい形状のジッパータブが採用されたり、夜間の視認性を高めるリフレクターの位置が最適化されたりと、細部まで使い勝手が考慮されています。
また、生地のコーティング技術も進化しており、撥水性能の持続性や、内部への浸水を防ぐ構造が強化されている傾向にあります。見た目には分からない進化ですが、雨の日の通勤や屋外での活動において、こうしたスペックの違いは安心感に繋がります。中古で旧型を探す際は、生地の裏側のコーティングが劣化(ベタつきなど)していないかを確認することも、長く愛用するためには大切なポイントです。
ビッグショット旧型と比較しやすいおすすめリュック
ノースフェイスには、ビッグショット以外にも魅力的なバックパックが多数ラインナップされています。サイズ感や用途に合わせて、他のモデルと比較検討することで、より自分にぴったりの一足を見つけることができます。
ビッグショット(現行モデルで機能バランスが良い)
現行のビッグショットは、33リットルという大容量を誇りながら、街使いでも違和感のないスタイリッシュなデザインが魅力です。新旧の良さを融合させ、最もバランスの取れた定番モデルと言えます。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| Big Shot | 33L | 高い収納力と進化した背面構造 | 公式サイト |
荷物が多い学生や、1泊程度の旅行もこなしたい方に最適です。多くのポケットにより、荷物の仕分けがスムーズに行えます。
ホットショット(少しコンパクトで日常に合わせやすい)
ビッグショットを一回り小さくしたようなモデルで、容量は27リットル前後です。日本人の体格に合いやすく、女性や小柄な方でも背負いやすいサイズ感になっています。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| Hot Shot | 27L | 街使いに最適なサイズ感と定番デザイン | 公式サイト |
ビッグショットほどの容量は必要ないけれど、ノースフェイスらしい多機能リュックが欲しいという方に最も選ばれているモデルです。
ボレアリス(収納力と背負い心地の定番モデル)
フロントに張り巡らされたバンジーコードが特徴的な、アウトドアテイストの強いモデルです。ビッグショットに近い容量を持ちながら、よりスポーティーな印象を与えます。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| Borealis | 28L | バンジーコードによる外部収納が便利 | 公式サイト |
脱いだジャケットをバンジーコードに挟むことができるなど、フィールドワークやアクティブな移動が多い方に適しています。
シャトルデイパック(通勤向けでPC収納が強い)
ビジネスシーンを強く意識したモデルで、スクエア型のフォルムが特徴です。ビッグショットのようなカジュアルさはありませんが、PCや書類の持ち運びに特化しています。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| Shuttle Daypack | 24.5L | ビジネスに最適なPC・書類専用収納 | 公式サイト |
スーツやオフィスカジュアルに合わせやすく、止水ジッパーを採用するなど、精密機器を守る機能が非常に充実しています。
BCヒューズボックス2(四角い形で荷物が出し入れしやすい)
摩擦強度に優れたTPEファブリックラミネート生地を使用した、ボックス型のバックパックです。開口部が大きく開くため、大きな荷物や書類の出し入れが非常にスムーズです。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| BC Fuse Box II | 30L | 頑丈な生地と圧倒的な出し入れのしやすさ | 公式サイト |
型崩れしにくく、自立するため、教科書を多く持ち歩く学生や、現場仕事などでハードに使う方に根強い人気があります。
ジェスター(軽めでカジュアルに持ちやすい)
機能をシンプルに絞ることで軽量化を実現した、コストパフォーマンスに優れたモデルです。ビッグショットよりも気軽に持ち出せる軽快さが魅力です。
| 商品名 | 容量 | 主な特徴 | 公式サイトURL |
|---|---|---|---|
| Jester | 28L | シンプルな構造で軽量かつ使いやすい | 公式サイト |
過度なスペックは不要で、日常のちょっとした外出やジム通いなどに使える手頃なリュックを探している方に適しています。
旧型と現行で迷ったら「用途・荷物・サイズ感」で決める
ビッグショットの旧型と現行モデル、どちらを選ぶべきか迷った際は、自分がどのようなシーンで、何を、どのくらい持ち歩くのかを具体的にイメージすることが大切です。単に容量の違いだけでなく、機能の優先順位を整理することで、最適な一台が見えてきます。
通勤通学はPC収納と背負い心地を優先する
毎日使う通勤や通学が主な目的であれば、現行モデルを選ぶのが賢明です。最大の理由は、進化した背面構造「FlexVent」による負担軽減と、ノートPCの保護性能にあります。重い教科書やPCを毎日持ち運ぶ場合、少しの背負い心地の差が、一日の疲れに大きく影響してきます。
現行モデルのスリーブはPCが直接地面に当たらないよう浮いた構造になっているため、デスクの横にバッグを置く際なども安心です。また、小物ポケットが充実しているため、イヤホンや充電器、鍵といった毎日使うアイテムを定位置に収納でき、バッグの中で探し回る手間を省けます。機能的な利便性を最優先するなら、現代の生活環境に最適化された現行モデルが間違いありません。
旅行や1泊は開口部と容量の余裕を重視する
旅行や出張、あるいはアウトドアアクティビティで使用する場合は、荷物の出し入れのしやすさが重要になります。現行のビッグショットは33リットルという十分な容量がありますが、旧型の中にはよりメインルームが広く感じられる設計のものもあります。衣類やポーチなどの大きな荷物をたくさん詰め込みたい場合は、旧型のシンプルな構造が使いやすく感じられるかもしれません。
一方で、旅行中は長時間バッグを背負って移動することが多いため、フィット感を重視して現行モデルを選ぶという考え方もあります。また、現行モデルはサイドポケットが深く設計されているものが多く、旅先で増えがちなペットボトルや地図、折りたたみ傘などを安定して保持できます。荷物の総量と、移動距離のバランスを考えて選ぶのがコツです。
ポケットの位置は使う小物で相性が変わる
人によって持ち歩く小物の種類は千差万別です。現行モデルは細かな仕分けに優れていますが、逆に「ポケットが多すぎてどこに何を入れたか分からなくなる」と感じる方もいます。シンプルな大きなポケットに、ポーチを使ってまとめて収納したいという方は、旧型のざっくりとしたレイアウトの方が相性が良い場合があります。
また、フロントにある縦開きのジッパーポケットの使い勝手も、実際に手を入れてみると違いが分かります。現行モデルは内部にさらにオーガナイザーが追加されていることが多く、機能的です。自分がよく使うスマホのサイズや、パスケースの取り出しやすさなどを考慮し、直感的に「使いやすい」と感じる配置のモデルを選んでください。
中古で探すなら型番と状態チェックが重要になる
旧型のビッグショットを中古市場やオークションサイトで探す場合は、いくつか注意点があります。まずは型番を確認し、いつ頃のモデルなのかを把握しましょう。モデルチェンジのタイミングによって、容量が微妙に異なったり、ロゴの刺繍の仕方が違ったりします。自分の理想とする「旧型」がどの世代のものを指すのか、事前に調べておくと失敗がありません。
さらに重要なのが状態のチェックです。特にノースフェイスのバックパックは、長年の使用で内部のコーティングが剥がれてきたり、特有の臭い(加水分解)が発生したりすることがあります。写真だけで判断せず、出品者に「内部の剥がれやベタつきはないか」「ジッパーの動きはスムーズか」を確認するようにしてください。状態が良い旧型を見つけられれば、現行モデルにはない風合いを楽しみながら、長く愛用することができます。
ビッグショット旧型の違いを理解すると納得して選びやすくなる
ビッグショットの新旧の違いを詳しく見てきましたが、どちらが優れているかというよりも、自分のライフスタイルにどちらがフィットするかが重要です。クラシックな雰囲気を楽しみつつ、シンプルな収納力を求めるなら旧型、最新のエルゴノミクスに基づいた背負い心地とガジェットへの対応力を求めるなら現行モデルがおすすめです。
ノースフェイスのバックパックは非常に丈夫で、一度購入すれば何年も使い続けることができます。それだけに、背負い心地や収納の細かな違いを理解して選ぶことは、その後の満足度に大きく関わります。今回ご紹介したポイントや、他のモデルとの比較を参考に、ぜひ最高の相棒となるバックパックを手に入れてください。

