アークテリクスとノースフェイス、どちらのリュックを選ぶべきか迷う方は多いです。どちらもアウトドアブランドとして世界的な人気を誇りますが、その設計思想や得意とする場面には明確な違いがあります。本記事では、両ブランドの主要モデルを比較し、あなたのライフスタイルに最適なリュックの選び方を具体的に解説します。毎日をより快適にするパートナーを見つけましょう。
アークテリクスとノースフェイスのリュック比較は「使う場面」で向き不向きが分かれる
リュック選びでまず大切なのは、自分がどのようなシーンで最も頻繁に使うかを整理することです。アークテリクスとノースフェイスは、どちらも優れた機能を備えていますが、それぞれが想定している「使い心地」の優先順位が異なります。山歩きから通勤・通学まで、重視したいポイントによって選ぶべきブランドが変わるため、まずはそれぞれの特徴を掴んでおきましょう。
アークテリクスは軽さとフィット感で動きやすさが強み
アークテリクスのリュックの最大の特徴は、徹底した人間工学に基づいた設計と、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインにあります。登山用品から始まったブランドであるため、体への負担を最小限に抑えつつ、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう作られています。特に「動きやすさ」に妥協がなく、背負った瞬間に背中に吸い付くようなフィット感に驚く方も多いです。
素材選びにもこだわりがあり、耐久性と軽量性を両立させた独自の生地を使用しています。これにより、同容量の他社製品と比較しても驚くほど軽く、長時間の移動でも疲れにくいのが強みです。収納ポケットをむやみに増やすのではなく、必要な場所に必要な機能を集約させる設計思想は、都会的で洗練された印象を与えます。
アクティブに動く日のサブザックとしてはもちろん、身軽に通勤したいビジネスパーソンにも支持されています。街中で使っていてもアウトドア感が強すぎず、ジャケットスタイルにも馴染むスマートなシルエットが魅力です。荷物を詰め込んでも形が崩れにくく、常に美しい佇まいを保つことができるため、見た目と実用性の両方を重視する方に最適なブランドです。
ノースフェイスは収納力とタフさで日常使いに強い
ノースフェイスのリュックが圧倒的な支持を得ている理由は、その圧倒的な収納力とハードな使用に耐えうるタフさにあります。日々の通学やビジネスシーンでは、ノートPCや資料、着替えなど多種多様な荷物を持ち運ぶ必要があります。ノースフェイスの多くのモデルには、小物を整理しやすいオーガナイザーポケットや、クッション性の高いPCスリーブが標準装備されています。
生地には摩擦に強い厚手のナイロンや、水濡れに強いポリエステル地が採用されており、ラフに扱っても傷みが少ないのが大きなメリットです。例えば、満員電車での通勤や、雨天時の移動、キャンプなどの野外活動まで、場所を選ばずガシガシ使える安心感があります。重い荷物を入れた際でも、バッグ本体がしっかり自立するモデルが多く、中身の出し入れがしやすい点も日常使いで重宝します。
また、カラーバリエーションが豊富で、自分の好みに合わせたスタイルを選びやすいのも特徴です。アウトドアブランドらしい堅牢さを持ちつつ、ストリートファッションにも溶け込むデザイン性は唯一無二の存在と言えます。使い勝手を重視し、毎日気兼ねなく荷物を詰め込みたいというニーズに、これほど完璧に応えてくれるブランドは他にありません。
背負い心地は背面パネルとショルダー形状で差が出る
リュックの快適性を左右する背負い心地については、両ブランドでアプローチが異なります。アークテリクスは、背面パネルに独自の「エアロフォーム」などを採用し、背中の蒸れを逃がしながら荷重を分散させる仕組みが得意です。ショルダーハーネスも薄型ながら、肩のラインに沿うように立体成型されており、腕の動きを邪魔しません。激しく動いてもザックが左右に振れにくいため、自転車通勤などにも向いています。
一方のノースフェイスは、厚みのあるクッション材を使用した背面構造が特徴です。特に「フレックスベント」などのシステムを採用したモデルでは、背骨への負担を減らす溝が設けられており、重い荷物を背負った際の安定感が抜群です。ショルダーベルトも肉厚で柔らかいため、肩に食い込みにくく、長時間背負っていても痛くなりにくい配慮がなされています。
アークテリクスが「体の一部になるような一体感」を追求しているのに対し、ノースフェイスは「重さを感じさせないクッション性」を重視していると言えます。どちらが優れているかというよりも、自分の背中の形や、中に入れる荷物の重さに合わせて選ぶのが正解です。店頭で実際に背負ってみる際は、少し荷物を入れてみて、肩や腰にかかる圧力を確認することをおすすめします。
デザインは街寄りかアウトドア寄りかで印象が変わる
見た目の印象も選ぶ際の重要な要素です。アークテリクスは全体的に曲線美を活かした有機的なフォルムが多く、ロゴマークも控えめな配置が一般的です。余計なベルトや装飾が少ないため、ミニマリズムを好む層や、オフィスカジュアルに合わせたい層から絶大な人気があります。ブラック一色のモデルでも、素材の質感の違いで表情を出すなど、非常に洗練されたモードな雰囲気を持っています。
対するノースフェイスは、ブランドロゴを前面に押し出したアイコン的なデザインが魅力です。四角いボックス型や、登山用ザックを彷彿とさせるクラシックなデザインまで幅広く、ひと目でそれとわかる存在感があります。アクティブで元気な印象を与えやすいため、カジュアルな服装やスポーツウェアとの相性が非常に良いです。トレンドに左右されにくい定番感があるのも安心できるポイントです。
近年ではどちらのブランドも街中での利用を意識していますが、アークテリクスは「洗練された都市生活」を、ノースフェイスは「機能的でアクティブな日常」を象徴しているように見えます。自分のクローゼットにある服との相性を想像しながら選ぶと、購入後のコーディネートで困ることが少なくなります。
アークテリクスとノースフェイスで人気のおすすめリュック
ここからは、それぞれのブランドで特に人気の高い定番モデルをご紹介します。それぞれの特徴を比較表とともにまとめましたので、自分にぴったりの一台を見つける参考にしてください。
アークテリクス マンティス 26(通勤通学でも使いやすい定番)
マンティス26は、アークテリクスのなかでも圧倒的な人気を誇る多機能パックです。開口部が大きく開くため荷物の整理がしやすく、サイドのメッシュポケットには水筒や折りたたみ傘を収納できます。曲線的なシルエットは女性の背中にも馴染みやすく、男女問わず愛用者が多いモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 26L |
| 重量 | 約840g |
| 主な特徴 | 整理しやすい複数のポケット、サイドポケットあり |
| 参考価格 | 27,500円(税込) |
| 公式サイト | アークテリクス公式 マンティス 26 |
アークテリクス アロー 22(存在感のあるデザインと背負いやすさ)
20年以上にわたりブランドのアイコンとして君臨するモデルです。中央にある特徴的な止水ジッパーと、サーモフォームバックパネルによる圧倒的なフィット感が魅力です。底面が斜めになっており、荷物が背中側に寄る設計のため、重いものを入れても後ろに引っ張られる感覚が少ないのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 22L |
| 重量 | 約1.08kg |
| 主な特徴 | 高い耐水性のフロントパネル、唯一無二のデザイン |
| 参考価格 | 37,400円(税込) |
| 公式サイト | アークテリクス公式 アロー 22 |
アークテリクス グランヴィル 16(雨の日にも強いミニマル系)
防水性に優れた「AC2テクノロジー」を採用しており、雨の日の移動でも中身をしっかり守ります。極限まで無駄を省いたフラットなデザインで、ビジネスシーンでも違和感なく使用可能です。見た目以上に容量があり、ノートPCや書類をスマートに持ち運ぶことができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 16L |
| 重量 | 約760g |
| 主な特徴 | 優れた耐候性、軽量でミニマルな外観 |
| 参考価格 | 34,100円(税込) |
| 公式サイト | アークテリクス公式 グランヴィル 16 |
ノースフェイス ホットショット(万能で迷いにくいデイパック)
ノースフェイスの定番中の定番といえば、このホットショットです。背骨のラインに合わせた構造が背中への負担を軽減し、通気性も確保されています。メインコンパートメントにはPCスリーブがあり、収納力と使いやすさのバランスが非常に優れています。初めての本格的なリュックとしてもおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 27L |
| 重量 | 約920g |
| 主な特徴 | 多機能オーガナイザー、高いクッション性 |
| 参考価格 | 22,770円(税込) |
| 公式サイト | ゴールドウイン公式 ホットショット |
ノースフェイス BCヒューズボックス2(四角い形で荷物を入れやすい)
摩擦強度と耐水性に優れるTPEファブリックラミネートの生地を採用したボックス型のリュックです。型崩れしにくく、大きな開口部から教科書や書類をスムーズに出し入れできるため、学生からビジネスマンまで幅広く支持されています。サイドのフラップ付きポケットなど、細かい収納も充実しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 30L |
| 重量 | 約1,065g |
| 主な特徴 | ボックス型で収納しやすい、摩耗に強い素材 |
| 参考価格 | 20,900円(税込) |
| 公式サイト | ゴールドウイン公式 BCヒューズボックス2 |
ノースフェイス ボレアリス(PC収納と機能性のバランス型)
フロントのバンジーコードが印象的なボレアリスは、収納の多さが自慢のモデルです。28L前後の容量があり、PC、タブレット、小物をそれぞれ専用のスペースに分けることができます。背面のFlexVentサスペンションシステムにより、重い荷物を背負って長時間歩いても快適な状態を維持してくれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容量 | 28L |
| 重量 | 約1,050g |
| 主な特徴 | 豊富なポケット数、バンジーコードでの外付け収納 |
| 参考価格 | 22,000円(税込) |
| 公式サイト | ゴールドウイン公式 ボレアリス |
後悔しない選び方は「容量・荷物の形・着用シーン」で決める
リュック選びで失敗しないためには、スペックの数字だけでなく、実際の利用シーンを細かくシミュレーションすることが重要です。特に容量選びと、中に入れる荷物の性質を理解しておくことで、購入後の「思っていたのと違う」という後悔を防ぐことができます。
20L台は身軽で街歩きや通勤に合わせやすい
20Lから26L程度の容量は、デイリーユースにおいて最も汎用性が高いサイズです。A4サイズの書類や13インチ程度のノートPC、弁当箱、薄手の羽織ものなどがちょうど収まる大きさです。電車内でも邪魔になりにくく、背負った時のシルエットもコンパクトにまとまるため、街歩きや毎日の通勤・通学にはこのクラスが最適です。
アークテリクスの「アロー 22」や「マンティス 26」はこのカテゴリーの代表格です。荷物が少ない時でもバッグが型崩れしにくいため、中身の量にかかわらず常にスタイリッシュな印象を与えられます。あまり大きな荷物を持ち歩かない方であれば、20L前後のモデルを選ぶことで、軽快な足取りで一日を過ごすことができます。
一方、スポーツジムの着替えやシューズを一緒に入れたい場合は、20L台では少し手狭に感じることがあります。自分の荷物の「いつもの量」を一度並べてみて、余裕を持って収納できるかどうかを確認してください。
30L前後は荷物が多い日や1泊にも対応しやすい
30L前後の容量になると、収納力がぐっと高まります。ノースフェイスの「BCヒューズボックス2」などがこのクラスに該当しますが、1泊程度の旅行や出張の荷物も十分に収めることができます。部活動で着替えが多い学生の方や、仕事帰りにジムへ通う方、あるいはカメラ機材などの嵩張るアイテムを持ち運ぶ方にとっては、このサイズが安心です。
30Lクラスのメリットは、多少荷物が増えても無理なく収納できる余裕がある点です。スーパーでのちょっとした買い物もリュックに収めることができ、両手を空けたまま移動できるのは大きな利点と言えます。ただし、荷物を詰め込みすぎるとかなりの重量になるため、ショルダーハーネスや背面のクッション性がしっかりしたモデルを選ぶことが不可欠です。
見た目のボリュームも大きくなるため、小柄な方が背負うと少し大きく見えることがあります。自分の体格とのバランスを鏡で確認し、日常的に持ち歩く際に重荷にならないかを検討しましょう。
PC持ち運びは専用スリーブの有無で快適さが変わる
現代のリュック選びにおいて、PC収納の機能性は外せないポイントです。単に「入る」だけでなく、衝撃から守るクッション性があるか、他の荷物に圧迫されない独立したスペースがあるかが重要になります。アークテリクスやノースフェイスの最新モデルの多くは、PCが直接底に当たらない「ハイドレーション兼PCスリーブ」を備えており、バッグを床に置いた際の衝撃を和らげてくれます。
特にビジネスユースを考えている場合、PCの出し入れがスムーズにできるかどうかもチェックしてください。メインコンパートメントを全開にしなくても、サイドジッパーからPCだけを取り出せるモデルなどは、カフェやオフィスでの作業開始が非常にスムーズになります。また、タブレット端末も併用する場合は、複数のスリーブがあるモデルが重宝します。
スリーブのサイズも確認が必要です。15インチや16インチの大型ノートPCを使用している場合、コンパクトなリュックのスリーブには収まらないことがあります。自分のPCのサイズを把握し、余裕を持って収納できるモデルを選ぶことが、デバイスの寿命を延ばすことにも繋がります。
雨対策は素材と止水仕様で安心感が変わる
外出先での急な雨は、リュック愛用者にとって最大の悩みの一つです。アークテリクスとノースフェイスは、どちらもアウトドアの厳しい環境を想定しているため、標準的なモデルでも一定の撥水性能を持っています。しかし、より確実に荷物を守りたい場合は、素材とジッパーの仕様を細かく確認する必要があります。
アークテリクスの「グランヴィル」シリーズのように、生地自体に高い防水性を持たせたモデルは、長時間の雨でも浸水の心配が少なく、レインカバーをかける手間が省けます。また、多くのモデルで採用されている止水ジッパーは、隙間からの水の侵入を最小限に抑えてくれる信頼性の高いパーツです。
一方、ノースフェイスの「BCヒューズボックス2」などのポリエステル地は、水汚れを拭き取りやすく、多少の雨なら弾いてくれるタフさがあります。ただし、本格的な大雨の中を歩く場合は、ザックカバーを併用するか、縫い目の処理まで徹底された防水モデルを選ぶのが安心です。自分の住んでいる地域の気候や、雨天時の移動時間を考慮して、必要な耐水レベルを見極めましょう。
アークテリクスとノースフェイスのリュック比較は自分の生活に合う方が正解になる
アークテリクスとノースフェイス、どちらのリュックも品質の高さは間違いありません。都会的でスマート、かつ軽量なフィット感を求めるならアークテリクスが適しています。一方で、圧倒的な収納力と頑丈さ、そしてガシガシ使える実用性を重視するならノースフェイスが最良の選択となります。
結局のところ、最高のリュックとは「自分の毎日の行動にストレスなく溶け込んでくれるもの」です。容量、背負い心地、そして何より背負った時に自分の気分が上がるデザインかどうか。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたの生活を支える最高の一台を手に入れてください。

