キャンプを始めたばかりの頃、誰もが一度は「テントのインナーマットは100均で代用できるのでは?」と考えるものです。しかし、実際に100均のアルミシートだけで夜を過ごしてみると、地面の硬さや冷え込みに驚くことも少なくありません。
この記事では、100均アイテムを活用しつつ、今のトレンドを踏まえた「本当に快適に眠れるマット選び」の基準と、コスパ最強のおすすめ商品を徹底解説します。
軽量でコンパクトなので、キャンプやツーリングのおともに!横になっても痛くないインナーマット
テントのインナーマットを100均で選ぶ際の重要基準
地面からの冷気を遮断する性能
キャンプの夜、体温を奪う最大の原因は空気ではなく「地面からの冷気」です。100均で手に入る薄いアルミシートは、一見すると断熱性が高そうに見えますが、実際には放射熱を反射する機能がメインであり、直接伝わってくる熱(伝導熱)を遮る力は限定的です。
本格的なキャンプ用マットは「R値」という断熱指標を基準に作られていますが、100均素材をインナーマットとして活用する場合は、この断熱性をいかに補うかが重要になります。具体的には、薄いシートを1枚敷くだけではなく、複数枚を重ねたり、空気層を含む他の素材と組み合わせたりする工夫が欠かせません。
冷気はテントの底を通り抜けて、シュラフ越しに私たちの背中を容赦なく冷やします。この底冷えを解消するためには、アルミの反射機能に加え、地面との間に物理的な距離を作る「厚み」が必要になるのです。100均で素材を探す際も、ただの銀マットではなく、少しでも発泡ポリエチレン層が厚いものを選ぶのが、冷気を遮断する第一歩となります。
また、地面が湿っている場合は、アルミシートの防水性能も重要な役割を果たします。湿気は冷えを助長させるため、水分を吸わない素材であることは必須条件です。100均のシートをインナーマットのベースとして使うなら、こうした「熱を跳ね返す力」と「冷たさを伝えない距離」を意識して選ぶようにしましょう。
身体を支えるクッション性の厚み
どれだけ景色が綺麗で楽しいキャンプでも、寝心地が悪いと翌日の体力に大きな影響を及ぼします。100均のマット類で最も不足しがちなのが、この「クッション性」です。キャンプサイトの地面は、芝生のように見えても実際には石が転がっていたり、木の根が隆起していたりすることが多々あります。
100均のアルミシートは厚さが数ミリ程度しかないため、そのまま敷いただけでは地面の凸凹がダイレクトに身体に伝わってしまいます。これを「底付き感」と呼びますが、腰や肩などの荷重がかかる部位が痛くなり、夜中に何度も目が覚めてしまう原因になります。快適な睡眠を得るためには、少なくとも10mm以上の厚みが理想とされています。
もし100均のアイテムでクッション性を確保しようとするならば、ジョイントマットを複数枚敷き詰めるなどの対策が必要です。しかし、ジョイントマットは嵩張る上に、隙間から冷気が逃げやすいという弱点もあります。そこで、100均素材はあくまで「補助」として捉え、メインには厚みのある専用マットを導入するのが、現在のキャンプスタイルの主流です。
クッション性は単に「柔らかさ」だけでなく、身体のラインに合わせて沈み込み、体圧を分散してくれるかどうかもポイントです。100均の硬い発泡素材では限界があるため、本格的なインナーマットとの性能差が最も顕著に現れる部分と言えるでしょう。翌朝「体が痛い」とならないために、厚みへの妥協は禁物です。
持ち運びが容易な軽量コンパクトさ
キャンプは荷物との戦いです。特にインナーマットは面積が大きいため、収納時のサイズがキャンプ全体の積載量を左右します。100均のマットは安価ですが、十分な性能を得るために何枚も重ねて使おうとすると、結果として非常に大きな荷物になってしまうという罠があります。
最新のキャンプトレンドでは、高性能な素材を使用することで「薄くて暖かい」「軽いのにクッション性が高い」といった、相反する要素を両立させたマットが支持されています。100均の素材を無理に活用して荷物を増やすよりも、折りたたみ式の専用マットを1枚持ったほうが、準備や撤収の時間が劇的に短縮されます。
また、ソロキャンプや登山、ツーリングキャンプを楽しまれる方にとって、重量は1グラムでも削りたい要素です。100均のアルミシート自体は非常に軽量ですが、耐久性が低いために風で飛ばされやすかったり、パッキングの際にボロボロと削れてしまったりすることもあります。移動のしやすさを重視するなら、専用の収納袋や結束バンドが付属する商品を選ぶのがスマートです。
コンパクトさを追求する場合、空気を入れて膨らませるエアータイプやインフレーターマットという選択肢もあります。これらは100均では代替不可能な機能を持っており、収納時はペットボトルサイズになるものも存在します。自分の移動手段やキャンプスタイルに合わせて、どの程度の収納サイズなら許容できるかを事前にシミュレーションしておくことが大切です。
テントの広さに合うサイズ展開
100均で販売されているアルミシートやレジャーシートの多くは、一人用の小さなサイズが主流です。これを2ルームテントや大型のドームテントのインナーマットとして使おうとすると、何枚もパッチワークのように敷き詰める必要が出てきます。この「継ぎ目」が、実はキャンプの快適性を損なう大きな要因になります。
シート同士が重なっている部分は段差になり、逆に隙間ができている部分は冷気や湿気の通り道になってしまいます。寝返りを打つたびにシートがズレてしまい、夜中に直さなければならないのは非常にストレスです。理想は、テントのフロアサイズにジャストフィットする、あるいは少し大きめで端を折り返せるサイズを選ぶことです。
キャンプ専用のインナーマットであれば、一般的なテントのサイズ(270x270cmや300x300cmなど)に合わせたラインナップが豊富に用意されています。1枚でバシッと敷き詰められるマットは見た目も美しく、テント内の「部屋感」を一気に高めてくれます。100均素材を使う場合でも、養生テープなどで連結してズレを防止するなどの工夫が必要不可欠です。
また、意外と見落としがちなのが「収納時の形状」です。ロール状に丸めるタイプなのか、ジャバラ状に折りたたむタイプなのかによって、デッドスペースへの収まりが変わります。自分のテントの広さと、車の積載スペースの両方を考慮して、最適なサイズ感と形状を見極めることが、失敗しないマット選びの秘訣と言えるでしょう。
コスパに優れたテント用インナーマット厳選7選
テントのインナーマットを100均で選ぶコツと、Amazonで買える厳選7選
100均のマットを賢く活用するコツは、厚み・断熱性・サイズ・携帯性の4つを基準に、複数を組み合わせたり補完したりすることにあります。ここでは、100均アイテムのような手軽さと、それを上回る性能を兼ね備えたAmazonで買える高コスパマットを厳選してご紹介します。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) シルバーキャンピングジャバラマット
100均の銀マットからのステップアップに最適な、厚さ8mmの定番マットです。折りたたみ式なので設営が非常に速く、100均のものよりも耐久性が高いため、何度も繰り返し使いたい方にぴったりです。
| メーカー | キャプテンスタッグ |
| サイズ | 約100×200×厚さ0.8cm |
| 素材 | 発泡ポリエチレン(アルミ蒸着) |
| 特徴 | 軽量で広げるだけの簡単設営。断熱効果が高い銀面仕様。 |
BUNDOK(バンドック) フォールディング マット BD-513
100均のジョイントマットよりも収納がコンパクトで、クッション性に優れたEVA素材を採用しています。波型の凹凸が空気の層を作り、地面からの冷気をしっかり遮断してくれるため、ソロキャンプの強い味方になります。
| メーカー | 株式会社カワセ(BUNDOK) |
| サイズ | 約180×60×厚さ1cm |
| 素材 | EVA樹脂・ポリエチレン |
| 特徴 | 非常に軽量で持ち運びに便利。凹凸構造で寝心地をサポート。 |
Mozambique(モザンビーク) キャンプ マット アルミ加工
100均アイテムでは実現できない「R値(断熱性能)」を意識した、本格派のフォームマットです。片面にアルミ加工が施されており、夏は地面からの熱を遮り、冬は体温を反射して暖かさを保つため、オールシーズン活躍します。
| メーカー | Mozambique |
| サイズ | 約183×56×厚さ2cm |
| 素材 | XPEフォーム(アルミ加工) |
| 特徴 | 高い断熱性能と耐久性。収納袋付きでパッキングも容易。 |
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) EVAフォームマット M-3318
Amazonでベストセラーを誇る、キャンプマットの王道モデルです。100均の薄いマットを何枚も重ねるよりも、これ一枚を敷く方が格段に寝心地が向上し、凸凹のある地面でもストレスなく眠ることができます。
| メーカー | キャプテンスタッグ |
| サイズ | 約56×182×厚さ2cm |
| 素材 | EVA樹脂(発泡) |
| 特徴 | 波型構造が荷重を分散。水洗い可能でメンテナンスも簡単。 |
ユーザー(USER) 極厚15mmマット
「とにかく痛くないこと」を重視するなら、この15mm厚の極厚マットがおすすめです。100均の銀マットの数倍の厚みがあり、冬の底冷え対策や、砂利の上でのキャンプでも快適な睡眠環境を確保できます。
| メーカー | ユーザー株式会社 |
| サイズ | 約60×180×厚さ1.5cm |
| 素材 | 発泡ポリエチレン(アルミ蒸着) |
| 特徴 | 15mmの圧倒的な厚み。地面の硬さをほぼ感じさせないクッション性。 |
ロゴス(LOGOS) 断熱防水ピクニックサーモマット
デザイン性にもこだわりたい方におすすめの、おしゃれなチェック柄マットです。裏面にアルミ蒸着を施しているため断熱性が高く、防水仕様なのでテント内の結露からも荷物をしっかり守ってくれます。
| メーカー | ロゴスコーポレーション |
| サイズ | 約110×155cm(他サイズあり) |
| 素材 | ポリエステル(裏面アルミ蒸着) |
| 特徴 | 起毛素材で肌触りが良い。アルミ加工による高い断熱性。 |
Soomloom 折り畳み式レジャーマット アルミ蒸着
コストパフォーマンスを限界まで追求した、高密度の発泡マットです。100均感覚で購入できる価格帯ながら、しっかりとしたアルミ蒸着と厚みがあるため、バックパッカーやキャンプ初心者の最初の一枚として最適です。
| メーカー | Soomloom |
| サイズ | 約183×56×厚さ2cm |
| 素材 | XPEフォーム(アルミ蒸着) |
| 特徴 | 圧倒的な低価格。軽量かつ十分なクッション性と断熱性。 |
100均素材とキャンプ専用マットを比較する項目
地面の凹凸に対する吸収力
キャンプ専用マットと100均素材の決定的な違いは、地面の凹凸をどれだけ緩和できるかという「衝撃吸収力」にあります。専用マットの多くは、EVAやXPEといった高密度で弾力性のある樹脂を使用しており、石や根っこの突起をマット全体で包み込むように吸収します。これにより、身体への負担を最小限に抑えることが可能です。
一方、100均のアルミマットは主に発泡ポリエチレンで作られており、一度潰れると元の形に戻りにくい性質があります。一晩寝ている間に自分の体重でフォームが圧縮され、明け方には地面の硬さをダイレクトに感じるようになってしまうことも珍しくありません。特に腰痛持ちの方や、眠りの浅い方にとって、このクッション性の差は翌日のコンディションを左右する大きな問題となります。
また、専用マットには表面に「卵パック」のような凹凸加工(ディンプル加工)が施されているものが多く、これが複数の役割を果たします。荷重を分散させるだけでなく、凹凸の隙間に空気の層を作ることで、より柔らかな寝心地を提供してくれるのです。100均素材では実現できないこの精密な構造が、アウトドアでの快眠を支えています。
冬場の底冷えを防止する断熱性
冬キャンプにおいて、100均の薄いシートのみで挑むのは非常に危険です。前述の通り、断熱性能を示すR値において、専用マットと100均素材には数倍の開きがあります。専用マットは、微細な気泡を大量に含む特殊なフォームを採用しており、体温を逃さず、地熱を遮断する壁としての役割を完璧にこなします。
100均のシートを何枚重ねても、結局のところ間に隙間ができやすく、そこから冷たい空気が入り込んでしまいます。また、100均素材は熱を反射する力はあるものの、蓄える力が乏しいため、一度冷え切ってしまうと回復が困難です。専用マットの中には、表面にアルミを蒸着させることで反射効率を高めつつ、厚みのあるフォームで熱を逃さない「ハイブリッド構造」を持つものが多く、冬場の過酷な環境にも耐えうる設計になっています。
特に氷点下まで下がるような環境では、マットの性能不足は命に関わるほどの影響を与えかねません。キャンプ専用品は、メーカーが厳しい環境下でテストを繰り返し、その性能を保証しています。この信頼性こそが、100均素材との価格差を裏付ける最大の理由であり、安心感を買うという意味でも専用マットに軍配が上がります。
複数回の使用に耐える耐久性
100均のアイテムは「使い捨て」に近い感覚で使えるのがメリットですが、キャンプという過酷なアウトドア環境では、その耐久性の低さが仇となることがあります。100均のアルミシートは表面のフィルムが非常に薄く、靴で踏んだり荷物を引きずったりするだけで、簡単に破れたり剥がれたりしてしまいます。
一度表面が破れると、そこから冷気や湿気が侵入し、断熱性能は大幅に低下します。また、中の発泡素材がボロボロと崩れてテント内に散らばり、撤収時の掃除に手間取るといったケースも少なくありません。結果として、キャンプのたびに買い直すことになり、長期的に見れば専用マットを購入したほうが安上がりになる場合がほとんどです。
キャンプ専用マットは、屋外でのタフな使用を想定して作られています。耐摩耗性に優れた素材を使用し、多少の擦れや折れでは性能が劣化しません。数年、あるいは10年以上にわたって使い続けられる耐久性を持っており、使い込むほどに馴染んでくる道具としての愛着も湧いてきます。環境負荷の観点からも、良いものを長く使うスタイルが現代のキャンプトレンドに合致しています。
撤収作業のしやすさと収納性
キャンプの終わり、意外と時間がかかるのが片付け作業です。100均のアルミシートを複数枚使っている場合、それらを1枚ずつ畳み、ズレないようにまとめて固定するのは意外と面倒な作業です。専用のケースがないため、車に積み込む際にも形が崩れやすく、積載スペースを圧迫してしまいます。
対して、専用のキャンプマットは「片付けやすさ」が徹底的に考えられています。折りたたみ式であれば、端からパタパタと畳むだけで数秒で完了しますし、ロール式でも専用のベルトやスタッフバッグが付属しているため、常に一定のコンパクトサイズに収めることができます。この「定位置が決まる」という安心感は、限られた車内スペースを効率的に使うために非常に重要です。
また、専用マットは収納時のサイズがスペック表に明記されているため、購入前にパッキングの計画が立てやすいという利点もあります。100均素材で何枚も重ねるスタイルは、最終的なボリュームが予測しにくく、いざ車に載せようとした時に「入らない!」という事態を招きかねません。スマートな設営・撤収を実現するためにも、収納システムが確立された専用品を選ぶ価値は十分にあります。
テントのインナーマットを購入する際の注意点
テントの床面サイズを事前測定
インナーマットを購入する前に、必ず自分のテントの「有効床面積」を正確に測っておきましょう。カタログに記載されているサイズは外寸(テント自体の大きさ)であることが多く、実際にマットを敷くインナーテントの内寸はそれよりも一回り小さいことが一般的です。例えば「270cm四方」と書かれていても、実際には角が落とされていたり、数センチの誤差があったりします。
大きすぎるマットを選んでしまうと、テントの中で端が余ってしまい、壁面を押し出す形になって結露の原因になったり、居住空間が狭く感じられたりします。逆に小さすぎると、シュラフが地面に直接触れてしまい、夜中に冷たさで目が覚める原因になります。メジャーを使って、実際に寝るスペースの縦・横の長さを確認するのが、失敗しないための鉄則です。
また、最近流行のモノポールテント(ティピー型)などは、床面が正方形ではなく多角形になっています。この場合、長方形のマット1枚では必ずデッドスペースが生じます。専用の純正マットを購入するか、100均のシートを組み合わせて隙間を埋めるなど、形状に合わせたプランニングが必要です。事前にサイズを把握しておくことで、無駄な買い物を防ぐことができます。
銀面の向きによる温度調節の違い
アルミ蒸着加工が施されたマットを使用する際、多くの人が迷うのが「銀色を上にするか、下にするか」という問題です。これには明確な理由があり、季節によって使い分けるのが正解です。アルミの最大の特徴は「熱を反射する」こと。この特性を理解していれば、どちらの向きが最適か自ずと分かります。
冬場や寒い時期は、銀面を「上(体側)」に向けます。こうすることで、自分の体温がアルミに反射して自分に戻ってくるため、保温効果が高まります。逆に、暑い夏場などは銀面を「下(地面側)」に向けるのが一般的です。地面からの熱を遮断しつつ、体温が反射して自分が暑くならないように調整します。ただし、メーカーによっては特定の向きでの使用を推奨している場合もあるため、説明書を確認することも忘れずに。
100均のシートでもこの原理は同じですが、専用マットに比べて反射効率が低かったり、滑りやすかったりすることがあります。銀面を上にするとシュラフが滑ってテントの端に寄ってしまうことがあるため、滑り止めシートを併用するなどの対策も考慮に入れておきましょう。向き一つで体感温度がガラリと変わるため、キャンプの知恵として覚えておいて損はありません。
結露によるカビの発生を防止する
テント泊で意外と見落としがちなのが、マットの裏側に発生する「結露」です。夜間、温かい体温がマットを通じて伝わり、地面の冷たい温度とぶつかることで、マットの底面には水分が発生します。これを放置しておくと、マットが濡れるだけでなく、テントの床面や、最悪の場合はマット自体にカビが発生してしまう原因になります。
100均のアルミシートは湿気を通さないため、特に結露が溜まりやすい傾向があります。翌朝、撤収する際には必ずマットをめくり、裏面が濡れていないか確認してください。もし濡れていれば、乾いたタオルで拭き取るか、少しの間日光に当てて乾燥させる時間を設けましょう。これを怠ると、次のキャンプで広げた時に嫌な臭いがしたり、黒ずみが出てきたりして、せっかくの道具が台無しになってしまいます。
また、長期保管する際も注意が必要です。完全に乾燥させたつもりでも、目に見えない湿気が残っていることがあります。収納袋から出して風通しの良い場所に保管するか、乾燥剤を一緒に入れておくなどの工夫をしましょう。特に発泡素材は一度カビが根を張ると取り除くのが非常に難しいため、日頃からのメンテナンス意識が重要です。
グランドシートとの適切な併用
インナーマットを最大限に活かすためには、テントの外側に敷く「グランドシート」との連携が不可欠です。インナーマットが「寝心地と断熱」を担うのに対し、グランドシートは「テントの保護と浸水防止」を担います。この二つを適切に使い分けることで、テント内の快適性は飛躍的に向上します。
100均の厚手ブルーシートをグランドシートとして代用し、インナーには専用マットを敷くという組み合わせは、ベテランキャンパーの間でもよく見られる賢いコスト削減術です。ただし、グランドシートはテントの底面よりも必ず「数センチ小さく」設置してください。グランドシートがテントからはみ出していると、雨が降った際にシートの上に水が溜まり、テントの底から浸水してくる「水溜まり現象」が起きてしまいます。
グランドシートで地面からの直接的な水分をシャットアウトし、その上でインナーマットが冷気と衝撃を吸収する。この二段構えがあって初めて、100均素材であっても専用マットであっても、その性能を100%引き出すことができます。インナーマットだけに注目するのではなく、地面との接点である足元全体をトータルコーディネートする視点を持ちましょう。
100均を活用して自分に合うテントマットを選ぼう
ここまで「テント インナーマット 100均」というキーワードを軸に、選び方の基準からおすすめの商品、そして100均素材と専用マットの決定的な違いについて詳しく解説してきました。100均のアイテムは、安価で手軽に手に入る素晴らしい選択肢ですが、キャンプでの「快適な眠り」を追求するためには、その特性を正しく理解し、限界を知った上で活用することが大切です。
初心者のうちは、100均のアルミシートを複数枚重ねて試してみるのも一つの楽しみです。そこで「もう少し背中が楽になればいいな」「もっと暖かいほうがいいな」と感じた時こそが、専用のキャンプマットへステップアップする最高のタイミングと言えるでしょう。今回ご紹介したキャプテンスタッグやバンドックのようなコスパ抜群のモデルを選べば、100均を買い足すよりもずっと満足度の高い夜が手に入ります。
キャンプは自然の中で過ごす非日常の体験ですが、その土台を支えるのは「質の良い睡眠」です。しっかり眠ることができれば、翌朝の空気はもっと美味しく感じられ、アクティビティも全力で楽しむことができます。自分のキャンプスタイル、予算、そして何より自分の体が求めている快適さを天秤にかけて、あなたにとって最高のインナーマットを見つけてください。
100均の工夫と、確かな品質の専用マットを賢く使い分け、次のキャンプをこれまでで一番快適な思い出にしましょう。あなたのキャンプライフが、より豊かで充実したものになることを心から願っています。

